★小説家になろう様、カクヨム様、アルファポリス様、ノベルアップ+様にて投稿中★
よくある異世界転生。俺こと、美波勇気もテンプレのように毎日毎日の残業残業で倒れてしまった。ここでテンプレならチートを授かるモノだが、気づいたらゲームの世界にいた。そう、昔少しだけ流行ったドラゴンファンタジーのゲームの世界だ。有名ロールプレイングゲームを真似て作られた為、そこまで人気はなかったが俺はこのゲームが好きでけっこうやりこんでいた。勇者だったらハッピーエンドを迎えたのに、俺が転生したのは勇者とともに魔王を討伐する友人のキャラだった。一緒に魔王を倒したならそこそこ良いキャラじゃね?と思うかもしれないが、このキャラ。魔王と戦う直前に好きな人を勇者に取られてそのままヤケクソになって魔王に向かって死んでしまうのだ。。。俺は死にたくない。ゲームの知識を活かして生き残るしかない!!
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第110話 ドラゴンを召喚できるようになったけど・・・
「なぜこうなった・・・」
ユウキの目の前にはイチャイチャしているホーリードラゴンとダークドラゴンの姿があった。
ダークドラゴンを毛嫌いしていたホーリードラゴンだったが、人化したダークドラゴンを見て、一目ぼれしたらしく、そこからはホーリードラゴンがダークドラゴンにべったりと引っ付いている。
ダークドラゴンもまんざらでもないのかニヤニヤしながらホーリードラゴンとイチャイチャしていた。
「ユウキ・・・どうするの?これ。」
「ああ。」
ユウキはイチャイチャしているホーリードラゴン達に近寄った。
「ホーリードラゴン。俺達はどうすればいいんだ?」
「あっ。ごめんなさい。そうでしたね。え~っと私達はドラゴン界に帰るから必要になったら召喚魔法を使ってくれればユウキさんの所に現れます。それでホーリードラゴンっていうのは種族名なので、ユウキさんには名前を付けてほしいんです。」
「はい。お願いします。」
「おっそれはいいな。ユウキよ。我にも名前を付けてくれ。」
ホーリードラゴンとともに、ダークドラゴンも名付けの依頼をしてきた。
「名前か~・・・・どうしよ・・・」
ユウキはジュリア、リーネ、ニーチェに相談した。
「名前ね~ドラゴンでしょ。なかなか難しいわね。」
「ドラゴンですからカッコいい名前がいいんですかね?」
「アタシにまかせろ。男の方がポチで、女の方がタマはどうだ?」
「ニーチェ。それは・・・」
「まあ頼まれたのはユウキでしょ。あなたが考えなさい。」
「え~・・・」
(ドラゴンか・・・バハムート、ドラン、リヴァイアサン、レヴィアタン・・・思い付かん。あっ!そうか簡単に考えればいいんだ。)
「ホーリーとダークでどうだ?」
「えっ!?ユウキ。さすがにそれは・・・」
「いいじゃないホーリードラゴンのホーリーね。わかりやすいわ。」
「我もダークドラゴンのダークか。かっこいい名前だ。」
(よかった。ドラゴンの感性が俺たちと違ってるみたいだ。普通に喜んでくれてるぞ。)
「よかった。ならホーリー。これからよろしくな。」
「わかったわ。いつでも呼んでね。じゃあダーク!行きましょ。」
「ああ。それじゃあユウキよ。色々とありがとう。」
そういって、ホーリードラゴンとダークドラゴンは消えていった。
「は~。疲れたけど終わったみたいだな。」
「そうね。でもまあ無事にドラゴンの封印は解けたんでしょ。よかったじゃない。」
「そうだな。とりあえずカツヤ達と合流するためにフレイヤに向かうか。」
黒の神殿を攻略したユウキ達は、カツヤ達と待ち合わせしているフレイヤの街へと向かった。
そして・・・
「なんじゃこりゃ!?」
カツヤ達はまだフレイヤの街に来ていなかったので、ユウキ達は酒場でゆっくりしていた。ゆっくり食事や酒を飲みながら楽しんでいると、ユウキが大声を出した。
