気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。
第一章 テンプレの異世界転生
第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!?
第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ!
第四章 魔族襲来!?王国を守れ
第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!?
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第152話 個人戦トーナメントの勝者は???
個人戦トーナメントの決勝戦の王国のクリフ対、帝国のパイン戦は始め、クリフの優勢で進んでいたが、パインの姿が変わってからはパインが優勢となっていた。
観客席はグランのバリアによって安全が確保されているので、観客席では2人の戦闘を全員が見ていた。
「クリフ様・・・」
「クリフ!!!」
「クリフさん頑張って!!」
「クリフ!!クリフ!!先輩!!クリフさん!!クリフ君」
皆が皆クリフを応援していた。
その中でパインの事を応援していたのは3人だけだった。
魅了の首飾りを付けているナリアとユーナ、それにそのそばにいるマイだ。
「「パイン様」」
(ふふふ。計画通りね。王国の英雄君を倒したらこのままここにいるみんなを殺してもらいましょ。そうなれば世界は大混乱ね。邪神様への良い手土産になるわ。観客席を覆っているバリアは予想外だったけど、今の勇者ならどうとでもしてくれるわよね。)
観客席からの声援を受けて、クリフは引き抜いた聖剣を構えて叫ぶ
「パイン!!!行くぞ」
クリフはパインに向かって走って行く。
(身体が軽い。今までよりも早く動ける。これが聖剣効果か。これなら)
聖剣の効果でクリフのステータスは上がっていた。パインと同じ。という訳にはいかないが、上昇したステータスでパインとの闘いは互角の戦いとなっていた。
お互いが剣で切り付ける。距離を取ると魔法を打ち合う。息も止まらぬ攻防だった。
「クソッ!!なぜ倒れない。なぜだ。なぜだーーー!!!」
パインは黒い剣を振って衝撃波を飛ばしてきた。
「まだまだ!! 」
クリフも聖剣から白い衝撃波を飛ばし応戦する。
(このままじゃ勝負がつかない。どうすれば・・・)
(クリフ君。私の力はこんなものじゃないわ。もっと願って!!更なる力をそしてパイン君を救ってあげて!!)
(これは・・・聖剣からか?)
(そうよ。パイン君は悪に堕ちてしまった。もう殺すしか救う手はないわ。クリフ君はまだ心のどこかでパイン君を殺す事にためらいがある。それが力をセーブしてしまってるの。)
(それは・・・)
(たしかにパイン君は勇者よ。でもこうなってしまったら取り返しはつかないわ。覚悟を決めて!!クリフ君。)
(エクスカリバー・・・。わかった!!エクスカリバー!!僕に。いや俺に力を!!)
(まかせて)
クリフが聖剣エクスカリバーを高く掲げる。すると、白いオーラが聖剣から吹き上がり、剣を覆った。
聖剣が何倍もの大きさになる。
「なんだ!?それは??」
「俺はお前を死なせずに救いたかった。だけどそれは甘えだった。俺が甘えを捨てないとみんなを救えない。なら俺は甘えを捨てる。パインこれが俺の全力だ。」
クリフは聖剣エクスカリバーを振った。
白い大きな衝撃波がパインを襲う。
パインは黒い剣を両手で持って防ごうとするが、衝撃波を受けた黒い剣はそのまま消滅し、衝撃波はパインに直撃する。
「ぐあっ!!」
衝撃波を受けたパインはそのまま吹っ飛び、宙を舞い、地面にたたきつけられた。
「ドゴーンッ」と地面にたたきつけられてパイン。
それと同時に「パリーン」という音とともにパインの首にあった魅了の首飾りが崩れ落ちた。
地面に倒れたパインの身体は黒から元の色に戻っていった。
「やったか!!!」
クリフはパインの身体の色が変わったのを確認し、パインに近づく。
クリフの最大の攻撃を受けたパインは身体がボロボロだ。
右手はひじから先がなくなっており、左足も足首から先が吹き飛んでいた。右わき腹はえぐれており、血が噴き出していた。
「パイン!!」
クリフはパイン身体を起こして、パインに呼びかける。
「うっ・・・」
パインは意識を取り戻した。
「俺は・・・。そうか負けたのか・・・」
「ああ。僕の勝ちだ。」
「そうか・・・。なんか・・・悪かったな。色々と・・・ 」
「どうしたんだ??いきなり。」
「いや、色々目が覚めたって言うか。負けてスッキリしたって言うか。」
「パイン・・・」
「俺はもう助からないだろう。クリフ!頼みがある。俺は最低だったけど、この国の為に魔王を倒してくれ。お前なら、聖剣エクスカリバーをあれだけ扱えたお前ならそれができる。」
「パイン・・・。お前・・・」
「もっと早くお前に会ってれば俺も勇者として胸張って生きられたかもな。だけどもう遅い。あ~どこで間違えたんだろな・・・」
「・・・・わかったよ。お前の意思は僕が引き継ぐ。」
「助かるよ。あと・・・マイには気を付けろよ。」
「マイ?お前と一緒にいた女か?」
「ああ。後は頼んだぞ・・・この世界を・・・」
パインはそう言ってクリフの腕の中で息絶えていった。
「パイン。お前も王国で生まれてたら・・・もっと早く会ってたらこんな事にはならなかったかもな。」
(マスターよ。よくやったのじゃ。聖剣を奪えとは言ったがあれ程うまく行くとは我も思わなかったぞ。)
(グラン・・・ありがとう。グランのおかげで皆を守る事ができたよ。)
(うむ。勇者は死んだのじゃ。これから少し大変かもしれんがな。)
(うん・・・)
「「クリフ様!!!」」
セリーヌとユーナがクリフに駆け寄り、クリフに抱き着いた。
「セリーヌ!!それにユーナも!!」
「クリフ様さすがです。さすが私のクリフ様です。」
「クリフ様!ありがとうございます。クリフ様のお陰で私も助かりました。」
(よかった。無事に魅了の首飾りの効果は解除できたみたいだ。)
ユーナの魅了が解けて、クリフはほっとした。
「もう一人のナリアは?」
ナリアを探すと、ナリアは傍にいたパインの傍にいた。
「パイン・・・どうしてこんな事に・・・」
「ナリア・・・さん?」
「クリフ様。助けて頂いてありがとうございます。」
「ナリアさんも無事でよかったよ。」
「はい。そしてパインの事・・・申し訳ありません。帝国を代表して謝罪致します。」
「過ぎた事は仕方ないよ。それよりもこれからを考えよう。」
「・・・そうですね。ありがとうございます。」
3大国交流戦個人トーナメントの決勝戦はクリフの勝利で終わった。パインの死亡という結果で。
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