第25話 高等学校への入学前にチート確認 魔法・スキル編

王女様との出会いがあって、早3年が経った。僕は11歳になり高等学校へ入学する為に王都へ向かっていた。

王女様に出会ってからのクリフは努力を続けてチートっぷりに拍車がかかっていた。

（ようやく高等学校への入学だな。ここまで長かったけど納得いくぐらいな魔法を覚えれたから、大満足だな。やっぱりあの時にセリーヌ様に会えたのはよかった。あそこで会えなかったらここまでがんばってなかったな。）

セリーヌ様と出会ったときに異世界でハーレムルート突入。人生ウハウハだと思っていたクリフだが。理想と現実が違い思うように対応できなかった事について後悔していた。どんな事があってもなんとかできるようにチートを磨こうと思い努力した結果。様々な魔法やスキルを取得した。

【転移魔法】一度行った所に行くことができる。
【状態異常無効】毒や麻痺、魅了などの状態異常にかからない。
【火魔法最上級魔法インフェルノ】
【治癒魔法】
【全武器適正】
【雷魔法】

などだ。

転移魔法を取得するために一日中、瞬間移動するイメージをし「えいっ」とか「やあ」とか言いながら、ピンクのドアで好きな場所に行けるキャラクターを思い出したり、人差し指と中指を額につけて瞬間移動をする戦闘民族を思い出したりしながら何カ月も続けると使えるようになった。

はじめは目の前にしか移動できなかったが、使えるようになった後に何度も何度も何度も繰り返すと距離が伸びていき、最終的には行った事のある場所へは一瞬で転移できるようになった。

イメージと努力、空間魔法のレベルが上がった事が大きな要因だと思う。

イメージと努力、レベルと言えば、魔法のレベルが大幅に上がり四大属性は最上級レベルの魔法が使えるようになった。火魔法最上級のインフェルノを使った時は大きな音と巨大な炎が出てあせったものだ。

（さすがに最上級魔法は使う場所を選ばないといけないよな～。敵だけじゃなくて見方も巻き込む可能性があるしな）

治癒魔法もあれから状態異常を治す魔法パーフェクトキュアー、部位欠損を治す事ができるパーフェクトヒールを使う事ができるようになった。部位欠損を治す魔法を使う事をクリフは熱望していた。なぜなら、奴隷の部位欠損を治して神のように思われるテンプレがとても好きだったからだ。

（パーフェクトヒールを覚えた時はかなり命がけだったよな。イメージはあるけど、さすがに自分の指を切って治す。っていうのは自分の事ながら今考えるとバカだよな～）

そう、クリフはパーフェクトヒールを取得する為、自分の指を切り落として自分にヒールを使う事で取得した。もしうまく発動しなかったら指は今もなかったままだった。

（なかなか実践に移せなかったから、レベルを上げて最近ようやく取得できたんだよな～。それと比べたら雷魔法はけっこう簡単に取得できたな。身体への負担がきつけど・・・）

そうなのだ。異世界で主人公や異世界人が使うテンプレ魔法の『雷魔法』も覚えた。
雷を全身にまとって移動速度を早くする『身体強化・雷』、敵に空からカミナリを落とす『イカズチ』、そして手から一直線に敵に雷を放出する『ライトニング』だ。

どれも協力な魔法で特に『身体強化・雷』は長時間使用できない。身体への負担が大きく、使用した後は身体が動かなくなるほどだ。始めて身体強化・雷を覚えた時に調子にのってずっと使っていて、急に身体が動かなくなった時はかなり焦った。あの時魔物に襲われていたらクリフの命はなかっただろう・・・

（状態異常無効の時も苦労したよな。）
状態異常無効は魔法ではないので、取得できるかは半信半疑だったが、始めは毒草を飲んでは治癒魔法で回復するを繰り返した。はじめはとても辛くて本当にこんなんで状態異常耐性が上がるのかと思ったが、1年程続けると
状態異常耐性小→状態異常耐性大→状態異常無効となった。

（毒草から猛毒草、麻痺草まで色々ためしたからな。やっぱり状態異常耐性は必須と思ってたからよかった。自分もそうだが、他の人の状態異常も治癒魔法で直せる所は重要だな。テンプレだったら洗脳とか魅了とかもあるもんな～）

それ以外にも弓や棍棒、短剣から両手剣、刀や鎖、槍や斧を使って魔の森で魔物を狩りまくっていたら『全武器適正』も身についた。はじめは武器を持って振り回すだけだったが、使ううちに自然と使い方がわかるようになった。

（これは創造神様に感謝だな。きっと創造神様の加護はそういったスキルの取得に対して大きな効果があったはず。成長率を高めるような。魔法だってイメージしたら使えるようになったしな）

創造神の加護の効果は確かにあるだろうが、様々なスキルや魔法を取得できたのはクリフが、常人ならしないような無茶を続けた結果でもあった。

（創造神様ありがとう。王都に行ったら教会に行きますので）
と創造神様に感謝しながら、王都への道を進んで行った。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

投稿サイトのカクヨムのマイページはこちら・・・カクヨム：ベルピーの部屋