小説家になろう様、カクヨム様、アルファポリス様、ノベルアップ+様にて投稿中★
気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。
第一章 テンプレの異世界転生
第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!?
第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ!
第四章 魔族襲来!?王国を守れ
第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!?
第六章 聖国へ ~ 聖女を助けよ ~
第七章 帝国へ ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ ~
第八章 クリフ一家と領地改革!?
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第242話 妖刀かまいたち
地下20階に辿りついたクリフは、周囲を見渡し、すぐに部屋の壁ぎわまで移動した。
「やばいやばい。地下20階は大部屋1つなんだな。もたもたしてると周りをモンスターに囲まれる所だった。とりあえず壁際に移動したから後方から攻撃される事はない。前方だけに意識すればいけるだろ。」
名前:クリフ・エターレイン
レベル:26
職業:商人
HP:260/260
MP:-
攻撃力:63/53(+20)
防御力:53(+20)
満腹度:70
現在階:20階
最深階:20階
お金:3500ゴールド
装備:ミスリルの剣、ミスリルのライトアーマー、力の指輪
所持アイテム:帰還の魔法書×2、火の杖(1)、ポーション×3、弁当×2、上薬草×2、毒消し草、吹き飛ばしの杖(3)、場所交換の杖(2)、保存の壺(5)、毒草、ワープの魔法書、罠回避の指輪、大きなパン、鋼鉄の剣、高価な指輪
クリフのステータスはここに来るまでにレベル26まで上がっていた。クリフの体感から、階数以上のレベルがあればモンスターに負ける事はないと思っていた。つまり現状でも地下26階まではひたすら階段を駆け下りる事ができるという事だ。
より深く、最深階の50階を目標にしてるクリフは、先を急ぐのではなく、1階1階じっくりとレベルを上げて進んできた。
地下20階でも一緒だ。近づいてくるモンスターに対し、火の杖を使って遠距離で攻撃をする。火の杖はラスト1回なので、使った瞬間に杖は消え去った。
(俺の知識なら使えなくなっても投げれば後1回使えるんだけど・・・。まあその辺はリアルとの違いか。現に武器を投げつけてもなくならずに後で回収できるもんな。)
近づいてきたモンスターから順番に倒していくクリフ。一定の場所に留まらず移動しながらモンスターを倒して行った。
(あの火を吐いてくるドラゴンがやっかいだな。赤い色だから今まで出てきた緑のドラゴンよりは強いんだろうけど・・・)
モンスターの中には、クリフに近寄らず一定の距離から遠距離攻撃を仕掛けてくるモンスターもいる。地下20階では、赤いドラゴンがそれだった。ドラゴンからの炎を喰らわない様に攻撃しては移動し、攻撃しては移動を繰り返した。
大部屋一つだった地下20階には合計20体程のモンスターがいた。吹き飛ばしの杖や場所交換の杖をうまく使いながら地下20階のモンスターを倒し、最後に赤いドラゴンを倒した。
さすがに1撃では倒せなかったのでそれなりにダメージを受けたが、炎を避けながら接近して攻撃を繰り返す事と、最後の1体にしてから対処した事でやられる事なく倒す事ができた。
赤いドラゴンは消えていくと、そこには下に降りる階段が現れた。
「やっぱりあの赤いドラゴンは地下20階のボスの位置づけなんだな。図鑑にレッドドラゴン、地下20階のボスって書いてあるし・・・倒した階段が現れるんだから普通そう思うよな。」
地下20階のモンスターを倒したクリフは、落ちているアイテムを回収する事にした。
「とりあえず力の指輪を罠回避の指輪に変えて、落ちてるアイテムを拾うか。ここってこの部屋しかないから多分時間経過で新しいモンスターが出てくるだろうから急いで回収しないとな。」
クリフは罠回避の指輪を装備して落ちているアイテムを回収した。袋がいっぱいでも手に持つ事はできるので、全てのアイテムを両手に抱えて下に降りる階段の傍まで来た。
「パン食べて満腹度を回復して、帰還の魔法書とか弁当は保存の壺に突っ込んでおくか。新しい草や杖も見た目じゃどんな効果があるのかわからないもんな。袋を整理したらこの部屋のアイテム類は全て袋にいれる事ができるからそれで効果を調べるか。」
今回入手した草や魔法書、杖を袋に入れて内容を確認した。すると・・・
妖刀かまいたち:前方に斬撃を飛ばして遠距離攻撃ができる。攻撃力5
巨人の草:10分間HPを2倍にする。そのかわり、お腹の減りが早くなる。
罠解除の魔法書:そのフロアの罠を全て解除する。
分裂の杖(5):当たった対象の数を増やす。
その他は、ミスリルの塊、帰還の魔法書、上薬草、腐ったパンだった。
ちなみに腐ったパンは少しだけHPを回復する事ができるが、さすがに腐ったパンを食べる事はできないとクリフはすぐに捨てていた。
「妖刀かまいたちか・・・。斬撃を飛ばせるのはかなりいいな。だけど攻撃力が5か・・・妖刀かまいたちで遠距離から攻撃して、近づいてきたらミスリルの剣に持ち替えるにしてもめんどくさいな・・・」
妖刀かまいたちの能力は魅力的だが、地下21階以降のモンスターに対しては攻撃力が心もとなかった。
