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異世界転生にチートは必須だよね 第7章 帝国へ~史上最恐のダンジョンを攻略せよ~第194話&第195話 

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異世界小説
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気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。

第一章 テンプレの異世界転生
第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!?
第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ!
第四章 魔族襲来!?王国を守れ
第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!?
第六章 聖国へ ~ 聖女を助けよ ~
第七章 帝国へ ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ ~

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『異世界転生にチートは必須だよね』の目次

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第194話 奈落の底ダンジョン15階層~20階層

15階層を出発したクリフ達は20階層を目指しダンジョンを進んで行った。クリフ達の身に付けている指輪にはクリフが開発した感覚共有の魔法が付与されている。

この魔法は、指輪を持っている者が経験した事を他の指輪の所有者にも経験させる事ができる魔法だ。要はクリフ、セリーヌ、ユーナ、ナリアが指輪に感覚共有の魔法を付与しているので、魔物を倒せば普段の4倍の経験値が得られるという事だ。

なので、今日の攻略はナリアが前衛でユーナが中衛、後衛がクリフとセリーヌという陣形で進んでいる。クリフが中衛ではなく後衛になっているのは、戦闘はクリフ以外の3人で行い、クリフがひたすら自分の周りを、大小様々な大きさで多種類の属性魔法をぐるぐる回しているからだ。

昨日は、セリーヌとユーナが訓練の為にしていたが、クリフが行ってもその経験がセリーヌ達に共有される事になる。セリーヌ達にはひたすら魔物を倒してレベルを上げてもらい、魔力操作や気配察知などの細かい部分はクリフが行動して共有する事にしていた。

(感覚共有してるからって、気配察知とか覚えていない属性魔法とか覚えるって訳じゃないだろうけど僕が経験した事はセリーヌ達の経験にもなる。なるだけ色んな事をしてセリーヌ達を鍛えないとね。)

クリフ自身が作った魔法ではあるが、効果はまだよくわかっていなかった。さすがにクリフの使える魔法をセリーヌ達が使えるようにはならないだろう。クリフが参考にしたのは異世界テンプレでよくある経験値10倍とか、必要経験値10分の1のスキルなのだから。

朝の事があったからか、ナリアが先頭でとても張り切っていた。魔物を見つけるとダッシュで駆け寄り槍を一閃していた。

「ナリア。張り切るのはいいけど、がんばりすぎると疲れるよ?」

「このくらいなら大丈夫よ。せっかくクリフが指輪に感覚共有の魔法を付与してくれたんだもの。どんどん魔物を倒さないと。」

「ほどほどにね。」

その後も、ナリアを筆頭にセリーヌ、ユーナと連携しながら20階層まで進んで行った。

20階層のボス部屋の前で休憩しながら、セリーヌ達のステータスを確認すると、

セリーヌ・・・レベル45 → レベル46
ユーナ・・・レベル40 → レベル42
ナリア・・・レベル42 → レベル44

セリーヌ達のレベルが上がっていた。

「感覚共有の魔法はうまくいってるみたいだね。昨日は全然レベルが上がらなかったのに、今日はみんなレベルが上がってるよ。」

「本当ですか!?」

「うん。20階層までの魔物はたしかレベル20~30だったはずだから、それでもレベルが上がるなら効果が出てるって事だよね。」

「そうね。20階層までは余裕があったけど、21階層からは慎重にいかないとね。私達と同じレベルの魔物も出てくるだろうし。」

「そうだね。まあそこはうまく連携しながら進めば大丈夫だと思うよ。僕もちゃんとサポートするし。」

「助かるわ。でもなるべくクリフの力を借りずに攻略できるようにがんばるわ。」

「そうですね。クリフ様に頼り切りじゃダメですもんね。私も頑張ります。」

「私もです。」

「うん。それじゃあ20階層のボスを倒そうか。キマイラにスケルトンにゴブリンマジシャンだけど大丈夫?」

「ええ。セリーヌとユーナとちゃんと打ち合わせしたから大丈夫よ。」

クリフ達は20階層のボス部屋に突入した。ボス部屋にはいると、扉が閉まり、部屋の中央に魔物が現れた。事前情報通り、キマイラとスケルトンが5体にゴブリンマジシャンが3体だ。

