小説家になろう様、カクヨム様、アルファポリス様、ノベルアップ+様にて投稿中★
気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。
第一章 テンプレの異世界転生
第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!?
第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ!
第四章 魔族襲来!?王国を守れ
第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!?
第六章 聖国へ ~ 聖女を助けよ ~
第七章 帝国へ ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ ~
第八章 クリフ一家と領地改革!?
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第230話 結婚式の招待状を送ろう。
「じゃあクリフ様お願いしますね。」
「わかったよ。ちゃんと全員に渡してくるね。」
エターレイン領で忙しくしているセリーヌからお願いされたクリフは結婚式の招待状を方々に届ける事になった。それぞれの親や友人達が参加する結婚式は3か国会議と同時期に行われる。
世界に散らばる婚約者の親たちへ招待状を届けるだけでも一苦労だが、クリフは転移魔法が使えるので、招待状を届ける事になったのだ。
「まずはやっぱり自分の家だよね。しばらく行ってなかったから色々話もしたいしボールド領のどんな感じなのか見ておいた方がいいよね。貴族をするつもりがなかったからそう言った事は全く見てこなかったから、今なら何か活かせる所があるかもしれないし。」
クリフは転移魔法を使って、辺境のボールドへと転移した。転移した先は自分の屋敷の自分の部屋だ。
「よくよく考えたらここにくるの本当に久しぶりだな。俺の部屋もそのまま残ってるし懐かしいな。とりあえず、兄さんは執務室かな。」
クリフは部屋を出て、執務室に向かった。だが、部屋を出た瞬間にメイドに見つかったクリフはメイドに叫ばれてしまった。
「えっ!?」
声をかける間もなく、メイドは去っていく。そして屋敷全体が騒がしくなっていった。
「侵入者だと!?どこだ!?」
「逃がすな!!2階にいるぞ!!」
そして・・・
「ははっ。さすがエターレイン卿だ。でもそれはエターレイン卿が悪いね。なかなか顔を見せに来ないし、メイド達もエターレイン卿の顔を知らない人はいるからね。それに、ちゃんと入口から入ってきたらこんな事にはならなかったんだから。」
大勢の使用人に囲まれたクリフだったが、昔からいる使用人が顔を覚えていたので、騒動はすぐに収束した。だが、実家に帰ってきたのに不法侵入扱いされたクリフは少し凹んでいた。
「兄さん。そのエターレイン卿ってどうにかならないの?クリフって呼んでよ。」
「いや~悪い悪い。そうだな。今は俺とお前しかいない訳だしな。だけど公の場は俺よりクリフの方が爵位が上なんだからな。お前の事をクリフなんて呼んだ日には他の貴族からの口撃の的になるぜ。」
「そういうもんなの?」
「ああ。クリフは元々貴族に興味なかったもんな。ちなみに公の場だと俺の事を兄さんじゃなくてボールド卿って呼ぶんだぞ?」
「ええ~・・・」
(そういうのラノベで見た事あったけど、まさか自分がこうなるとは思ってなかったよ。あ~こんな事なら学校でしっかり貴族科と内政科の勉強しておくんだったな。セリーヌに無理やり取らされたから科目としては受けてたけど、全く聞いてなかったもんな。テスト用に一夜漬けで覚えただけだから何一つ覚えてないし。)
「クリフも貴族科は学校で受けてただろ?これくらい常識だぞ?」
「それはまあ・・・そうなんだけど・・・。」
「クリフが来てるって本当か?」
「父さん!」
「おおクリフ。久しぶりだな。今日はどうしたんだ?」
「うん。結婚式の招待状を持ってきたんだ。今の内に渡しておかないと色々準備もあるだろうしね。」
「おおそれはわざわざすまないな。領地経営で忙しいだろうに。」
「セリーヌ達がしてくれてるからむしろ俺がいたら邪魔になるからね。転移魔法も使えるから俺が招待状を渡すようになったんだ。」
「そうだな。それはまあクリフの役目だな。儂とアーサーはもちろん参加するぞ。今日は泊まって行けるのか?」
「今日はこっちで泊まる予定だよ。兄さんと父さんに領地経営の事色々教えてもらおうと思ってね。セリーヌ達にはなんか聞きにくくて・・・」
(セリーヌ達からしたら俺って何でもできるイメージがあるのかちょっと聞きにくいんだよね。普通異世界テンプレなら俺が主導して領地経営、内政チートするんだろうけど俺ってその辺の知識ゼロだし・・・。ここは招待状を渡しながら色々教えてもらって俺のもってる知識でもできるテンプレを探すしかないな。)
「父さん。クリフは学校で貴族科と内政科を取ってるはずなのに何もしらないんだ。多分昔から貴族になる気なかったから勉強してなかったと思うよ。」
「そうなのか?クリフにしては珍しいな。」
「ははは。魔法の事とかなら興味あったんだけど、貴族には元々興味なかったからね。」
「だが、いまでは公爵だ。知りませんではすまないからな。一緒に入れる間だけでみみっちり教えてやるぞ。アーサーは執務で忙しいだろうから儂とサラで教えてやろう。」
「父さん・・・よろしくお願いします。」
そうして、クリフは父アレクと母サラに領地経営についての基礎の基礎の基礎を教わりながら、久しぶりに家族の時間を過ごすのだった。