(保存の壺があったんだから、武器の性能を合成させるような壺もあるだろうけど・・・こればっかりは出てみないとわからないもんな。持ち込める数にも制限があるしどうしたもんか・・・)
「いや・・・。もしかして・・・」
クリフは袋から妖刀かまいたちを取り出し、左手に持った。
そして左手で妖刀かまいたちを振った。すると、妖刀かまいたちから斬撃が飛び、前方の壁にぶつかったのだ。
「よっしゃ。いけるぞこれ。よしよし、ステータスもミスリルの剣を装備した事になってるから攻撃力も下がってない。これなら、合成の壺がなくてもいけるな。」
クリフは、左手に妖刀かまいたちを持つという機転で、無限に使える遠距離武器を手に入れたのだった。
第243話 ラストアタック
『どうだい?そろそろ攻略できそうかい?』
「そうですね。次の挑戦で地下50階まで行ってみようと思ってます。前世の時からゲームは好きだったのでこういうのって割りと凝り性なんですよね。」
不思議なダンジョンに来てから、2か月半の時間が過ぎていた。クリフは毎日毎日不思議なダンジョンに挑んでは手に入れたアイテムを持ち帰り、攻略階数を増やして行った。
現在、クリフの最深階は46階だ。死んだら持っているアイテムが全て無くなる為、安全を第一としてダンジョン攻略をしているクリフは、武器や防具の強化アイテムを見つけると、ひたすら武器と防具の強化に時間をかけた。
『それが今の武器と防具かい?やりすぎなぐらいだね?』
「どうしてもこういうのを見ると、やっちゃうんですよね。」
『ならクリフ君の次で攻略するって言うのもウソじゃなさそうだね。まあクリフ君が毎日挑戦してくれてるおかげで攻略報酬はちゃんと用意できそうだから期待して待っててよ。』
「わかりました。」
そういって、キューブはクリフの前から消えて行った。
「やっぱりキューブ様の言うように頑張りすぎたよな。」
クリフは、不思議なダンジョンを攻略する時に持ち込んでいる武器と防具を見てつぶやいた。
オリハルコンの剣+49★★★:攻撃力89、前方に斬撃を飛ばす、たまに一撃で倒す、与えたダメージの1割分HPを回復する。
オリハルコンのライトアーマー+40:防御力80
不思議なダンジョンで見つけたオリハルコンの塊からオリハルコンの武器とライトアーマーを作成し、これまた不思議なダンジョンで見つけた強化の魔法書を使い、武器と防具の能力を引き上げた。
さらに、予想通り不思議のダンジョンには合成の壺が存在しており、オリハルコンの剣と妖刀かまいたちと絶剣、ブラッドソードを合成した事で武器はかなり強くなっていた。
地下20階でレッドドラゴンと戦った時のクリフはレベル26で攻撃力が83だった。今のクリフはレベル1でそれ以上の攻撃力を持っている。クリフの持つオリハルコンの剣がどれほど強いかわかるだろう。
(さすがに99までは強化できなかったな。時間があればそこまで強化したかもしれないけど、ダンジョンの攻略が最終目標じゃないからな。早く攻略してヒヒイロカネとレインボージュエルをもらって指輪を作らないとセリーヌ達も心配してるだろうし・・・って言っても不思議なダンジョンが楽しくて連絡するのも忘れてたんだけど・・・)
地下50階に行くのにかかる日数は5日だ。セリーヌ達と約束した3カ月まで残り2週間。今回の挑戦で攻略できれば余裕を持ってセリーヌ達に会いに行ける。
「よし。最終確認するか。持って行くアイテムを決めてラストアタックだ。」
クリフは持ち込む10個のアイテムを決めて行った。
「毎回必ず地下10階までに帰還の魔法書は手に入るから持って行く必要はないんだろうけど、何が起こるかわからないから帰還の魔法書は絶対いるだろ。それに空腹の危険もあるから弁当はかならず1個は必要だ。それを言えば念の為、ポーションも1個は必ずいる。装備品を入れると自由に選べるアイテムは後4個か・・・」
確実に持って行く必要のあるアイテムは、オリハルコンの剣、オリハルコンのライトアーマー、罠回避の指輪、弁当、ハイポーション、帰還の魔法書の6つだ。
「壺を持ち込めないのは痛いよな~。保存の壺を持ち込めたら持ち込めるアイテムの数が大幅に増やせるのに・・・」
保存の壺は持ち帰ると中身だけが残るようになっていて、ダンジョン内に持ち込めなくなっていた。
「となると、やっぱりHP回復と、満腹回復のアイテムか~。罠回避の指輪があるから装備を外される事も、変な所にワープさせられることも、地雷を踏む事もないしな。回復はオリハルコンの剣があるからある程度はいけるだろうけど、回復アイテムが出ない事を考えるとな~。パンが出なくて空腹で死ぬ可能性もあるし・・・。」
結局クリフは、残りの4個をハイポーション、弁当、変化の杖(9)、フリーの魔法書の4つにした。フリーの魔法書は好きな効果を選べる魔法書だ。自由度が高いがレア度も高いのかクリフは今までに1つしか見つけていなかった。
使うのがもったいないかと思ったが、確実に攻略して攻略報酬をもらう必要がある為、今回持ち込む事に決めた。
ちなみに、魔法書は、爆裂、かなしばり、眠り、無敵、帰還、回復、ワープと様々な効果のモノがあり、その中でも無敵の魔法書は10分間無敵になるというかなりチートな能力の為、フリーの魔法書でいざという時に使おうとクリフは思っていた。
「よし。これで決まったな。まあ道中でもアイテムは拾えるからそれに期待だな。地下30階まではいつものように余裕で行けるからそれまでにどれだけ運よくアイテムが集まるかとレベルが上がるかだな。」
そうして、クリフは不思議なダンジョンへのラストアタックを開始したのだった。
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