小説家になろう様、カクヨム様、アルファポリス様、ノベルアップ+様にて投稿中★
気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。
第一章 テンプレの異世界転生
第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!?
第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ!
第四章 魔族襲来!?王国を守れ
第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!?
第六章 聖国へ ~ 聖女を助けよ ~
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第177話 聖なる塔への侵入は可能なのか・・・
ユーナからのSOSを受けて聖国にきたクリフ達。聖国に来てみると、ユーナは大聖堂で教皇に監禁されていた。
ユーナを助ける為に、行動を開始したクリフ達。
ユーナを助ける為には、教皇を失脚させなければならない。
教皇を失脚させる為には、前教皇の死が自然死ではなく他殺だと証明する必要があり、その為には前教皇の遺体を調べなければならない。
教皇を失脚させる為には、教皇が邪神と繋がっている事を証明する必要があり、その為には聖国に潜伏している邪神の信者を見つけなければならない。
前教皇の遺体は聖なる塔に保管されている。
邪神の信者は聖なる塔にいる可能性がある。
クリフは調べた点と点が線で繋がり、ユーナを助ける為の行動が結果に結びついている事に安堵しつつ、警戒しながら聖なる塔に向かった。
(今日は聖なる塔を調べるのと、どうやって中に入るか決めないとな・・・)
聖なる塔は代々教皇のみが入る事のできる塔で、今まで教皇以外の人間が単独に中に入った事はない。もちろん教皇と一緒に中に入った者はいるみたいだ。
(異世界テンプレなら、絶対聖なる塔の中にはマイがいるよな。そして、テンプレ発生なら侵入は問題なくいけるけど、大事な所でマイに見つかる。とか・・・後は聖なる塔を調べてる間に大聖堂が何者かに襲われる。とかかな。あっ!!聖なる塔で決定的な証拠を見つけて、出てきたら誰かが捕まってる。っていうのもよくあるヤツだな・・・)
クリフはこの世界に転生してから数々のテンプレを経験してきた。クリフの中ではもはやこの世界はテンプレに溢れ、王道のテンプレは発生して当然!と思っていた。
「さて、聖なる塔はあの塔だな。ここから見ると真っ白で綺麗な塔だな。まさに聖なる塔って感じだ。」
クリフは塔の周りをグルっと一周し塔の様子を確かめる。
「ふ~。入口はあそこ以外にはなさそうだな。大聖堂の中から地下で繋がってるって可能性もあるけど・・・。でも大聖堂の地下はくまなく探したんだよな~。じゃああの塀の向こう側に入口があるかも・・・か。」
クリフは塔の裏側の塀を越えて別の入り口がないか探した。
「そうだな~。よくあるのは井戸の中から繋がってる。とかかな・・・。いやさすがにそれはないか。あれはゲームの話だもんな。って・・・あるじゃん井戸!?」
塀の裏側は住宅街になっていて、その奥に古びた井戸があった。クリフはもしかしてと思い井戸に近づいた。
「たしかにこの大きさなら井戸の中には入れるけど・・・」
クリフはその辺にあった石を拾い井戸に落としてみた。
すると・・・・数秒経ってポチャンという水の音が聞こえた。
「やっぱり普通の井戸か・・・。」
井戸が聖なる塔とつながってるというクリフの予想は外れたのだった。
「となると、あと繋がってるとしたら下水道とかかな・・・。王城とかなら秘密の通路があって、緊急用に使ったりするんだろうけど、聖なる塔は代々の教皇が奉られてるっていう話だから緊急用もクソもないもんな。」
クリフは他の入り口を探すのを諦め、聖なる塔に戻った。
「入口は一つ。そして入口の前には門番が2人。気づかれずに中に入るのは不可能・・・か。」
聖なる塔の入り口には兵士が2名槍を持って立っていた。
「だけど、あそこに入るのって教皇だけだよな?兵士なんか立ってても意味ないんじゃないかな。それか中に誰かが入ると困るから兵士に見張らせている・・・」
クリフは聖なる入口に門番がいるのは不自然だと思い、ユーナにその事を聞いて見る事にした。
「たしかユーナがいた部屋ってだいたいここの下あたりだよな。地下の部屋にいかなくてもここからなら念話できるかも。」
クリフは意識を下に向けて、ユーナの魔力を探る。
「見つけた。」
『ユーナ。アスカ。聞こえる?』
『クリフ様?聞こえますわ。』
『よかった。ちょっと聞きたい事があるんだ。今丁度聖なる塔を調べてるんだけど、入り口に槍を持った兵士が2人いるんだよね。ここってそんなに重要な塔なの?教皇しか入れないのに門番とかいるのかな?って思って・・・』
『クリフ様?聖なる塔の入り口に兵士が立ってるのですか?それは変ですね。クリフ様が言われるようにあそこの入り口は教皇がカギを持ってるので、教皇以外は入る事ができません。なので、門番なんかはいなかったはずです。』
『ユーナの言う通り聖なる塔に門番はいませんでした。まちがいありません。』
『やっぱり。』
『どういう事ですか?』
『きっと前教皇が死んだ後に入口に兵士を立たせたんだ。もしかしたら教皇以外も出入りしてるのかもしれない。それこそ邪神の信者とかが。』
『!?本当ですか?』
『多分まちがいないよ。だってそうじゃないと兵士が入口の前に立って警戒するはずないもの。』
『たしかに・・・クリフ様の言う通りですね。』
『ユーナ。アスカありがとう。疑問が解けてスッキリしたよ。』
『いえ。お役にたててよかったです。今の私は何もできませんので。』
『その内助けにいくから今は待っててね。』
そう言って、クリフはユーナ、アスカとの念話を切った。
「塔の中は魔力が全く感知できない。そして、塔の入り口には見張りが2人いて、見張りは最近するようになった。やっぱり中に入って見る必要があるな。まあ今日の所はこんな所か。グランとセリーヌと相談してどうやって中に入るか決めよう。」
門番がいたために聖なる塔の中に入る事ができなかったクリフは、塔への侵入を諦めて、銀の祝福亭に戻るのだった。
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第一章 テンプレの異世界転生
第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!?
第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ!
第四章 魔族襲来!?王国を守れ
第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!?
第六章 聖国へ ~ 聖女を助けよ ~
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