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異世界転生にチートは必須だよね 第8章 クリフ一家と領地改革!? 第228話&第229話

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異世界小説
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新作公開しました。
勇者に魔王を倒させろ!!
よろしくお願いします。

気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。

第一章 テンプレの異世界転生
第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!?
第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ!
第四章 魔族襲来!?王国を守れ
第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!?
第六章 聖国へ ~ 聖女を助けよ ~
第七章 帝国へ ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ ~
第八章 クリフ一家と領地改革!?

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『異世界転生にチートは必須だよね』の目次

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第228話 家名を決めよう

「クリフ様家名は決まりましたか?」

「それがまだなんだよ・・・全く浮かばないんだ。何かないかな?」

「クリフ様の家名として一生残りますからクリフ様自身で決めた方がいいと思います。」

「後1週間しか時間がないのに無理だよ。」

「頑張って下さい。クリフ様なら大丈夫です。」

1週間後に迫った叙爵に向けて、クリフは家名をどうするか悩んでいた。

帝国で魔王の核を手に入れ、王国に戻ってきてから早3カ月。その間クリフの婚約者達はクリフとの結婚に向けて着々と準備を進めて行った。

一番はじめに決まったのは結婚式の日取りだった。プロポーズも爵位も領地も何もないのに、いきなり結婚式の日かよ!?と思うかもしれないが、クリフの婚約者は王国、聖国、帝国と各国にいるので集まるのは一苦労だ。

それを解決したのが3カ国会議である。3大国交流戦の時に、各国が集まる事にはなっているが、それ以外にも不定期に3か国が会議の為集まる事がある。場所はそれぞれの持ち回りだが、運の良い事に次回の会議が1年後に王国で開かれる事が決まっていたのだ。

その時に一緒に結婚式をしてしまおう。というユーナの提案とともに結婚式の日取りが決まった。そこからは逆算だ。それまでに爵位をもらい領地を決める。参加者に招待状を送りとやる事はたくさんある。

毎日毎日クリフは、朝起きてセリーヌ、ユーナ、ナリア、ジャンヌ、ソフィアをそれぞれの場所へ転移で送り届ける。場所は王城であったり、帝都、聖都、それぞれの実家と日によって違う。朝送り届けてからは領地経営の勉強をし、夜になると迎えに行って、家で一緒の時間を過ごす。

そんな生活をする事3カ月。1週間後には公爵への叙爵式だ。公爵への叙爵は多少文句を言う貴族がいたが、そういう貴族は文句を言った翌日には手のひらを返したように賛成派に回った。何があったかは・・・言わずともわかるだろう。

だが、文句が出るのは当然だろう。普通いきなり公爵という貴族の中でも最上級の爵位を受ける者はいない。だいたいが男爵、よくても子爵だろう。まあクリフの実家のように辺境伯をいきなり授かるケースもないわけではないが、通常はありえない。

だが、セリーヌは王国の王女、ユーナは聖国の聖女、ナリアは帝国の皇女、ジャンヌは公爵家の娘、ソフィアは侯爵家の娘、そしてクリフは勇者で王国の英雄で、聖国と帝国の救世主だ。文句を言える人などいなかった。

公爵への叙爵が決まり、クリフは家名をどうするか日々悩んでいた。1カ月は悩み続けただろうか・・・。だが良い名前はいまだに決まっていなかった。婚約者達に相談するが、決まって返事はご自身で考えてくださいだった。これはクリフ以外の婚約者の案を採用してしまうと、他の婚約者との仲に溝ができると考えた為、婚約者達がクリフに決めてもらおうと話し合った結果だった。

「は~。俺に家名とか無理だよ。パソコンとかあったら検索して色々調べるけど、なんもないもんな~。ここにきて異世界の不便さが出たよ。それにラノベの主人公はネーミングセンスがないって決まってるんだよな~。あ~あと1週間しかないのに全然決まらない」

