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気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。
第一章 テンプレの異世界転生
第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!?
第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ!
第四章 魔族襲来!?王国を守れ
第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!?
第六章 聖国へ ~ 聖女を助けよ ~
第七章 帝国へ ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ ~
第八章 クリフ一家と領地改革!?
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第250話 世界樹を守護する大陸
「ここが世界樹のある大陸か。」
アイリーンに転移してもらって世界樹のある大陸にきたクリフ。目の前には天まで届きそうな大木がそびえ立っていた。
「近くで見るとメッチャ大きいな。さてとりあえず世界樹を目指せばいいのかな。目印は見失う事はないだろうから森を抜けて行けばいいか。」
クリフは世界樹に向かって歩いて行った。世界樹までは距離があったが、エルフが世界樹を守っているとアイリーンから聞いていたので、空を飛んで直接向かわず、世界樹の傍に広がる森の中を進んで行った。
「普通に魔物がいるんだな。ビックボアとかゴブリンとか。おっあればサーベルタイガーか。弱いのから強いまで色々いるんだな。」
火魔法を使うと森が燃えてしまう為、風魔法や剣で遭遇した魔物は倒していく。道という道はなく、木々の間を縫うように歩いて行くクリフ。木々が視界を遮り、歩きながらじゃ世界樹が見えなかったので、時々木の上に登っては方角を確認していく。
「止まれ!!」
(おっ!これはエルフか?)
クリフは声がした方を見た。
すると・・・
「エルフ・・・」
木の上には弓を構えたエルフがいた。耳が長く顔は整っている美形の女性だ。異世界のエルフと言えばこれだろう。っていうぐらい皮の服を着て背中には矢筒、左手に弓を持って矢を構える姿にクリフは感動した。
「お前!どうやってここに来た?ここへは誰も来れないはずだ!」
(う~んアイリーン様の名前って出してもいいんだろうか?アイリーン様って豊穣神だからエルフも知ってると思うけど・・・とりあえず様子見の方がいいか。)
「気づいたら森の中にいたんです。大きな木が見えたから誰かいるかもと思って、そこに向かって歩いてました。」
「嘘を付くな!ここは神聖な森だ。人間が足を踏み入れれる場所じゃない。すぐに立ち去れ。」
(えっ?立ち去れって・・・どこに?いやそもそも誰も来れないって言うなら捕まえるとかが普通じゃないの?わざと掴まってエルフの集落に連れて行ってもらおうと思ったのに・・・)
「ごめんなさい。立ち去れと言われても俺もどうしてこんな所にいるかわからないんです。ここってどこなんですか?」
「迷い人か・・・。そこで待っていろ。村に戻ってどうするか確認する。」
そう言って、エルフは名前も告げずに去って行った。
(えっ?待ってろって・・・。まあいいか倒した魔物で一人バーベキューでもして待つか。さっき通った所なら火も起こせそうだし。)
エルフが去って行ったのでクリフは先ほど倒したサーベルタイガーを解体して、火を起こし一人バーベキューを始めた。
「焼けてきた焼けてきた。」
(こういうその場で取ってその場で料理するっていいよね。味が何倍にもなる気がする。それに何といってもサーベルタイガーって初めて食べるし。あっそう言えばビックボアも倒したんだった。でもさすがに一人でそこまでは食べれないか。サーベルタイガーだけでも10人分ぐらいはありそうだもんな。食べれない分はアイテムボックスに入れて晩御飯にでもするか。)
起こした火の上、解体して木で固定したサーベルタイガーを置き火を通して行く。
(さてさてエルフはどうするかな・・・まあ部外者だしな。テンプレだったら処刑。なんだろうけどさすがに処刑されるわけにはいかないもんな。やっぱりアイリーン様の名前を出した方がスムーズに事が運びそうだな。プラチナスパイダーを探しに来ただけだし。あれ?そう言えばここに来るまでけっこうな魔物を見つけたけどプラチナスパイダーは見かけなかったな。)
どんどん食べ頃になってくるサーベルタイガーを見つめながら去って行ったエルフを待つクリフ。
「いつまで待つんだ?待ってる間にサーベルタイガーが食べ頃に焼けちゃったんだけど。」
食べるか、来るまで待つか考えていると・・・
「何をしている?大人しく待てと言っただろう。」
(おっ戻ってきた。あれ一人?偉い人を連れてくると思ったけど、本当に指示を聞きに行っただけなんだな?)