「それじゃあ作戦通りに行くわよ。セリーヌは先にゴブリンマジシャンをお願い。ユーナはスケルトンを。」

「「わかりました。」」

(なるほどね。魔法を使うゴブリンマジシャンはセリーヌの魔法で攻撃して、スケルトンは相性のいいユーナが担当する。ナリアはキマイラと1対1で戦うって作戦か。)

セリーヌ達の成長の為、クリフは手を出さず戦闘を見守っていた。

ボスといえど、20階層ではまだまだ弱い。セリーヌの魔法でゴブリンマジシャンは瞬殺。スケルトンもユーナの聖魔法で一撃だった。ナリアもキマイラを前にして落ち着いて槍を振っていた。

(うん。ここまでは大丈夫みたいだね。問題なしかな。これから魔物が強くなってきたらこんなにうまくはいかないだろうから、明日はレベルを上げる事も意識した方がいいな。どうせならギリギリの戦いよりもレベリングしまくって強くなってから進む方が安全だしね。)

ナリア達の作戦が見事にはまり、ボスはあっというまに消えていった。

「セリーヌ、ユーナ、ナリアお疲れ様。問題なく倒せたね。」

「はい。ゴブリンマジシャンが魔法を使う前に倒すことができました。」

「私も。スケルトンが近寄ってくる前に魔法で倒せました。」

「キマイラが空を飛ぶとやっかいだと思ったから近づいて牽制しながら攻撃したけどうまくいったわ。」

「うん。まったく問題なかったよ。この調子で明日も頑張ろう。」

20階層を突破したクリフ達は魔物がいなくなった安全地帯で今日の攻略を終えて休む事にした。

クリフは部屋で休んでいたが、セリーヌ達はいつもの女子会を行っていた。婚約者となったナリアが主導でどうやってクリフと一緒に寝るかを真剣に話し合っていた。

ダンジョン攻略とは別にセリーヌ達の戦いは始まったのだった・・・

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第195話 奈落の底ダンジョン21階層

「おはよう。」

クリフがダイニングに行くと、セリーヌ、ユーナ、ナリアはすでに準備を終えてクリフが来るのを待っていた。

「「おはようございます。クリフ様。」」
「おはよう。クリフ。」

「昨日も遅くまで集まって話してたみたいだけど大丈夫?」

「「「!?」」」

「クリフ様。聞いていたんですか?」

「いや部屋に集まっておしゃべりしてるのは知ってたけど、内容は全然知らないよ。」

「よかったです。」

「え?」

「いえいえなんでもありません。」

セリーヌ、ユーナ、ナリアの3人は近づいて小声で話し始めた。

「ナリア?女子会してるのクリフ様にバレてるじゃない?」

「大丈夫よ。内容は知らないって言ってたじゃない。昨日の事だって大丈夫よ。それよりセリーヌは大丈夫なの?今日の晩クリフの部屋に行くんでしょ?」

「セリーヌがんばって。」

「昨日はその場のノリで行くって言いましたが、いざクリフ様と顔を合わせると・・・。」

「駄目よ。こっちがいかないといつまでたっても進展しないわ。もう婚約者になったんだからここで関係を進めておかないと。ただでさえクリフには婚約者が多いんだから。」

「そうですね・・・。わかりました。今日クリフ様の部屋に突撃します。」

「明日はユーナで明後日が私ね。」



(え~っと・・・なんかセリーヌ達がこそこそ話してるんだけどどうしたらいいだろう?話の内容も気になるけど声をかけていいのかな・・・)

セリーヌ達がこそこそ話しているのを、遠目で眺めるクリフ。どうしたらいいかわからず立ち尽くしていた。

「おまたせしましたクリフ様。さあ朝ごはんを食べて今日もダンジョン攻略進めましょう。」

「う、うん。」

(話は終わったみたいだ。何話してたんだろ・・・)

