小説家になろう様、カクヨム様、アルファポリス様、ノベルアップ+様にて投稿中★
気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。
第一章 テンプレの異世界転生
第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!?
第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ!
第四章 魔族襲来!?王国を守れ
第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!?
第六章 聖国へ ~ 聖女を助けよ ~
第七章 帝国へ ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ ~
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第226話 テキサスへの帰還
奈落の底ダンジョンをクリアしたクリフ達は、遊戯神キューブによってダンジョンの外へと出てきていた。
「ふ〜。なんとか全員無事に魔王の核を手に入れる事ができたね。」
「ええ。それに未踏破の奈落の底ダンジョンも攻略できたわ。クリフのお陰ね。」
「前回のように帝都から煙も上がってませんし、魔族の襲撃はなかったみたいですね。」
「クリフ様。テキサス城に行ってテキサス皇帝を早く安心させてあげましょう。」
「そうだね。パインの事も伝えないといけないし。」
「ああ。でも陛下は許してくれるか?俺って結構な事してるし・・・」
「ちゃんと私がフォローしてあげるわよ。」
「ナリア・・・ありがとう。」
「それじゃあテキサス城に転移するから掴まって。」
クリフ達は転移を使いテキサス城へ移動した。移動した先は前回同様に謁見の間だ。前回は誰もいなかったが、タイミングが良いのか悪いのか、今回は丁度、玉座に皇帝が座っていた。隣には皇后がいた。他には誰もおらず二人だけが謁見の間にいた。
「ナリア!!」
転移してきたクリフ達に気づくと、すぐに声を掛けてきた。
(今思ったけど謁見の間に転移するとか、かなり迷惑だったな。誰かが謁見中かもしれないし、大事な話とかしてるかもしれないし。気にせずにここに転移したけど次からは気をつけよう。)
「お父様。只今戻りました。無事に魔王の核は手に入れましたわ。」
「おお!そうかそうか。よくやった・・・!?パイン!?何故ここにパインが?お主は死んだはずでは?」
「テキサス王、実はダンジョンで色々ありまして・・・どこかでゆっくり話せませんか?」
「む。そうだな。グラン殿達も城にいる。呼んだ方がいいだろう?」
「そうですね。みんないた方が助かります。」
「戻ってきたばかりだと言うのにすまんな。」
「大丈夫です。」
グランや、ジャンヌ、ソフィア達と再会を喜んだ後、クリフ達は会議室へ移動した。会議室に集まったのは、クリフ、セリーヌ、ユーナ、ナリア、パインのダンジョン攻略組、テキサス王と皇后、宰相の帝国組、グラン、スイム、クイン、ジャンヌ、ソフィアの居残り組の総勢13名だ。
「そろったな。ではクリフ、頼む。」
「わかりました。それでは俺の方から奈落の底ダンジョンの攻略の事とパインの事、それに魔族の事を話します。」
そしてクリフは奈落の底を攻略するまでの話を細かく話して行く。途中セリーヌ、ユーナ、ナリアが足りない所を補足して話していった。そして、話が終わるとパインが席を立ちテキサス王に謝った。
「すいませんでした!!!俺・・・陛下には迷惑ばっかりかけて・・・ずっと謝ろうと思ってました。それに皇后様や宰相様にも・・・許してもらえるようにこれからは帝国の為に精一杯働くつもりです!!」
