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異世界転生にチートは必須だよね 第8章 クリフ一家と領地改革!? 第246話&第247話

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異世界小説
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新作公開しました。
勇者に魔王を倒させろ!!
よろしくお願いします。

気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。

第一章 テンプレの異世界転生
第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!?
第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ!
第四章 魔族襲来!?王国を守れ
第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!?
第六章 聖国へ ~ 聖女を助けよ ~
第七章 帝国へ ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ ~
第八章 クリフ一家と領地改革!?

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『異世界転生にチートは必須だよね』の目次

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第246話 結婚指輪完成

『おめでとう。』

不思議なダンジョン地下50階のワープゾーンを抜けると目の前には遊戯神キューブがいた。

「キューブ様。ありがとうございます。とても楽しいダンジョンでした。」

『よく初見で地下50階をクリアできたね。あそこのリッチは範囲魔法を連発するように設定してたから苦労したでしょ?1回に100ぐらいのダメージを受けるだろうし。』

「えっ・・・あっ、はい。」

(範囲魔法連発で一回100ダメージってマジか!リッチを守ってるモンスターは10体いたし、戦ってる間にゲームオーバーじゃん!?運の良い事に地下50階の事は見てないみたいだし、魔法書連発でクリアした事は黙っておくか。)

「苦労しましたがなんとかクリアできました。」

『うんうん。じゃあ早速攻略報酬を渡すね。ヒヒイロカネとレインボージュエルだったね。』

「はい。よろしくお願いします。」

クリフはキューブからヒヒイロカネとレインボージュエルを受け取った。ヒヒイロカネは金色に銀色に光る鉱石で、レインボージュエルはその名の通り七色に光っていた。

『どうせならここで指輪作って行きなよ。』

「そうですね。今日はもう夜になってますから明日にでも全員分作って戻りたいと思います。」

『そうだった。クリフ君がダンジョンに入ってから5日経ってるんだったね。わかった。明日はじいちゃんとアイリーンも呼んでおくから出来上がった指輪見せてね。』

「わかりました。」

そうして、キューブはクリフの元を去って行った。キューブが去るのを見届けてから、クリフはコテージを出し、久々にゆっくりと休むのだった。

そして翌日、

「よし作るぞ。」

クリフはセリーヌ達の為に指輪作りを開始した。と言っても素材があれば魔法で形を作っていくだけなのでそれ程難しくはない。

「ヒヒイロカネを指輪の形にして、サイズは自動で調整できるようにするだろ。後は宝石を埋め込んでっと。」

クリフの魔法で指輪は瞬く間に出来上がった。

「う〜ん出来たはいいけど、全員同じやつか〜。人によってそれぞれ変えれればいいんだけど、どうすれば良いかわからん。センスないな〜。俺って。」

そうこう言っているうちに、7個の指輪を完成させたクリフは、それぞれにあった指輪にできないか、あ〜でもない。こ〜でもないと考えるが結局、良い案は浮かばなかった。

「まあこれぐらいだな。」

最終的に、指輪の内側にそれぞれの名前を入れる事で、オリジナル性を出す事にしたのだった。

「後は余った分も指輪にしておくか。こういうのって後から増えるのもテンプレだもんな。」

そう言って残った素材を更に指輪に変えて行くと10個の指輪が出来上がったのだった。

「後は指輪に付与する内容だな。アイリーン様から貰った指輪をこっちに変えるかもしれないから念話は入れるとして・・・そういやスイムとクインもアイリーン様からの指輪持ってたな。あの二人には結婚指輪はあげれないからうまくリンクするようにしないとな。その辺はアイリーン様に相談してみるか。」

指輪を作成したクリフは、出来栄えを見せる為、神様達に念話をした。

そして・・・

「すごい綺麗じゃない。さすがクリフ君ね。わかったわ。私が上げた指輪とも念話できるようにしてあげる。」

「なら儂からはそうじゃな。転移魔法でも付与するか?」

(えっ!?まじですか・・・。そりゃうれしいけど・・・。いいの?そんな事して。)