「どうしたのユウキ?」
「あっああ・・・」
ユウキは何があったのかジュリア達に話した。
ユウキが叫んだ理由はふと自分のステータスを確認した時に起こった。
【名前】ユウキ
【職業】主人公レベル68、真の勇者レベル42
【レベル】65(+35) → 68(+42)
【HP】1380 → 1480
【MP】1350 → 1450
【力】1330 → 1430
【体力】1330 → 1430
【守り】1330 → 1430
【魔力】1330 → 1430
【敏捷】1330 → 1430
【賢さ】1290 → 1390
【運】1330 → 1430
【スキル】鑑定・ドロップ率アップ極・主人公補正・魅力アップ極
召喚魔法(フェンリル)・復活・限界突破・テイミング
状態異常無効・かみなり魔法・絶倫・分身
サブ職業
【スキル2】勇者の極み・ドラゴンバスター極・極光の盾
召喚魔法(ドラゴン夫婦のダーク&ホーリー)
メタルバスター極
【職業履歴】
戦士LV35
かばう・スラッシュ・気合溜め・疾風切り・2段切り
ハヤブサ切り・メガスラッシュ
武道家LV35
力溜め・精神統一・ハヤブサ拳・2段蹴り・聖拳突き
瞑想・回し蹴り
僧侶LV35
ヒール・キュア・プロテクト・パワーアップ・メガヒール
エリアヒール・シールド・メガキュア
魔法使いLV35
ファイア・アイス・スリープ・ファイアストーム・エスケイプ
テレポート・メガファイア・メガアイス
英雄LV53
英雄の証・フライ
英雄王LV20
メタル斬り・ギガスラッシュ・ギガヒール・ギガファイア・爆裂拳
レベルが上がってる事?
新しいスキルを覚えている事?
いやいや、前回封印されていた召喚魔法が更新されて、ドラゴン娘からドラゴン夫婦になっていたのだ。
「それは展開が早いわね。さっき別れたばかりなのに、もう夫婦になってるの?一応詳細鑑定してみたら?」
ユウキはジュリアに言われた通り、スキルの詳細を鑑定してみた。
【名称】召喚魔法(ドラゴン夫婦のダーク&ホーリー)
【効果】ドラゴン界のアイドルホーリードラゴンと、ドラゴン貴族のダークドラゴン。光と闇のドラゴンの攻撃はこの世のどんなものでも消し去るだろう。
※さすがユウキね。ユウキのハーレムに入ると思ってたけど、予想の斜め上行く結果になったわ。ちょっと様子を見てみたけど周りがドン引きするぐらいイチャイチャしてたわよ。まああれね・・・がんばんなさい。
スキルの詳細を見て、ユウキはため息をつくのだった・・・
第111話 カツヤと合流‼よし大賢者を仲間にしよう。
黒の神殿を攻略してからユウキ達はフレイヤの街でゆっくりしていた。土の神殿に風の神殿、レベル上げに、黒の神殿とここ最近ハードスケジュールだったので、カツヤが戻ってくるまでゆっくりする事に決めたのだった。
フレイヤの街は大図書館があるので、暇を持て余す事もなかった。
朝起きて、大図書館に向かって情報収集する。飽きたら店を回って買い物をする。そんなスローライフを何日か過ごしていると・・・
「久しぶりだなユウキ。」
そういって、カツヤ達とフレイヤの街で合流した。
「ようやくきたか?でどうなんだうまく行ったか?って聞くほどでもないか。カツヤ達の装備を見たらうまくいったっぽいな。」
「ああ。しっかり装備も揃えたし、装備をそろえる為に魔物も倒しまくったからな。レベルもだいぶ上がったぜ。」
カツヤ達は南の大陸のロイヤルベガスでアイ、リヨン、アイカの装備の強化と全体のレベルアップを行っていた。その結果
カツヤ、職業勇者、レベル51
アイ、職業巫女、レベル50
リヨン、職業精霊士、レベル50
アイカ、職業くの一、レベル50
と、大きくレベルを上げてきていた。
「すごいじゃん。レベル50超えたんなら天空城も大丈夫そうだな。」