クリフ達は朝ごはんを食べながら今日の予定を話し合った。

「今日は30階層まで行くの?」

「一応その予定ではいるけど、セリーヌ達のレベルも上げたいから下に降りる階段を見つけてもすぐに降りずに魔物を倒しながら進もうと思ってる。」

「早く下に降りた方が魔物も強いんじゃないの?」

「そうなんだけど、21階層からはレベル30~40の魔物だから、経験を積みながら進んだ方が安全かなって思ってね。1体だけなら問題ないだろうけど、4体5体と出てきたらさすがに危ないでしょ?」

「それは・・・たしかにクリフのいう通りね。どれぐらいレベルを上げるの?」

「感覚共有で経験値4倍になってるから、できれば全員が50を超えるまではボス部屋にはいかないつもりだよ。もっと言えば55ぐらいは欲しいところだけどね。」

「たしかに50ぐらいないと、30階層のボスは厳しいかもしれないわね。」

「ナリアは21階層から先は行った事ないんだよね?」

「ええ21階層から40階層までは洞窟タイプの迷宮じゃなくてジャングルタイプだから大量の魔物に襲われる可能性があるって事でいかなかったの。」

「ああそういえば21階層からはフィールドが変わるんだったね。」

奈落の底ダンジョンは

1階層から20階層は洞窟タイプのダンジョンで
21階層から40階層はジャングルタイプのダンジョンになる。

洞窟タイプとは、迷路のようなダンジョンで、
ジャングルタイプは、その名の通り、ジャングル地帯になっているダンジョンだ。

洞窟タイプのように道があるわけではないので、四方から魔物が襲ってくるのだ。

(まあ、要はダンジョンの中なのに外みたいだ!って言うヤツだろ?広いフィールドなら僕の気配察知で魔物の場所はある程度わかるだろうし逆にやりやすいかも。)

「ええ。外と同じような環境だから行動はしやすいかもしれないけど、下へ降りる階段を見つけるのが一苦労みたいね。」

「たしかに資料にそう書いてあったね。でもたしかにそうだね。どれだけ広いかわからないけど、その中から階段を見つけるのはちょっと苦労しそうだね。」

準備を終えたクリフ達はコテージを終い、21階層に降りていく。するとそこには・・・

「太陽がある!?」

降りた場所は荒れた大地だった。遠くには森も見える。上を見上げれば先ほど降りてきた階段とともに太陽が周りを照らしていた。

「クリフ様!ダンジョンの中なのに、こんな場所があるんですね。森もあるし湖も草原もあります。」

「そうだね。どれだけ広いかわからないからはぐれない様にね。あっそれと魔物がきたら後の事を考えずに最優先で倒してね。回復アイテムも十分に持ってきてるから。」

(さて、まずはここがどれぐらい広いか調べてみよう。わかるかな・・・。)

クリフは気配察知を使って周辺を調べる。

「かなり広いみたいだね。階段の場所はさすがにわからないな。でも魔物の場所はある程度わかるから不意打ちを食らう事はなさそうだね。この広さじゃ30階層までって言ったけど、今日22階層にいけるかどうかもわからないかも・・・」

「本当ですか?」

「うん。階段を探すためにけっこう歩き回らないといけないね。この荒地の周りには魔物がいないから今の所大丈夫だよ。森の中にはけっこう魔物がいるみたいだね。とりあえず森に行ってみようか?」

「ええ。魔物は消えてなくなるけど、森には果物とかがあるらしいから取りながら進むのもいいかもしれないわね。」

21階層に進んだクリフ達は、階段を見つける為、魔物を倒してレベルを上げる為、森へと進むのだった。

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第一章 テンプレの異世界転生
第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!?
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よくある転生だった!だが俺は勇者じゃなかったを読む

『よくある転生だった!だが俺は勇者じゃなかった』の目次

  1. 第1章 ゲーム世界に転生した!?
  2. 第2章 ゲームの流れに沿って行動しよう
  3. 第3章 勇者とは別行動だ!!
  4. 第4章 主人公として

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