アレクは今後の為に、しっかりと領地経営について教えていたが、サラはクリフの婚約者の事をしきりに聞いてきた。「孫はいつになるのかしら」と鉄板のセリフも見事に頂き、「その内かな・・・」と苦笑いで答えるしかないクリフだった。
(さすがに毎日がんばってるから期待してよ。とは言えないよね。それにしても父さんも母さんも全然話が終わらないな。これはしばらくは帰れないかもしれないな。)
クリフは久しぶりの父と母の喜びように何日かは自宅で過ごす事を決めて、セリーヌ達に念話でしばらく帰れないと伝えるのだった。
第231話 招待状は配ったぞ。次は・・・
結婚式までは後9カ月、参加者に結婚式の日程を伝える為、クリフは招待状を届けていた。もちろん婚約者の親達や友人達は、すでに結婚式の日程は知っているが招待状を送るのはマナーの為、クリフは転移魔法で世界各地を移動した。
始めはもちろん親のいるボールド領へ向かい招待状を渡した。親へ招待状なんかいるの?口頭だけでよくない?とクリフは思っていたが、クリフは親元から独立して貴族となっているので必要だ。とセリーヌに言われていた。
久々の家族との再会でクリフは辺境の領都ボールドで数日過ごした後、王都、帝都、聖都とそれぞれの親達と友人達、関係のある人達に招待状を配って行った。
行く先行く先で町を見学し、婚約者の親と話をして領地経営の仕方を学びクリフはエターレインの町へ戻ってきた。町といっても領主邸であるクリフの屋敷は城だ。しかも急速に町は発展していこうとしていたのでいつまで町と呼べるかわからないが・・・
「おかえりなさいクリフさん。」
「ただいまユーナ。ようやく招待状を配り終えたよ。」
「はい。教皇様から聞きました。教皇様も喜んで参加するって言ってましたよ。」
「うん。他の人もみんな参加してくれるって言ってたし良かったよ。」
クリフがいない間は、移動が必要な時はグランがそれぞれをつれて転移してくれていた。そしてそのグランだが・・・
「クリフさん。グランがまだか。まだか。って言ってましたよ。」
「そっか・・・うん。わかったグランは今部屋かな?」
「はい。お願いしますね。グランももう準備はできてますから。」
「うん。」
(スイムとクインはそんな感じじゃないけど、やっぱりグランはそうだよね。最近のグランの言動を見てたらさすがに俺でもわかるよ。でもスライムとの結婚ってどうなんだろ?そりゃラノベなら定番だし、いつものモンスター娘との結婚はテンプレだろ?って思うけど、正直グランって俺より強いしどっちかと言えばハーレム枠じゃなくて師匠枠なんだよな~。まあ直接話してみたらわかるか。俺も避けてた所があったからな。)
セリーヌ、ユーナ、ナリア、ジャンヌ、ソフィアとの結婚が決まってから、グランとはあまり話をしていなかった。もちろん、エターレインで城を作る時は一緒だったので、けっこう同じ時間を過ごしてはいたが、いつもと違う態度にクリフは戸惑っていた。
始めは、セリーヌ達との結婚が気に食わないのかと思っていたが、話をすると顔が赤くなりもぞもぞしだしてすぐに離れていく。そんな事が何度も続けばクリフも嫌われていないというのは理解していた。しかも離れていくのに、クリフを見かけると声をかけてくるのだ。返事をすると、すぐに逃げ出すのだが・・・
「グランいる?」
「ミャスター!?い、いるぞ。」
(これだよ。噛み噛みなんですけど・・・どうしてこうなったんだろ?)
クリフはグランの部屋に入った。グランはソファに座って本を読んでいた。
「そこに座っていい?」
「もも、もちろん良いぞ・・・ど、どうしたのだマスター?」
「じゃあちょっと座らせてもらうね。」
クリフはグランの隣に座った。そして・・・
「最近グランの様子がおかしいから話をしに来たんだ。現に今だっていつもと話し方が違うんじゃん。何があったのかなって思ってね。」
「そ、そ、そんな事ないぞ。我はいつ、いつもと一緒だ。」
「いやいや全然違うじゃん。」
「そ、そうだ用事があったんだった。マスターすまない。」
グランが部屋を出て行こうとしたので、クリフはグランを手を掴んだ。
「どうせウソでしょ。バレバレだよ。今日はとことん話そうと思ってきてるんだから観念して全て話してよ。」
そして、グランが話してくれるのをずっと待つ。すると・・・
「実は・・・」
そう言ってグランは静かに話し始めた。
・
・
・
「なるほど。そういう事か・・・」
「うむ。」
グランから話を聞いたクリフは、今までのグランの言動に納得がいった。どういう事かというと、グランはセリーヌ、ユーナ、ナリア、ジャンヌ、ソフィアからクリフとの生活を何度も聞かされ、更にはグランもクリフの婚約者にって提案されていたらしい。
始めはグランも興味ないと突っぱねていたが、日に日に念話で話される惚気話に段々とクリフの事を意識するようになっていった。
3000年を超えて生きるグランにとっても初めての経験であり、どうしたら良いかわからない状態になっていた。
(グランは俺にとっても大事な人だ。まあセリーヌ達に負けじと美人だし、テンプレ通りと言えばそうなんだけど・・・正直5人も6人も変わらないよね。それに、モジモジしてるグラン超可愛いし!!)
「グラン。俺と結婚してくれないか?俺にはすでに5人相手がいるけどグランの事も大切にする。俺よりグランの方が強いから守るって言うのも変かもしれないけど、何かあった時に守れるようにグランよりも強くなる。だから・・・俺と結婚して下さい!」
クリフはグランの話を聞き、グランの想いを知った。それと同時に自分のグランに対する気持ちを考えた結果、プロポーズする事にしたのだった。
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