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異世界転生にチートは必須だよね 第7章 帝国へ~史上最恐のダンジョンを攻略せよ~第192話&第193話 

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異世界小説
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気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。

第一章 テンプレの異世界転生
第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!?
第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ!
第四章 魔族襲来!?王国を守れ
第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!?
第六章 聖国へ ~ 聖女を助けよ ~
第七章 帝国へ ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ ~

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『異世界転生にチートは必須だよね』の目次

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第192話 奈落の底ダンジョン11階層~15階層

10階層のボス、ゴブリン10体を倒したクリフ達は11階層を進んでいた。苦戦する事もなく、順調に進んでいたが、昨日一日の事をクリフは考えていた。

(昨日は10階層進んだけど、全然苦戦しなかった。セリーヌもユーナもナリアもレベルが40超えてるだけあって問題はなさそうだ。この分だとしばらくは順調に進むだろうけど・・・。このままじゃきっと攻略は難しいよね。危なくなったら僕が倒せば先に進むことはできるだろうけど・・・)

クリフは今でこそ順調に進んでいるが、それはセリーヌ達のレベルがこの低階層では十分すぎる程ある為であり、攻略を続けるとすぐにセリーヌ達よりも強い敵が現れる事を懸念していた。ちなみに昨日一日奈落の底ダンジョンを攻略しても、セリーヌ達のレベルは上がらなかった。

セリーヌ・・・レベル45
ユーナ・・・レベル40
ナリア・・・レベル42

(ダンジョン試練系のテンプレだったら、個別に分かれて戦闘があったり、自分の分身と戦ったりするのはよくあるよな。そんな試練が来た時に今のままじゃ僕以外は全滅だ。やっぱりセリーヌ達にももっとレベルを上げてもらわないと危ないか。さてどうしようか・・・)

「どうしました?クリフ様。」

考え事をしながら歩いているクリフにセリーヌが問いかける。

「ああ。このあたりじゃ苦戦もしないし、今後の為にもセリーヌ達にはもっと経験を積んでもらいたいんだけどどうすればいいかなって考えてたんだよ。」

「経験・・・ですか?」

「うん。今はまだ問題なく進めてるけど、先に進めば進むほど、魔物も強くなってくる。今のセリーヌ達のレベルじゃ倒せない魔物もいると思う。そうなった時に僕が倒すのは簡単なんだけど、僕がどこかに飛ばされたりいなくなった時にセリーヌ達だけじゃ心配だからね。今のうちから何か良い方法はないかなって思ってね。」

「たしかにクリフのいう通りね。私は20階層までなら行った事があるからそこまでは問題ないけど、そこから先は行った事がないし。それにクリフに頼ってばかりはいやだわ。」

「そうですね。私もナリアと同じです。クリフ様に助けられてばかりはいやです。」

「もちろん。私もナリアやユーナと一緒です。」

「わかった。昨日一日でダンジョンには慣れてきたから、20階層までは基本的にナリアが槍で魔物を倒してくれる?」

「わかったわ。」

「ナリアは近接戦闘タイプだから複数の魔物を倒したりしながら攻撃のバリエーションだったり、後、体力面の強化をしながら進んでいこうか。」

「私とユーナはどうすれば良いですか?」

「そうだね。しばらくは魔物を倒してもレベルが上がるわけじゃないし、ナリアが一人で対応できてる間は魔力操作の訓練をしながら攻略していこうか。」

「魔力操作ですか?」

「うん。魔力操作は魔法の技術強化に最適なんだ。」

クリフは目の前に火の玉を出して、自分の周りをぐるぐると回し始めた。そして、火の玉だけじゃなくて水の玉、土の玉、光の玉、風の玉と次々に自分の周りに魔法を出して操作していく。

「すごい・・・」

「こんな感じだよ。はじめは1つの魔法を1個、2個、3個と増やしていくんだ。できるなら別の属性の魔法も出していく。これをすると、単純に魔力やMPが増えるのと、魔法に込める魔力の量を調節できるからMPの節約とかにもなる。単純だけど、訓練にはもってこいなんだ。」

(とりあえず訓練しながら進んでいって、レベルが上がりそうな魔物が出てきたら、そこからは連携を学んでいくのがいいか。後は・・・)

戦力強化の為、訓練しながら攻略していく事を決めたクリフ達は、11階層を進んでいった。

11階層からはトロールやミノタウロスといった強めの魔物も現れる。魔法を使うゴブリンや火を吐くトカゲなんかも出てくる。もちろん低階層おなじみのスライムも出てきた。

だが、1階層で出てきたスライムとは違い、11階層で出てきたスライムは実力が違っていた。

(11階層からは魔物のレベルが跳ね上がるんだったよな・・・)

クリフは事前に奈落の底ダンジョンについて、わかる情報は調べてきていた。10階層毎にボスがいるのと、10階層毎に魔物の強さが跳ね上がる事がわかっていた。

ちなみに奈落の底ダンジョンでは

1階層~10階層の魔物のレベルは約10~20程
11階層~20階層の魔物のレベルは約20~30程
以下、10階層毎に魔物のレベルは10程上がっていく。

100階層まで行けば、魔物のレベルは100以上になる。今のセリーヌ達では全く歯が立たないだろう。更に言えば、21階層からはレベル差もなくなってくる為、攻略スピードが落ちることも考えられる。

クリフ達は昨日とは違い、訓練しながら攻略していったので、15階層まで進んだ所で野営する事にした。15階層には安全地帯がないので、コテージを出してクリフの結界魔法でコテージを包んだ。