「ああ。でもユウキの言った通り、魔法使いがいないと戦闘はちょっと厳しいぜ。リヨンの精霊魔法はあるんだけどどっちかと言えば支援系なんだよな。なんていうか大魔法とかで魔物を一掃するみたいなのができないから大変だったぜ。ユウキの方はアイテムを手に入れたのか?」
「ああ。もちろんだ。」
ユウキは賢者の石を取り出して、カツヤに渡す。
「これがフローラが探してる賢者の石だ。これを渡せばフローラは仲間になるはずだ。」
賢者の石を見て、アイがユウキに詰め寄る。
「これが、フローラ様が仲間になるアイテム・・・ってこれ賢者の石じゃない。ユウキこれどこで見つけたのよ?賢者の石って激レアアイテムじゃない?」
「ああ。風の神殿で見つけたよ。」
「風の神殿って・・・私たちがロイヤルベガスに行く途中に見かけた緑の塔ね。」
「ああ。苦労したけど、なんとか手に入れる事ができたよ。」
「そうなのね。ユウキ・・・ありがとう。」
「ああ。じゃあカツヤさっそくフローラの所に行って来いよ?」
「そうだな。」
そういって、カツヤ達はフローラの元へ向かった。
「ようやくこれでカツヤ達もパーティメンバーが揃うのね。カツヤ達はこれから天空城に向かうのよね?」
「そうだな。カツヤ達はこれから天空の塔に行って、天空城に行く。天空城でマザードラゴンに力を認めてもらって子供のドランを仲間にする。そして、ドランに乗って魔王城へ乗り込む流れだな。まあドランを仲間にしたら一度情報交換で合流するのもありだな。」
「私達はどうするの?」
「そうだな。とりあえず、俺達はリーネとニーチェのサブ職業の証を見つける必要があるから、この世界を回ってみようと思う。予定では、カツヤ達が行ってたロイヤルベガスに行ってカジノで装備品とアイテムを揃える。その後ははぐれ魔人を倒そうかと思ってる。」
「はぐれ魔人?」
「ああ。前にも言ったと思うが、この世界には魔王の幹部とは違って、魔人っていう種族がいる。魔王程じゃないが、これがけっこう強い。俺たちのレベル上げともしかしたらそこに証もあるかもしれない。」
「本当?」
「確証はないけどな。だけど、サブ職業に就くための証があるとしたら、後はそこぐらいな気がするんだよな~。」
「はぐれ魔人っていうのは何体もいるんですか?」
「ああ。全部で4体いるんだ。炎の魔人フレイムン、氷の魔人アイスン、風の魔人ウインドン、土の魔人アースン。」
「アタシもはぐれ魔人の事は聞いたことあるぜ。でも普段は姿を隠してるっていうぞ?」
「それは大丈夫だ。俺が居場所は知っているからな。」
「わかったわ。ならロイヤルベガスに行って、はぐれ魔人を倒しましょ。後は闇の宝玉を使って魔神になってるヤツがいるか調べないとね。」
「そうだな。魔神が居たら最優先で討伐だな。」
そうして、ユウキ達が今後について話していると、カツヤ達が戻ってきた。もちろんフローラを連れて・・・
「ユウキ。無事にフローラが仲間になってくれたぞ。」
フローラはユウキを見ると、
「おっ。この間魔法の宝玉を渡したユウキではないか。久しぶりじゃな。」
「お久しぶりです。フローラ様。」
「敬語なぞいらぬぞ。儂はカツヤのパーティメンバーになったのじゃからな。」
「ユウキはフローラと知り合いだったのか?)
「ああ。ちょっとな。」
フローラが加わったカツヤ達と、ユウキ達。総勢9人は今後の話をしながら親交を深めていった。
そして翌日・・・
「じゃあ情報収集頼むな。俺たちは天空城に行ってくるぜ。」
「ああ。こっちはまかせとけ。頼んだぞ。」
そういって、ユウキ達は天空城に行くために、天に一番近い塔へ向かっていった。
「ユウキ!私達も行きましょう!」
そして、ユウキ達はカツヤ達がここに来る前にいたロイヤルベガスに向かい出発したのだった。
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