セリーヌが部屋から出て行ってからも延々と家名を考えるクリフだったが・・・締め切りが近づくとがんばりだす小学生のように、徐々に家名のイメージが出てきた。

「何がいいんだろ・・・家名って名字だよな~・・・だけど、鈴木とか田中って訳には行かないし・・・ボールド、サリマン、テキサス、ユーティリア、アルベルト・・・家名ってどうやって決めてるんだろ?みんな俺が決めた名前ならそれでいいって言ってくれるし・・・)

クリフは前世を含めて、ピンとくる名前を考えて、考えて、考えた。

「ふ~。やっぱり何度考えても、これ以上は出てこないな。うん。これにしよう。とりあえず今日の晩にみんなに聞いてみよう。」

本当にこれで大丈夫なのかという不安と、もうこれ以上絞り出せないという思いから家名を考える事を放棄したクリフ。そしてその夜・・・

「「「「「エターレイン!?」」」」」

「どう・・・かな?」

「私は良いと思います。ちなみにどうしてこの名前にしたんですか?」

「すごい安直だけど、全員が永遠に一緒に入れるようにって思って考えたんだ。」

(納得してくれるかな・・・エターナルとレインボーを混ぜ合わせて必死に考えたんだけど・・・これで無理だったら土下座して家名考えてもらうしかないな。)

「私もクリフが決めたエターレインで問題ないわ。クリフ・エターレイン。良い名前じゃない?」

クリフが決めたエターレインは全員から受け入れられた。

(よかったー。1カ月考えてこんな名前しか出なかったけど、受け入れられたよ。いやせっかく決めたんだ。こんな名前とか言っちゃだめだな。よし!クリフ・エターレイン爆誕だな。)

「家名も決まったし、早速明日お父様に報告に行きますね。叙爵式の時に必要ですから。」

「うん。セリーヌにまかせるよ。」

(これで肩の荷が一つ降りたよ!これでゆっくり休め・・・)

「クリフ様。安心したような顔してますが、家名が決まったからと言ってもまだまだやる事はたくさんあるんですよ?」

「わ、わかってるよセリーヌ。」

(だよね・・・知ってた・・・領地への移動だよね。内政チートできないのにどうしよ・・・領地経営からは目をそらしてたのに・・・。こんな事ならマヨネーズの作り方とかもっと真剣に覚えておくんだった。なんでラノベの主人公はマヨネーズの作り方知ってるんだろ?普通スーパーで買うんだから自分で作るなんてしないはずなのに・・・)

こうしてここに、クリフ・ボールド改め、クリフ・エターレインが誕生したのだった。

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第229話 クリフ・エターレイン誕生!

家名も無事に決まり、叙爵の式典もそつなくこなしたクリフ達は、休む間もなく、全員で新しくエターレインと名を変えた町へと来ていた。

「ここに住むんですね・・・」

「クリフさん・・・さすがにこれは・・・」

「クリフ・・・やりすぎ」

「クリフならやりすぎると思ってたわ。」

「クリフ君すごーい。」

「ふふふ。皆がほめておるぞマスター。頑張ったかいがあったな。」

「「「「いやいや褒めてないって!」」」」

セリーヌ、ユーナ、ナリア、ジャンヌ、ソフィアが目の前に見えるお城に驚き、突っ込みを入れていた。

(しっかりちゃんと驚いてくれたな。できれば国でも作るの?って突っ込んでほしかった所だけどまあそこまで求めるのは無理か。でもまあ久々に異世界テンプレ領主邸をお城に。ができたし、城も満足行くものが作れたからよしとするか。)

クリフは、家名を考えるのと並行で、一人新しい領地に来ては領主邸の建築を進めていた。家名がなかなか決まらないストレスを発散する為に、ひたすら豪華な領主邸を作っていき、気づけばサリマン城やテキサス城よりも大きな城が出来上がっていた。

建築の知識などまるでなかったクリフだが、何度も見たサリマン城とテキサス城、それに前世の記憶を頼りに創造魔法と土魔法を合体させて、大量の魔力とMPを注ぎ込んで1カ月かけて作り上げた。クリフ一人ではなく、グランもクリフを手伝ったので2人の力作だった。

「外装だけじゃなく、内装も頑張ったんだよ。案内するね。」クリフとグランが先頭を歩き、セリーヌ達が後について行く。

(内装だけじゃなく、中に入ったらいきなり驚くだろうな~。俺も初めて見た時はビックリしたし・・・)