「いいんですか?」

「うむ。クリフ君の結婚祝いじゃな。」

「ありがとうございます。きっとみんなも喜びます。」

「なら僕も何かクリフ君にあげないとね。う~んとどうしようかな。そうだ!不思議なダンジョンをクリフ君の領地に作るっていうのはどうかな?」

「キューブ様!?それは可能なんですか?」

「もちろんだよ。どこに設置するかは決めてなかったからね。クリフ君ならダンジョンをうまく使ってくれるだろうし、クリフ君の領地ならこれから人気になって利用者も増えると思うしね。」

「それはうれしいです。魔法書に魔法の杖、ミスリルやオリハルコンまで出るんですから、きっと名物になりますよ。」

「よかったよかった。じゃあこの前言ってた職業の件と、地下100階まで作るね。結婚式までにはがんばって間に合わせるよ。」

「ありがとうございます。」

「後はドレスね。クリフ君もゆっくり休みたいだろうし、1週間後にまたここに来てくれるかしら?」

「1週間後ですね。わかりました。」

「急に帰ったらびっくりするじゃろ。先に念話で嫁達には伝えといた方がいいんじゃないかのぉ?」

「たしかにそうですね。」

クリフは神界から念話を使った。ちなみに不思議なダンジョンに挑戦してから、一回も念話を使う事はなかった。

『セリーヌ聞こえる?』

『クリフ様!!!聞こえます。よかった~。今どこにいるんですか?念話しても全然反応がないし心配したんですよ。』

『ごめんごめん。無事に指輪ができたから報告しておこうと思ってね。それで今からそっちに戻るからそれも伝えとこうと思ってね。』

『わかりました。今は私しか屋敷にいませんので少しだけ待ってください。どうせならみんな会いたいと思いますので。』

『わかった。じゃあ1時間後ぐらいに屋敷に戻るね。』

そして、1時間クリフは神様達と雑談を楽しみ、その後、神様達と別れて家のあるエターレイン領へと転移するのだった。

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第247話 指輪はいつ渡すべきか・・・

「ただいま。」

クリフが神界から転移し、玄関のドアを開けるとそこにはセリーヌ達が並んで待っていた。

「おかえりなさいクリフ様。」
「おかえりなさいクリフさん。」
「おかえりクリフ。」
「全然連絡しないから心配したわ。」
「さみしかったんですよ。」
「無事で何よりじゃ。まあ心配はしてなかったがな。」
「「マスターおかえりなさいです。」」

セリーヌ、ユーナ、ナリア、ジャンヌ、ソフィアにグラン、そして、スイムとクインから出迎えられた。

(ああやっぱりいいな。帰ってくる家があるって。3カ月連絡しないで心配かけたし1週間はなるだけ一緒にいるようにしよう。まあ俺が一緒に居たいっていうのもあるけど・・・)

「それでクリフ?指輪が完成したって聞いたけど?」

「うん。無事に全員分の結婚指輪を用意できたよ。」

「クリフさん!見てみたいです。」

「ユーナ。結婚指輪なのよ。結婚式までは控えるべきよ。」

「ならセリーヌは見たくないの?」

「それは・・・見てみたいけど・・・。」

「でしょう。」

(どうしよ・・・たしかにセリーヌの言う事も一理あるな。何も考えてなかったよ。普通に今日、全員に指輪渡すつもりでいたよ。そうか渡すのは結婚式でだよな。でもせっかく転移魔法も付与されてるのに結婚式まで待つのはもったいなくないか?さて・・・どうするべきか・・・)

