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異世界転生にチートは必須だよね 第166話 聖都クリスティン!!

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異世界小説
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気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。

第一章 テンプレの異世界転生
第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!?
第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ!
第四章 魔族襲来!?王国を守れ
第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!?
第六章 聖国へ ~ 聖女を助けよ ~

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『異世界転生にチートは必須だよね』の目次

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第166話 聖都クリスティン!!

クリフ達がルルドに着いて暗殺者を撃退、捕縛している頃、聖都クリスティンでは教皇であるグローヌが騎士からの報告を聞いていた。

「何!?失敗しただと・・・」
「はい。何者かに襲われて計画は失敗したそうです。死んではいないようですが、全員が気絶させられて、大岩は木っ端みじんに破壊されていたそうです。」

「何者だ?・・・イマデア陣営にそんな戦力がまだ残っていたのか?」
「わかりません。騎士達も黒装束の人物だったとしか・・・」

「くそっ!!ようやく教皇の座についたというのになかなか思い通りに行かないではないか・・・」
「教皇様・・・」

「まあ良い。聖女はこちらの手の中だ。いくらイマデアが何かした所でこちらの勢力の方が圧倒的に大きい。王国の勇者がいくら手を貸そうが所詮学生上がりの小僧だろ。」
「引き続き、道中で襲いますか?」

「ああ。暗殺ギルドにも依頼してある。小僧と言っても王国の勇者や王女は聖女と仲が良いと聞く。聖女と手を組まれるとやっかいだ。ここに到着する前に潰せるならその方がいいからな。」
「わかりました。では引き続き騎士達にはそのように伝えます。」

グローヌは報告に来た話を終えると聖堂の地下へと進む。そこには・・・

手足を鎖で繋がれたユーナとアスカが居た。

「グローヌ・・・」
「王国の勇者と王女がこちらに向かってるようだぞ?」

「クリフ様とセリーヌが・・・」
「名目は亡くなった教皇と新しい教皇への挨拶という事だが、十中八九、聖都を調べに来ているだろう。うっとうしい事だ。わかってるなユーナよ。うまく対応してすぐに追い返すのだぞ。」

「それは・・・」
「アスカがどうなっても良いのか?」

「くっ・・・」
「ははっ。まだまだ儂も教皇になったばかりで聖国をまとめきれておらん。イマデアを排除し、聖国をまとめ戦力が整うまでユーナにはがんばってもらわんといかんからな。」

そう言ってグローヌは牢屋を離れて行く。

(もうすぐだ。あの目の上のたんこぶが居なくなり、ようやく儂が教皇になった。アイツの言う通りにするのは癪だが、言う通りにしたおかげで教皇にはなれた。後は体制を万全にすれば問題あるまい。)

グローヌが去った地下の牢獄では・・・

「ユーナ・・・ごめんなさい。私のせいで・・・」
「アスカ!あなたは悪くないわ。もう少しの辛抱よ。きっとクリフ様がなんとかしてくれるわ。」

「勇者クリフ様・・・。グローヌの話ならここに向かってるみたいですが・・・。」
「監禁される前にセリーヌに手紙を送っておいてよかったわ。きっとそれを見てくれたんだと思うわ。」

「ユーナが表に出ている時もずっと監視が付いてます。うまく行くでしょうか?」
「その辺はどうなるかわからないわ。イマデア枢機卿なら何か良い案を出してくれると思うし、クリフ様ならここの状況もある程度は把握してると思う。」

聖国の教皇が死に、グローヌに変わった時ユーナは教皇の死に疑問を持ち、単独で真相を調べていた。調べている最中にグローヌに見つかり捕まったのだ。ユーナは聖国ではとても人気だ。監禁したまま姿を現さなければ聖国の民も不信に思う。

ユーナが捕まえた後、ユーナの行動を縛る為に、グローヌはユーナお付きのアスカを捉え、アスカを人質にする事でユーナの行動を操っていた。

それにより、ユーナは現状グローヌの言う通りに行動するしかなくなっていた。もし変な行動をとると、アスカがどうなるかわからないからだ。

2人は王国から来るクリフが現状を変えてくれると願い、地下の牢獄から、今日も女神へ祈りを捧げるのだった。

◆◇◆◇◆◇◆◇

ルルドの街で襲撃者を捕らえ、騎士達に突き出したクリフ達は、その後順調に聖都クリスティンに近づいて行く。

夜営の度にクリフは騎士達に近づき、行動を探っていた。待ち伏せをしていれば先回りし倒す。盗賊が襲ってきてもクリフとグランが守るクリフ一行はすぐに撃退した。

そうした旅を10日程続けるとようやく聖都クリスティンが見えてきた。

「クリフ!聖都が見えて来たわ。ようやく着いたわね。」
もうすぐ聖都に着くのがわかってたのでジャンヌはクリフとととも御者をしていた。
「うん。長旅疲れたよ。馬車はやっぱり疲れるね。」

「それもあるけど、道中襲われ過ぎよ!!クリフがいなかったらどうなってたか・・・」
「そうだね。それほど僕達を聖都に入れたくなかったって事かな・・・」

(それにしても異常だったな。盗賊に魔物に罠に暗殺者。毎日毎日何かしらあったからな。その辺の事は聖都についたら調べないとな。)

王国の騎士が一緒に同行してたなら、襲ってきた者達を尋問して情報を得ていただろう。だが、今回は王国の騎士は同行していない。聖国に入国したと同時に同行していたのは聖国の騎士達だ。

聖国の騎士達はクリフ達が撃退した盗賊や暗殺者を処理すると言って、すぐにクリフ達から遠ざけていた。

誰が見てもおかしい感じではあったが、クリフは文句を言わず全ての賊を騎士に引き渡していた。

「聖都クリスティンに着いた。ユーナに会いに行こう!!」

クリフ達は無事に聖都にたどり着いたのだった。



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『異世界転生にチートは必須だよね』の目次

第一章 テンプレの異世界転生
第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!?
第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ!
第四章 魔族襲来!?王国を守れ
第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!?
第六章 聖国へ ~ 聖女を助けよ ~



よくある転生だった!だが俺は勇者じゃなかったを読む

『よくある転生だった!だが俺は勇者じゃなかった』の目次

  1. 第1章 ゲーム世界に転生した!?
  2. 第2章 ゲームの流れに沿って行動しよう
  3. 第3章 勇者とは別行動だ!!
  4. 第4章 主人公として

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