(パインが戻ってきたとはいえ、3大国交流戦では、あれほどの事をしたんだ、魔王の核を手に入れる為に協力してくれたって言ってもテキサス皇帝がパインを許すとは限らないよな。まあでも奈落の底での態度を見る限りでは180度性格が変わってる感じだし問題はないと思うけど・・・)
「パインよ。久しぶりだな。正直お前が帝国に与えた影響は良くも悪くも大きい。俺のお前の育て方を間違った所はあるから戻ってきてくれたのはうれしいが、もうお前は勇者ではない。それに、民からの印象も最悪だろう。それでもお前は帝国で働くというのか?」
(たしかにパインの事を知ってる人は、良い印象持ってないよな。それなら周りが誰も知らない王国とか聖国で暮らした方がパインにとってもいいかもしれないな。)
「テキサス皇帝。俺は帝国で働きたい。一度は死んだ身です。そしてどん底に落ちた身です。もうこれ以上落ちる事はありません。俺は、帝国に、そしてテキサス皇帝に尽くしたい!」
「・・・わかった。本当に変わったのだな。思えばお前が謝罪するなんて初めての事だな。お前の働きに期待している。」
「ありがとうございます。」
「クリフよ。パインの事、感謝する。」
「いえ。俺は何もしてません。全てパインが自分から気づき、行動した事です。パインにとっては帝国で生活する以上、辛い事があるかもしれません。フォローして頂けると助かります。」
「どこまでできるかわからんが気にはかけておこう。」
「ありがとうございます。」
「それで、クリフは今後どうするんだ?」
「俺達は王国に戻ろうと思います。魔族はもう襲って来ないでしょう。仮に襲ってきてもここにはパインがいます。まあ狙いは魔王の核なので、帝国ではなく俺を狙ってくるでしょうが・・・」
「そうだな・・・魔王の核を手にしたばっかりに・・・すまんな。」
「いえ、勇者として当然の事です。それに俺には心強い仲間がたくさんいますから。」
「そうだな。」
「クリフ!俺はここで一から頑張ってみるよ。」
「うん。今のパインなら大丈夫だよ。もし又悪さしたらエバに懲らしめてもらうから。あっ女性には気を付けてよ。」
「わかってる。お前もな・・・ってクリフは大丈夫か。結婚式には呼んでくれよな。」
「ふふふ。わかってるじゃないパイン。もちろん貴方も呼んであげるわよ。」
「ああ。ナリアも王国に行くんだろ?クリフの事頼んだぜ。意外に抜けてる所があるからな。」
「わかってるわ。」
・
・
・
その後、奈落の底ダンジョンの攻略を祝って、テキサス城でパーティーが開かれ、大いに盛り上がったクリフ達。大いに食べて、大いに飲んで全員で楽しんだのだった。
ただ・・・
盛り上がった内容は主にクリフの口調が、僕から俺に変わった事の原因、いわゆるダンジョンでの夜の生活の話だったため、クリフは隅の方で小さくなって目立たないように過ごしていた。
(は~・・・婚約者が多いとこういった所が不利だよな。だれも俺の味方がいないもんな・・・パインも興味深々にセリーヌ達の話に交じってるし・・・王国に帰ってる色んな人に伝わるんだろうな~。でも・・・結婚か・・・そろそろ決めないとな・・・)
恥ずかしさからセリーヌ達から距離を取って、遠くから見つめてるクリフだが、セリーヌ達の表情が満面の笑みの為、何も言えず、今後の事を考えて決意を決めるクリフだった。
第227話 王国に戻ったクリフは・・・
(どうしてこうなった!?)
クリフは今、セリーヌ、ユーナ、ナリア、ジャンヌ、ソフィアの5人と一緒に同じテーブルを囲み、責められていた。
内容は・・・
いつ結婚するのか?
どこに住むのか?