「いや待ってる間にお腹が減ったんで、ここに来るまでに狩ったサーベルタイガーを食べようと思って料理してた所だよ。一人じゃ食べきれないし、よかったら食べる?」
「サーベルタイガーだと。あの猛獣を倒したのか!?しかも一人で?」
「うん。風魔法で一撃だったよ。」
「一撃・・・」
「あっそれと村の人達はなんて言ってたの?俺は君たちの村に行っていいの?」
「そうだ。村の長老達が連れてこいとの事だ。」
「そう。ならよろしくね。俺はクリフ。あっ丁度食べ頃だけどこのサーベルタイガーはどうする?食べてからでいい?」
「ふふふ。私の名前はサラサだ。悪いが長老達を待たせてある。食事はそうだな。村で私が用意しよう。それでどうだ?」
「わかった。まあこれは収納しておけばどこでも出せるから持って行くよ。」
クリフは出来上がったサーベルタイガーを丸ごと収納した。
「収納魔法・・・クリフはそんなものまで使えるのか?」
「便利でしょ。倒した魔物も収納できるし、中の時間は止まったままだから熱々のサーベルタイガーを食べれるしね。」
「・・・」
エルフのサラサについて行く事15分。クリフはエルフの集落へとたどり着いたのだった。
第251話 グリーンランド
「ここがエルフの村・・・」
「そうだ。世界樹を守護するグリーンランドだ。」
「この大陸ってここ以外にも村はあるの?」
「ない。と言いたいところだが、もう一つある。そこはまあ、クリフが気にする事ではない。長老は奥の家にいる。ついてこい。」
(なるほど。アイリーン様が意味深な事を言ってたのは、この辺の事かな。まあテンプレだったらこの村ともう一つの村は世界樹を巡って争ってるとか?それでもう一つはエルフじゃなくてダークエルフとか?まあそこまで完璧に当たるわけじゃないだろうけど、何かしら問題はありそうだな。)
クリフはサラサの後をついて行き、グリーンランドの村を奥へ奥へ進んで行く。
「けっこう多くの人が生活してるんだね。」
「ここには500人ぐらいが生活してるわ。」
(500人の村か・・・多いんだろうな。みんな美男美女だし。ザ・エルフって感じだな。正直見分けがつかないな。)
「ここよ。」
サラサの後についていき、部屋の中に入ると、そこには見るからに長老っぽい年配のエルフがいた。
(お~。長老っぽい。200歳とか300歳を超えてるんだろうか?エルフと言えば長寿の種族だよな。それが5人。長老が5人もいるのか?500人の村って言ってたし一人当たり100人ぐらいの面倒を見てる?)
「連れてきました。」
「うむ。そこに座れ若者よ。」
「はい・・・」
(なんだろ?勝手にここに来たから詰められるんだろうか?アイリーン様に転移しれ貰った事を言った方がいいか?)
「さてお主が女神様が言っていた者か?」
「「「「長老!?」」」」
「うむ。お主達には言ってなかったが、最近儂は神託を受けていてのぉ。それが、女神様が人を遣わす。その者はグリーンランドを平穏にするだろう。という者じゃった。」
「だから長老は、最近森の巡回の頻度を増やしたんですね。」
「ああ。いつ来るかわからなかったからのぉ。それに皆に言わなかったのは儂も半信半疑だったからじゃ。神託なぞもう100年程なかったことじゃからのぉ。それでどうなのじゃ?」
(アイリーン様・・・エルフ達に言ってくれてるなら俺にも言ってくれればいいのに・・・)
「女神様というのが豊穣神アイリーン様を指すのであれば、俺はアイリーン様にここへ送ってもらったので間違ってないと思います。」
「「「「おお~。」」」」
「神の遣い様じゃ。」
「え~っとそんな大それた者じゃないので普通にクリフでお願いします。それで?長老は先ほど平穏にする。とおっしゃってましたが何か問題が起きてるんですか?俺の方もちょっとお願いがあってここに来たので、俺が解決できることであればお手伝いしますが?」
「サラサ。」
「はい。実は最近、世界樹に行くと向こうの村の者に襲われる事が多くなりまして・・・」
「向こうの村?たしかサラサはこの大陸にはこの村ともう一つ村があるって言ってたね。そこの事?」
「はい。ここから世界樹を挟んで向こう側にある村でダークランドと言います。そこの村の者がこちらの村の者を襲ってくるのです。」
「それは最近の事なの?」
「はい・・・」
「そのダークランドって言うのは?」
「ダークエルフの集落じゃ。あそこのエルフ達も元々はここで一緒に暮らしておったのじゃ。じゃがヤツらは力を求めて女神様じゃなく邪神を称え始めた。その結果、力を得たが皆ダークエルフへと変わってしまったのじゃ。」
(お~。なんとも異世界な展開だな。邪神の加護でエルフがダークエルフになる。力を求めるっていうのは、エルフじゃこの森の魔物達を倒すのが難しいからかな?それにしても邪神か~・・・ここで邪神の名前が出てくるとは・・・帝国でパインを陥れ、聖国で教皇を殺した後は音沙汰なかったけど・・・。)
「なるほど。急に襲われるようになったのは何か理由とかわかってるんですか?例えばダークエルフと何かもめごとがあったとか、世界樹の恵みが減っているとか?」
「えっ!?どうしてそれを知ってるんですか?」
「ダークエルフと何かもめごとがあったの?」
「もめ事というか、最近ダークエルフ側からの勧誘が酷いんです。ですが私達は誰も邪神を信仰するつもりはありません。」
「なるほどね。それで、世界樹の恵みが減ってるのもそうなの?」
「はい。世界樹からなる実は私達の生活に非常に大事です。もちろん森にいる魔物も倒しますが定期的に世界樹の実を食べています。それが最近は減ってきているんです。このまま消費を続ければその内食べれない者が出てくると思います。」
「なるほど。だからダークエルフがそれを独占しようとしている。そして、独占を止めたければ邪神を信仰してダークエルフになれ。ってとこかな?」
「はい・・・」
(なるほど。よくあるヤツだね。じゃあ解決するには世界樹が実を減らしてる原因を調べればいいのかな?邪神を信仰してるとはいえ、世界樹を枯れさせる。って事をしてる訳じゃないからダークランドは潰す程じゃないし、その辺はサラサ達の問題だから俺が変に介入するのはおかしいか。まあとりあえず世界樹の問題だな。)
「わかった。とりあえず世界樹の実が減ってる原因から調べようか?俺って世界樹に行っても大丈夫なのかな?」
「あっ、それなら私が神の遣い様を案内します。」
「クリフで良いよサラサ。さっきまではクリフって呼んでたじゃん。それに口調もそのままで大丈夫だよ。」
「・・・わかりました。いえ分かったわクリフ。私が世界樹を案内するわ。」
そうしてクリフはエルフの問題解決の為に動き出すのだった。
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第一章 テンプレの異世界転生
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