「とりあえずここじゃなんだから、ゆっくり座って話をしようよ。」

クリフ達は全員が座れるダイニングに移動した。もちろんスイムとクインも指輪が気になるのか席についている。

「え~っとそれで指輪の事なんだけど、やっぱり結婚式の時に渡すのが普通なのかな?」

「まあ普通はそうね。でも見る分には問題無いと思うわ。普通は結婚する2人が一緒に選ぶモノですもの。」

「たしかにジャンヌの言う通りですね。私もクリフ君の用意してくれた指輪興味があるし。」

(ジャンヌとソフィアは興味がある。と、ていうか折角作ったんだから見せたいんだよな~。でも見せて能力説明したら絶対すぐつけたいって言うよな。というか絶対付けたいって言って欲しいし。)

「じゃあとりあえず用意した指輪を見せるね。すぐに付けるか結婚式まで待つかはそれから決めようか。」

「ふふふ。クリフ様も用意した指輪を見せたいんですね。」

「ぎくっ!?ま、まあそんなとこだね。折角苦労して作ったからね。」

「ふふふ。クリフさんも可愛いらしい所があるんですね。」

「クリフ君が作ったんだよね~。見たいみたい。」

クリフは指輪を取り出して、セリーヌ達の前に置いた。もちろん箱に入っている。さすがのクリフでも生身のまま渡すような事はしない。

「一応、指輪の内側にそれぞれの名前を入れてるから確認してくれるかな?」

「「「「「「名前!?」」」」」」

セリーヌ達は目の前に置かれた指輪の箱をゆっくりと開けて中に入っている指輪を取り出した。

「綺麗~!!」

「ホントですね。金色に銀色に光ってます。」

「それに指輪についている宝石が特にすごいわ。七色に光ってるわ。」

「見た事ない宝石ですね。」

「マスターよ。これはもしかしてヒヒイロカネではないか?」

「さすがにグランは知ってたか。正解。指輪はヒヒイロカネで作ってるんだ。」

「やはりか。我も数える程しか見かけた事のない金属じゃ。そしてこの宝石は・・・我も見た事がないぞ。」

「それはレインボージュエルっていう宝石だよ。七色に光る珍しい宝石なんだ。」

「ヒヒイロカネ・・・幻の金属と呼ばれるモノですね。クリフ様一体そんなモノをどこで・・・。」

「うん。神様に相談して、ある場所から自分で取ってきたんだ。本当苦労したんだよ。」

「クリフさん。アイリーン様からもらった指輪も念話ができたりとすごかったですが、この指輪はそれ以上ですね。」

「世界に一つだけの指輪を作りたかったからね。アイリーン様に聞いたら今付けてる指輪はオリハルコンを使ってるって言ってたからそれ以上のモノを探したんだ。」

「クリフ君。付けてみていい?」

「うん。サイズ調整の魔法をかけてるからピッタリ合うと思うよ。それと神様が結婚祝いって事で、指輪に転移魔法の付与もしてくれたんだ。今まで俺かグランがみんなを運んでたからこれを付けたら転移魔法を使う事ができるよ。それもあって、結婚式まで待つんじゃなくて今付けるのがいいかな。って思ったんだ。」

「「「「「「転移魔法!?」」」」」」

(幻のヒヒイロカネに、この世界に存在するかもわからないレインボージュエル、それに転移魔法の付与、これだけのチートアイテムだ。絶対喜んでくれるよな。喜んでくれるよね?)

「クリフ様。とてもうれしいです。私達の為にここまでのモノを用意してくれるなんて・・・。クリフ様の言うように今すぐに付けたいと思います。クリフ様。付けてくれませんか?」

「私も」
「私も」
「私も」
「私も」
「我も」

(よかった。指輪作戦成功だ。後はドレスだな。ドレスはそれぞれの色の違うモノを用意して喜んでもらうとして・・・ってそれは後だな。今は全員に指輪を付けてあげないと。)

クリフはセリーヌから順番に指輪を付けて行った。指輪を付けたセリーヌ達はにやにやと自分の手をずっと見つめていた。

「クリフ様の指輪もあるんですよね?クリフ様には私が代表でつけさせてもらいますわ。」

「うん。お願いセリーヌ。」

クリフが指輪を付けて、これでクリフ達は世界に一つだけの指輪をお揃いで身に付ける事になったのだった。

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