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異世界転生にチートは必須だよね 第7章 帝国へ~史上最恐のダンジョンを攻略せよ~第222話&第223話

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異世界小説
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新作公開しました。
勇者に魔王を倒させろ!!
よろしくお願いします。

気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。

第一章 テンプレの異世界転生
第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!?
第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ!
第四章 魔族襲来!?王国を守れ
第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!?
第六章 聖国へ ~ 聖女を助けよ ~
第七章 帝国へ ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ ~

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『異世界転生にチートは必須だよね』の目次

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第222話 魔族との5対5の対抗戦

奈落の底ダンジョン100階層に辿りついたクリフ達は、魔族達との5対5の戦闘の為、戦う順番を決めていた。

順番を決める為、クリフは直接戦ったパインに魔族の特徴を聞いていた。

「一番強いのはフォルカスって魔族で俺がコピーした相手だ。」

「俺と比べてどうだった?」

「クリフと比べたらクリフの方が強いとは思う。フォルカスは5番目に出てくると思うからクリフは5番目だ。大将の位置だな。」

柔道の団体戦のように、遊戯神キューブは大将、副将、中堅、次鋒、先鋒を決めるようにクリフとフォルカスに指示を出していた。それに基づいてクリフ達は順番を決めていた。

「わかった。後の4人はどうだった?」

「男の魔族2人がパーシルとディアン。どっちもけっこう強い。ちなみにナリア達のレベルってどれぐらいなんだ?」

「今はセリーヌ、ユーナ、ナリアともに400ぐらいだよ。」

「そうか・・・ならパーシルとディアンの2人はナリア達よりも強いぐらいだと思う。」

「そっか。なら片方はパインが担当したら勝てる?」

「ああ。正直今の俺のレベルは死んだ時と同じだから200ぐらいだ。だけどクリフが聖剣を貸してくれたおかげでステータス3倍のスキルが使える。俺が副将で俺とクリフで2勝は固いだろう。」

「残りの二人は?」

「ああ。女の魔族2人がリンティアとキャンティ。多分ナリア達と同じぐらいの強さだと思う。」

「向こうの順番は実力順で来るかな?」

「普通に考えればそうだろ。逆に実力順で来なけれ中堅以上の戦いは全部こっちが有利になるからそっちの方がありがたいけどな。」

「なるほど。じゃあ作戦としては先鋒と次鋒で1勝して副将と大将で2勝する感じだね。」

「ああ。先鋒と次鋒で2勝できれば確実だが、こればっかりはわからないな。」

「向こうは俺達の実力を知らないんだ。パインのお陰で向こうの情報がわかっただけでも助かるよ。後は先鋒から中堅までの順番をどうするかだな・・・」

(中堅が問題だな。格上のとの闘いに誰を選ぶか・・・。そもそも負けってどうやって決まるんだ?死んだら負けとか洒落にならないぞ?)

「パイン。今思ったんだけど勝敗ってどうやってつくと思う?降参したら負けで通るのかな?どちらかが死ぬまでとかだと俺が大賞じゃなくて確実に先鋒から中堅で3勝できる方が安全だと思うんだけど?」

「ん。たしかに言われてみればそうだな。よし俺がキューブ様に聞いてみる。」

パインが念話でキューブに勝敗の決まり方について聞いた。すると・・・

『クリフ君側から勝敗の決め方についての質問があったから回答するね。勝敗はどちらかが降参。もしくは気絶したら負けだよ。もちろん死んでしまっても負けだよ。ただ危ないと思ったら場外から降参を宣言してもいいようにしてあげる。当然、降参を宣告したのに、その後相手を殺してしまった場合は反則負けにするよ。』

「ありがとうパイン。これで少し安心したよ。」

「クリフ様。順番は決まりましたか?」

「ああ。先鋒ナリア、次鋒ユーナ、中堅セリーヌ、副将パイン、大将俺の順番で行くよ。」

「私が中堅で格上の相手をするんですね。」

「うん。でもナリアかユーナが勝てればセリーヌが無理する必要はないからね。これは団体戦。全員で勝利すればいいから。」

「わかったわ。私が先鋒で勝利してみんなを楽にするわ。」

「ナリア。その気持ちはうれしいけど無理はしないでね。みんなにも言える事だけど危なくなったら降参する事。最悪団体戦で負ける事になってもかまわない。俺はここにいるみんなが死ぬ方がつらい。その点は頭に入れておいてね。」

