小説家になろう様、カクヨム様、アルファポリス様、ノベルアップ+様にて投稿中★
気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。
第一章 テンプレの異世界転生
第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!?
第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ!
第四章 魔族襲来!?王国を守れ
第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!?
第六章 聖国へ ~ 聖女を助けよ ~
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第161話 セリーヌと二人っきりのデート!!
(落ち着けクリフ!!もうセリーヌとは婚約者なんだ!デートなんか普通の事だろ!さらっと当然のように言うんだ!!)
クリフは自分に言い聞かせ、庭のベンチに座り一人で景色をぼーっと見ているセリーヌに近づいた。
「セリーヌ!ちょっといいかな??」
「あっはい。どうしたのですかクリフ様?」
「天気も良いしさ、2人で街を散歩しないか?」
「えっ!?2人でですか?」
「もちろん!最近は2人でデートもなかなかしてなかったしね。ユーティリアの街はゆっくり見た事なかったから。」
「えっ・・・・でも・・・」
セリーヌは遠くで見ているジャンヌが目に入った。
が・・・
ジャンヌからはウインクされた。
セリーヌの持つ魔眼の力を使わずとも「クリフと一緒に楽しんできなさい!」と言っている事がわかった。
「ほら!!行くよ!」
クリフは強引にセリーヌの手を取って引っ張っていく。
(ふふふ。いつもは遠慮がちなクリフ様なのに、こんな強引なクリフ様は久しぶりですわ。それに・・・ジャンヌにも借りを作ったみたいですね。)
クリフはそのままセリーヌと手を繋いで街に繰り出した。
「セリーヌはどこか行きたい所はある?」
「私もこの街をゆっくり見て回った事はありませんので・・・」
「そっか!なら色々なお店を回って見ようよ!!」
「はい。」
「あっ王女様ってバレたら大変だから一応変装しておこうか。」
「そうですね。でもクリフ様もバレたら大変ですよ?」
「うん。こんな時の為に変装魔法はちゃんと開発済みだから安心して!」
クリフは創造魔法で自分自身の髪の色と目の色を茶色に変えた。服装も街によくいる普通の人に変える。
「すごい!!さすがクリフ様です!!」
「セリーヌにもかけるよ。」
クリフはセリーヌの髪の色、目の色、服装をクリフと同じようにした。
「これでどこからどうみても王女様ってわからないと思うよ。」
「ありがとうございます。」
「さあ行こうか!!」
「はい。」
クリフ達が街を歩いていると、おいしそうなにおいが漂ってきた。
「なんかおいしそうなにおいがしてるね。ちょっと寄ってみようか?」
そう言って、よった場所は串焼きを売ってる屋台だった。
「いらっしゃい。どうだい?オーク肉に秘伝のタレをつけた串焼きだよ。」
「おいしそうだね。2本もらえますか?」
「よっしゃ!!まかせとけ。」
クリフはオーク肉の串焼きを2本受け取り、1本をセリーヌに渡す。
「はい。これはセリーヌのだよ。」
「ありがとうございます。」
「おいしいですわ。」
「さすが秘伝のタレを付けてるだけあるね。うちの領にあった串焼きもおいしかったけどここの串焼きもおいしいな。」
「クリフ様の領の串焼きって初めて会った時に食べた串焼きですね?」
「うん。覚えてたんだね。」
「はい。もちろんです。あの頃は周りの人が全て敵に見えてましたから・・・クリフ様と始めて街にでかけて楽しかったです。」
「そういえば、あの時はまだ魔眼の制御ができてなかったんだったね。」
「はい。今では思い通りにオン・オフができるので全く気にしなくなりましたわ。と言ってもほとんどオフにしてる状態ですけどね。」
「セリーヌの魔眼は効果がやばいもんね。」
セリーヌの魔眼は相手の考えている事がわかるというモノで、幼少期は制御ができなかったので、セリーヌはずっと誰とも話さずに城に引きこもっていた過去がある。
人間は欲望の塊だ。セリーヌのような美女を見ると男なら誰しもがいやらしい事を考えるだろう。もちろんクリフも同じだ。
しかし、セリーヌの魔眼はクリフには効かなかった。
運よく?魔眼が効かなかったクリフに対して、セリーヌが興味を持ち、時が経ち婚約者になっていたのだった。
「そういえば、あの時はアクセサリーとか一緒に見たよね?」
「はい。あの時もらった髪飾りは今でも私の大事な宝物です。」
「じゃあここでもデートの記念になるものを買いに行こうよ。」
「!?はい!!!」
クリフとセリーヌはその後、服屋でお互いの服を選び合い、アクセサリーをお互いに選んだ。
クリフはセリーヌに合うネックレスを。セリーヌはクリフに合う腕輪をそれぞれお互いにプレゼントした。
一通り買い物が終わった後、2人はケーキを出す店を見つけたので、そのお店に入り、ゆっくりとティータイムを楽しんでいた。
「今日はありがとうございます。私が元気がなかったので気を使ってくれたんですよね?」
「ははっ。やっぱり気づいてた?まあそれもあるけど、セリーヌと二人きりでデートしたかったっていうのも本当だよ。」
「!?ありがとうございます。私もクリフ様と二人っきりのデートは楽しかったですわ。」
「最近はジャンヌやソフィアも居て二人っきりってなかなかなかったもんね。」
「そうですね。でも4人で一緒に街を歩くのも私は好きですよ。」
「それは僕もだよ。4人でいたらワイワイガヤガヤと飽きないよね。」
(そろそろ時間だな。)
クリフは事前にジャンヌから夕陽が綺麗に見えるデートスポットを聞いていて今日のデートの締めをそこにしようと決めていた。
「セリーヌ!一緒に行きたい所があるんだけど目をつぶってくれる?」
「えっ・・・・はい。」
カフェから出たらクリフはセリーヌに目をつぶるように言い、セリーヌはクリフの言葉を聞いて目をつむる。
クリフはセリーヌを抱いて、空を飛んだ。
「きゃっ!!」
セリーヌは驚くが、
「すぐに着くから目をつぶったままでいてね。」
セリーヌはクリフにギュッと抱き着く。
目的地についたクリフは抱いていたセリーヌをそっと降ろし、目を開けても良いよと伝える。
目を開けると真っ赤な夕日と街全体が目に入った。
「これは!?」
「ジャンヌから聞いたんだ。この場所は夕日が綺麗に見えて、しかも街を一望できるから人気のデートスポットなんだって。一緒にセリーヌと見たいな。と思って!!」
「クリフ様・・・」
2人はしばらく景色を眺めて・・・そして・・・口づけをしたのだった。
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