の2点だ。
テキサス城での『奈落の底ダンジョン攻略記念パーティ』でクリフがセリーヌ、ユーナ、ナリアと〇〇な関係になった事が公になり、結婚に関する話が一気に急浮上したのだ。
そして、王国に戻ってきてすぐに、セリーヌ、ユーナ、ナリア、ジャンヌ、ソフィアの5人はクリフの家に引っ越してきた。元々没落貴族の家を借りていたクリフの家は空き部屋が多数あり、5人が引っ越してきても問題はなかったのだが、5人が引っ越してきたことで、クリフの家は、男性がクリフ1人の女性がセリーヌ達とグラン達を入れて女性8人になっていた。
女性陣は全員結託しており、食事の度に結婚はいつにするのか?親にはいつ話をしに行くのか?借家じゃイメージが悪いから家は早く買った方がいい。など毎回毎回女性陣のクリフへの口撃が続いており、クリフは考えてるよ。と毎回毎回逃げの一手を使っていたが、まあ逃げる事もできず日が経つに連れて追い詰められていた。
「今日こそは結論を出してもらいますよクリフ様。」
「そうですね。いつもいつも考えてるよ。じゃもう納得できません。」
「別に責めてる訳じゃないのよ。そろそろ現実的に話を進めていきたいって言ってるの」
「クリフの事だからちゃんとしてくれるとは思ってるけど、私も親からどうするのか聞かれた時に答えれないから困ってるのよ。」
「クリフ君が困ってるのはわかるけど、今日は前に進むまで終わりませんよ。」
セリーヌ、ユーナ、ナリア、ジャンヌ、ソフィアの順に、クリフを追い込んでいった。
(もう逃げられないな。八方塞がりだ。でもあれなんだよ。俺って前世でも結婚してなかったから結婚の事とかよく知らないんだよ。親への挨拶だってなんて言えばわからないし、家だってどうすればいいか・・・俺が決めて伝えるつもりだったけど、セリーヌ達にまかせて進めてもらった方がいいな。うん。もうそうしよう。全てまかせちゃおう。どうせ1対5で勝てないんだ。変な意地を張るのはやめよう。流れに身をまかせるんだ。そうだ。それがいい。俺にはテンプレが付いてる。きっと良い方向に行くはず。)
「わかったよ。今日はどうしていくかちゃんと話合おう。なかなか決めれなくてごめん。こういう事は俺がリードしていくのがいいと思ってたけど、正直初めての事だから全然わからなくて、結果セリーヌ達に迷惑かける事になっちゃったね。実際問題今後ってどうしていけばいいの?俺よりもセリーヌ達の方が詳しいだろうから、セリーヌ達の考えた方向で進めていければいいと思うんだけど?」
「クリフ様、実際問題私達の結婚に関してハードルはけっこう多いんです。」
「えっ?そうなの?」
「まずは身分の差ですね。」
(身分って王女様と結婚するなら上級貴族でないとダメってヤツ?あれ?でも俺って勇者だから大丈夫って話じゃなかったっけ?)
「それって俺が爵位も持ってないから問題って事?」
「実際はクリフ様は王国の英雄でこの世界の勇者なので問題はないのですが、正直爵位はあった方がいいです。クリフ様は爵位を頑なに断られていましたが、勇者なのに爵位がないのが問題なのです。」
(だって貴族ってめんどうなイメージがあるじゃん。ラノベだってだいたい主人公は貴族断ってるし・・・それがテンプレだと思ってたから。それに領地とかもらっても俺って知識ないから内政チートもできないし・・・)
「それってすぐにもらえるものなの?」
「もちろんです。王国、聖国、帝国の3か国で活躍されましたからすぐにでも爵位をもらう事は可能です。そうですね・・・いきなり公爵でも文句は出ないと思います。」
「公爵!?それって貴族の中では一番偉いよね?いきなりそんな事可能なの?」
「クリフ様はそれだけの功績を上げています。全く問題ありません。」
(そっか・・・父さんよりも偉くなっちゃうな。いやもう兄さんが領主になってたっけ・・・公爵・・・公爵か・・・きっと領地とかもいるんだろうな・・・)
「もしかして領地とか治める感じ?」
「もちろんです。領地無しでも大丈夫ですが、将来子供の事を考えると領地はあった方が便利です。」
「でも俺領地経営とか全くできないよ。」
(ラノベの知識はあるけど、知識だけで使い方とかは全くだからな・・・)
「問題ありません。私達が全てできますから。」
(たしかにセリーヌとジャンヌとソフィアがいれば何とかなりそうか・・・。あ~自由に旅しようとか言ってたけど、そんなんする暇ないじゃん。)
「なるほど。じゃあ爵位をもらって領地をもらったら結婚って流れかな?」
「簡単に言えばそうですね。そこまでにクリフ様には色々としてもらわないといけない事がありますが?」
「・・・わかったよ。みんなの為だ。俺がんばります。」
そして、その後も延々とこうしろ。ああしろ。と婚約者達の話は夜遅くまで続き、しまいにはグランやスイム、クインまで参加して今後についてドンドンと話しが進んで行った。
それを聞いて、聖国の問題解決、帝国の問題解決の方がよっぽど簡単だったとため息をつくクリフだった。
(は~・・・明日から大変だな・・・うれしいけど、人生最大のピンチだよ・・・)
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