「クリフ様。」「クリフさん。」「クリフ。」

『さあ時間だよ。順番を僕に教えてくれるかい?』

遊戯神キューブの元に行くと、30m四方の闘技場ができており、上空には電子パネルのようなモノが浮かんでいた。

そして電子パネルに対戦表が映し出された。

「何あれ?」

(すげぇな神様・・・この異世界でその技術は反則級だな。)

対戦表には、

先鋒 ナリア 対 パーシル
次鋒 ユーナ 対 ディアン
中堅 セリーヌ 対 キャンティ
副将 パイン 対 リンティア
大将 クリフ 対 フォルカス

と出ていた。

「パイン・・・」

「ああ、やられたな。」

クリフ達は、先鋒と次鋒にセリーヌ達と同じぐらいの実力のキャンティ、リンティアの女の魔族が出てくると予想していた。だが、目の前にうつっている対戦表を見てみるとパーシル、ディアンのセリーヌ達よりも格上の男の魔族の名前があった。

「だけどまあやってみないとわからない。ナリアとユーナが勝てる可能性もあるし、なにより俺とパインは負けない。セリーヌ達が1勝でもあげてくれれば俺達の勝ちだ。」

「そうだな。それとクリフ。奴らは魔族だ。何をしてくるかわからない。ナリアが戦ってる間に俺達に攻撃を仕掛けてくるかもしれない。その辺も注意しておけよ。」

(たしかにパインの言う通りだ。転移魔法とかつかっていきなり攻撃してくるかもしれないな。注意しておかないと。)

『それじゃあ先鋒の人はステージに上がってね~。』

「ナリア気を付けて。」

「わかったわ。まかせて。」

そうして、魔族との団体戦が始まったのだった。

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第223話 中堅戦が終わり2勝したのは・・・

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『それじゃ先鋒戦ナリア対パーシル始め』

遊戯神キューブの合図とともに試合が始まった。そう試合だ。死合ではない。相手が魔族と言えど審判は神が務めている。降参すれば命が奪われる事はないのだ。

ナリアは槍を構える。一方のパーシルは武器を持っていない。いや正確には爪が長いのでそれが武器なのかもしれない。後は翼があるから空を飛ぶこともできるだろう。魔族は全員武器を持っていなかった。

「パイン?魔族達は魔法メインで戦うの?武器とか持ってないけど?」

「そうだな。基本は魔法だったな。たぶん接近戦は拳を使うんじゃないか?」

「ナリアには相性が悪いな・・・」

ナリアは槍を構え接近戦に持ち込もうとするが、魔族は距離を取りひたすら魔法を放ってくる。時には空に移動しながら・・・

クリフの予想通り、ナリアとは相性が悪かった。ナリアは魔族の攻撃を避けていたが避けきれない魔法を喰らい、徐々に形成は不利になっていた。

ナリアは最後まで勝利の為に行動を続けたが、最後はクリフの「もういいから降参して」の声に従いナリアは降参したのだった。

『それまで。勝者パーシル』

(ナリア・・・。よっぽど勝ちたかったんだな。勝敗は見えてたから俺にはこれ以上ナリアが傷つくのが見てられなかったよ。後でちゃんとフォローしておかないと。)

「クリフ。ナリアの気持ちもわかってやれよ。」

「もちろんだよ。それにしてもちょっと意外だったよ。魔族なら問答無用で殺しに来るとおもったけどそうじゃなかったからね。」

「ああそれな。多分キューブ様が魔族達に何か言ったんだろ?変な事したら失格にするぞ。とか最悪殺すよ。とかな。」

「なるほど。」

「キューブ様は遊戯神だからな。おもしろい事に興味があるんだ。この団体戦だってそれが目的だろ?楽しめればそれでいいんだと思うぞ。水を差す行為を嫌うからな。」

「よく知ってるね。」

「クリフ達よりもキューブ様との付き合いは長いからな。」

クリフ達とは対照に、魔族達は笑い合いながらハイタッチしていた。

「これも意外だったけど魔族達にも友情とか協力し合うって気持ちがあるんだね。」

「ああ。あれは俺も意外だったな。もしかして魔国には良い魔族とかもいるのかもしれないな。」

(たしかに魔王が実は良い人でしたって異世界テンプレも多いもんな。魔王は敵って思ってたけど魔王の核を手に入れたら一度魔国に行ってみるのもいいかも。)