普段なら見張りを立てる所だが、このあたりの魔物にクリフの結界を突破できる魔物はいない。クリフ達は見張りを立てる事なく、明日に備えて休むのだった。

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第193話 獲得経験値倍増⁉テンプレ発動か・・・

「できた!!」

15階層まで攻略し、コテージで休んでいる中クリフは黙々と一人部屋の中で作業をしていた。

「なんとか一日で作る事が出来たな。やっぱり異世界小説を読む漁っただけはあるよ。」

クリフはセリーヌ達の戦力を強化する上で何をすれば良いか一日考えていた。その中で思ったのが、異世界テンプレでよくある、経験値促進系のスキルだ。よく取得経験値10倍とか、必要経験値10分の1とかあるアレである。

クリフは創造魔法でそういった魔法が作れないかコテージの中でひたすら試行錯誤していた。そして、あーだこーだ言いながら魔法を完成させたのだった。

「クリフ様?どうしたのですか?すごい大きな声が聞こえてきましたが?」

クリフが大声を出したので、セリーヌが心配して部屋を見に来た。クリフはドアを開けて、

「セリーヌおはよう。ちょうどよかった。みんな起きてるかな?」

「はい。朝ごはんの準備をしてる所でしたので。」

「よかった。話したい事があるんだ。」

クリフはセリーヌと共に、ナリアとユーナが朝ごはんを並べているダイニングテーブルに向かった。

「おはよう。」

「おはようございます。クリフ様。何か大きな声が聞こえてきましたが何かあったんですか?」

「うん。その事でみんなに話があってね。でもせっかく作ってくれたんだし、とりあえず朝ごはんにしようか。」

クリフは朝ごはんを食べ終え、お茶を飲みながら話を始めた。

「昨日セリーヌ達を鍛えながら攻略していくって話をしたでしょ。それで僕も何か手伝えないかと思って一日考えてたんだ。それで、思いついた事があって一日試行錯誤してさっき出来上がった魔法があるんだ。」

「魔法・・・ですか?」

「うん。感覚共有って魔法なんだけど。」

クリフは開発した感覚共有について説明した。クリフは経験値10倍と取得経験値10分の1のスキルを作りたかったが、作ったとしてもそれはクリフ自身にしか適用されない可能性があると思い、どうにか3人に同じような効果のモノを与える事ができないか考えて付与魔法で魔法を付与する事を思いついた。

自分のアイテムボックスを見ながら何か良い物がないか見ながら、そこに入っていた一つの商品に見て、そして、自分が身に着けている指輪を見て、閃いた。指輪はどんなに離れていても念話ができる指輪で、女神様からもらった物だ。

どこにいても念話ができるという事は、どこにいても繋がっているという事。それはつまり、相手の経験を自分の得ることができるのではないか?とクリフは考えた。開発した魔法は、この指輪を持つ人が経験した事を自分も瞬時に経験できるようにした魔法だ。

【名称】感覚共有
【効果】この魔法が付与された者を持つ者同士で経験値を共有できるようになる。

つまり、クリフ達はそれぞれが4人分の経験値を得ることが可能になったのだ。

「クリフ様・・・それって・・・でも・・・」

セリーヌとユーナが自分の指輪を見つめて、そしてナリアを見る。

ナリアの手にはクリフやセリーヌ、ユーナが持っている指輪がなかった・・・

「うん。わかってる。」

クリフはアイテムボックスから光る指輪を取り出した。

「えっ!?クリフ様。それって・・・」

クリフが指輪に付与する事を決めたのは、アイテムボックスを漁っている時にこの指輪を発見したからだ。

そして、アイテムボックスの中に入っていた指輪にはメモが付いていた。
『ナリアちゃんの気持ちわかってるんでしょ。女の子に言わせちゃだめよ。それとこの指輪ならクリフ君の思ってる魔法も付与できると思うわ。がんばってね。byアイリーン』

それを見て、クリフは今回の魔法の開発を思いついたのだった。

「うん。ナリア。まだ出会ってからあまり経ってないけど、ナリアの気持ちはわかってるつもりだよ。これから僕と一緒にずっときてくれるかな?」

「!?クリフ!!ありがとう!もちろん・・・です。よろしくお願いします。」

そういって、ナリアはクリフに抱き着いた。そして・・・

「ナリア。よかったわね。」
「ナリア。おめでとう。」

「うん。ありがとうセリーヌ。ユーナ。」

クリフはナリアの指に指輪をはめた。そして、セリーヌ、ユーナ、ナリアの指輪に感覚共有の魔法を付与していった。自分自身の指輪には昨夜付与したいた。

(これでよし。と。まあ王族ハーレムはテンプレだから問題ないよね。それにしても王国、帝国、聖国と大国の姫様をコンプリートしてしまった。順調すぎて怖いな・・・何か落とし穴があるかも・・・気を付けないと。)

魔法を付与した後、その効果について話した。ナリアは終始指輪を眺めながらニヤニヤしていた。

「これで、今日からはそれぞれが得た経験を得ることができるんですか?」

「一応そういう感じで魔法を作ったから、問題はないと思うけど・・・」

「まあ試してみればすぐにわかるわ。早速出発しましょ。今日は20階層のボスを倒すんでしょ?」

(ナリア・・・メッチャテンション高い!?)

「そうだね。20階層のボスはキマイラだったよね?」

「ええ。キマイラにスケルトンが5体にゴブリンマジシャンが3体だったはずよ。」

「じゃあ今日はそこを目標にしようか。」

クリフ達は20階層のボスを目指して、奈落の底ダンジョンの攻略を再開するのだった。

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第一章 テンプレの異世界転生
第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!?
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よくある転生だった!だが俺は勇者じゃなかったを読む

『よくある転生だった!だが俺は勇者じゃなかった』の目次

  1. 第1章 ゲーム世界に転生した!?
  2. 第2章 ゲームの流れに沿って行動しよう
  3. 第3章 勇者とは別行動だ!!
  4. 第4章 主人公として

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