クリフが扉を開けると・・・

「「お帰りなさいませご主人様。」」
「「「「「お帰りなさいませご主人様」」」」」

そこにはスイムとクイン、そして10名のメイドが居たのだった。

「「「「「!?」」」」」

「クリフ様・・・これは?」

「この広い屋敷でスイムとクインだけじゃ大変だからね。とりあえずメイドを用意してみました。」

(城に見えるかもしれないけど、屋敷だからね。城って言っちゃうと謀反だと思われちゃうから。誰がなんと言おうと屋敷だから。屋敷って言ってよ。城はアウトだから。)

「用意してみましたって・・・それにみんな同じ顔してるわ。」

「はい。髪の色はそれぞれ違いますが顔は同じです。なんとなくグランに似てる気がしますが・・・」

「さすがユーナじゃ。よくわかったな。これは我の眷属達だ。マスターに頼まれて召喚させてもらったんじゃ。」

「さすがに執事とか料理人とかはまだだけどグランがメイドは用意できるって言ってくれたからね。セリーヌ達のお世話役とかも必要だと思ってね。一応髪の色をベースに名前を付けてるからセリーヌ達も覚えてね。」

グランが召喚したスライム達は全員人化しており、スイムやクインよりもメイドっぽかった。スイムとクインは小学生並みの身長の為、メイドというよりもお手伝いさんみたいな感じだ。それに対し、スライムメイド達は大人の女性を思わせる体格になっている。

レッド、ブルー、グリーン、イエロー、パープル、ブラウン、ブラック、ピンク、オレンジ、ホワイトの10名だ。種族はグランと同じグラトニースライムなので、正直かなり強い。戦闘もできる戦闘メイドの誕生である。

屋敷に入ると、それぞれが屋敷の中を確認する。ゆったりとした個室は20以上あり、セリーヌ達婚約者の個室とクリフの執務室と寝室。ちなみにクリフの寝室は一度に5名以上は寝れるだろう大きなベットが置かれていた。更に、豪華なお風呂にキッチンにダイニング、会議室に地下には訓練場まで完備されていた。

「クリフさん・・・この屋敷、豪華すぎますね。」

「クリフ君。部屋がいっぱいあるけど、まだまだ婚約者が増えるのを見越してるのかな?」

「いやいやソフィアそういう訳じゃないよ。」

(テンプレ突っ込みありがとうございます。でもこれ以上はもうお腹いっぱいです。ハーレムは5人で十分です。それに・・・その発言はフラグだよ。)

一通り屋敷を確認した後、クリフ達は会議室に移動して今後の事を話しあった。

「これからこのメンバーが中心となって、エターレイン領を発展させていきます。つきましては役割分担をしていきます。」

「役割分担?」

「はい。私達がメインとなって動きますが、私達もずっと動けるわけではありません。貴族の務めもありますから。」

(ああ子作りだね。たしかにいきなり全員妊娠した。とかなったら領の運営できないもんな。納得だ。)

「教会関係は私にまかせてください。アスカも来てくれるので2人でなんとかして見せます。」

「ユーナはそれがいいわね。私はどうしようかしら?グランと一緒に軍備関係でも強化しようかしら?」

「ナリアとグランはそれがいいですね。私とジャンヌ、ソフィアで他の内政部分は請け負います。その為に学校で色々学んできましたから。」

「え~っと俺は何をすれば・・・」

「クリフ様は好きにしてください。やりたい事を示してくれれば私達がサポートします。」

(まじか!?でもそれって遠まわしに役立たずって事じゃ・・・)

こうして、クリフ・エターレインが誕生した。結婚式までは後9カ月。それまでに領の発展の方向性や、結婚式の準備を行う事を話し合うのだった。

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よくある転生だった!だが俺は勇者じゃなかったを読む

『よくある転生だった!だが俺は勇者じゃなかった』の目次

  1. 第1章 ゲーム世界に転生した!?
  2. 第2章 ゲームの流れに沿って行動しよう
  3. 第3章 勇者とは別行動だ!!
  4. 第4章 主人公として

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