『それじゃ次鋒戦始めるよ~。出場者はステージにきてね~。』

「クリフさん。ナリアさんの分も私が頑張ります。」

「ユーナ・・・ユーナはどちらかと言えば支援タイプだ。正直ナリアよりも厳しいと思う。ナリアのようにがんばってくれるのはうれしいけど、無理だと思ったら早めに降参してほしい。」

「・・・わかりました。」

『それじゃ次鋒戦ユーナ対ディアン始め。』

「あんた聖女だろ?アタシも魔国の中じゃ癒しの姫ってよばれてるんだ。いい試合をしようじゃないか。」

「ええ。負けませんよ。」

ユーナとディアンの試合は先ほどと同じようにディアンが距離を取ってひたすら魔法で攻撃してきた。先ほどとの違いはユーナが避けるのではなく結界魔法を使ってディアンの魔法を全て防いでいた所だ。

ユーナは冷静にディアンの魔法を防御しながら、隙を見て光魔法で攻撃をしていった。魔族にとって光魔法は弱点属性なのかユーナの攻撃を、ディアンは苦手にしているように見えた。

「やっぱり魔族って光属性が弱点なのかな?」

「ああ。ディアンの動きを見る限りじゃそんな感じだな。」

「それなら俺のランとパインのエバがあれば俺達の勝ちは確実っぽいね。」

「クリフ。そうとも限らないぞ。俺は90階層でエバを使って戦ったんだ。だけどフォルカスなんかはあまり脅威には感じてなかったように思うぞ。」

「そうなの?」

「ああ。」

(魔族全部が光属性が弱点とは限らないって事か。ディランがたまたま光属性が弱点って事かな。癒しの姫って言ってたし自分を回復してる魔法も闇魔法のダークヒールだしそれでかな。)

試合はお互いが攻め手にかける内容だった。どちらも回復魔法を得意としているので傷ついても瞬時に回復していたからだ。だがそんな流れもいきなり終わりを迎えた。

ディランが降参を宣言したのだ。

理由は簡単だった。何度も魔法を使って魔力が尽きたのだ。終わってみれば納得の理由だ。ユーナは初戦に魔族が魔法を連発するのを見て、長期戦で魔族の魔力を削る作戦だったのだ。

『それまで。勝者ユーナ。』

「ユーナ。作戦勝ちだね。」

「ナリアさんのおかげですね。先鋒戦で魔族の攻撃を直接見れましたから。」

「ありがとう。ユーナ。」

「これでどちらも1勝だ。残り2勝。ユーナのおかげで楽にはなったな。」



続く中堅戦、セリーヌとキャンティの試合は、キャンティの勝利に終わった。魔族側の次鋒戦で魔力切れで負けたのを見て、作戦を変えてきたのだ。

同じように魔法を連発してくれていればセリーヌが防御を固め勝てたが、魔物と違って魔族は考えて行動していた。遠距離に近距離と距離を変えながら攻撃してきたのだ。

魔物相手なら、この奈落の底ダンジョンでだいぶ経験が詰めたのだが、対人戦は元々お姫様のセリーヌは圧倒的に経験が足りなかった。経験の差が出た形だ。

『これでクリフ君側が1勝。フォルカス君側が2勝だよ。今日はもう時間が遅いから副将戦と大将戦は明日にするね。今日はゆっくり休んでね~それじゃあ。』

遊戯神キューブはそう言って消えていった。いきなりの翌日宣言に戸惑うクリフ達とフォルカス達。

だがお互い一言も発する事なく、離れていった。クリフ達はいつものコテージを出して中に入り、魔族側もどこからコテージのようなモノを出して中に入って行ったのだった。

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『よくある転生だった!だが俺は勇者じゃなかった』の目次

  1. 第1章 ゲーム世界に転生した!?
  2. 第2章 ゲームの流れに沿って行動しよう
  3. 第3章 勇者とは別行動だ!!
  4. 第4章 主人公として

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