小説家になろう様、カクヨム様、アルファポリス様、ノベルアップ+様にて投稿中★
気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。
第一章 テンプレの異世界転生
第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!?
第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ!
第四章 魔族襲来!?王国を守れ
第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!?
第六章 聖国へ ~ 聖女を助けよ ~
第七章 帝国へ ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ ~
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第216話 進めない81階層・・・
81階層に入ってからクリフ達は思うように先に進めないでいた。下への階段がなかなか見つからないのだ。
81階層に降りてすぐの部屋から黄色の扉を開けて、すぐに出てきたデュラハンを倒してから、クリフ達はひたすら黄色の扉を開けては先に進んだ。
20部屋目に到達した時に、それは起こった。行き止まりではなく、上に上る階段目の前にあったのだ。つまり振り出しに戻ったのである。黄色の扉には入る目印が残っていたので戻ってきたのは間違いなかった。
今度は別の扉を進もうかとも考えたが、クリフ達は再度黄色の扉を開けた。普通なら中にいるのはデュラハンのはずだ。しかし、クリフ達が黄色の扉を開けて中に進んでもデュラハンはいなかった。
「デュラハン・・・いないですね。」
「一度倒してるからでしょうか?」
「多分ユーナの言う通りだと思うよ。再発生するのに時間がかかるんだと思う。もしかしたら明日になったら復活してるのかも。」
クリフの予想は当たった。その日下へ降りる階段を見つける事が出来なかったクリフ達は翌日、同じように81階層を進む。まずはクリフの言ったように魔物が復活してるか確かめる為、通った事のある部屋に入った。すると・・・中にはしっかりと魔物が復活していた。
ただ、クリフ達は中の魔物を見て驚いた。昨日その部屋で倒した魔物は、頭が3つある犬の怪物ケルベロスだったからだ。だが、今目の前にいる魔物はデュラハンだった。
「どういう事?」
「1日経つと魔物が復活するのと、ダンジョンの中がシャッフルされるんじゃないかな?だから多分だけど宝箱とかも復活してるだろうし中身も違ってると思うよ。」
「・・・なるほど。ありえますね。宝箱を入手できるのも、魔物が再出現するのも、私達のレベルアップを考えるのならいい事だと思います。ですが、先に進めないのはちょっと危険ですね。」
「たしかに、セリーヌの言う通りだね。さすがに昨日1日進んで下に降りる階段が見つからなかったのはちょっときついね。」
(何かヒントみたいなモノでもあればいいんだけど・・・。ゲームとかなら道案内とか壁にヒントが彫られてるとかあると思うけど、ここってゲームじゃないからな~。テンプレ展開ならどんなのが起こるんだろう?実は下への階段は入口にありました。とかかな?いやでも、下に降りたって同じ階層なんだからそんな事はありえないよな・・・えっ?ありえないような??)
「そうですね。このまま下への階段がなかなか見つからなかったら、魔族達が追い付いてくるかもしれませんし。かといって、別々に進むのは危ないし・・・。」
(そうなんだよな~。扉は4つ。俺達は4人・・・それぞれが別の道を進めるならダンジョン攻略の効率は4倍になる。かといって、セリーヌ達を一人で進ませるのは危険だしあり得ない・・・どうしたものか・・・。)
クリフ達は結局、この日も下に降りる階段を見つける事ができなかった。80階層に上る階段がある部屋。スタート地点に戻ってきたクリフ達は今日の探索を諦めて階段を登っていく。
もちろん80階層には階層主の神龍バハムートがいた。出会った時と同じように大きな姿のままで。
「どうしたのだクリフ達よ?お主達は先に行ったのではなかったのか?」
「実は、81階層を探索してるんだけど下に降りる階段が見つからないんだよ。昨日も今日も一日部屋を移動してたけど、出てくるのは魔物か宝箱だけなんだよ。バハムートなら何か知ってるかと思って。」
「そうだな。一度81階層を経験した者達なら多少のヒントは構わぬだろう。クリフよ。一度しか言わぬからよく聞くのだ。『見えている物だけが全てだと思うな。』我に言えるのはここまでだ。」
「見せている物だけが全てではない?それって・・・。」
「後はクリフ達で考えてみる事だ。」
「わかった。ありがとうバハムート。みんなで考えてみるよ。もしかしたら魔族達がここに来るかもしれないからバハムートも気を付けてね。」
「な~に、我は死ぬことはない。その者達が我が試練をクリアすれば同じように先に通るだけだ。悪いなクリフ。魔族とは言え依怙贔屓はできん。」
「うん。わかってる。」
その後、クリフ達は夜営しながら明日の行動を話し合い、移動した先の部屋をくまなく調べながら進んで行く事を決めたのだった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
そして・・・
奈落の底ダンジョン71階層では・・・
「おい。どういう事だ。先に進めないではないか。」
「しばらくお待ちくださいファルカス様。今調べておりますので。おい早く扉を開けろ。」
魔族達が71階層の扉の前で立ち往生していた。
その数ざっと20名だ。帝都を襲った全員で奈落の底ダンジョンに来たのだろう。クリフ達が何カ月かかけて進んだ道を魔族達は驚異的なスピードで進んでいたのだ。
一行に扉があかない事にイライラするファルカス。我慢の限界が来て、
「もういい。俺が直接ブチ開けてやる。」
そう言って、扉に進み、扉を破壊しようと思いっきり扉を殴りつけた。
だが・・・
ファルカスの拳は扉には当たらなかった。いや正確には扉に当たらずすり抜けたのだ。
「なるほど・・・こういう事か。」
ファルカスが71階層の扉の謎に気づき、魔族達は先に進もうとする。
しかし、71階層の扉から先に進めたのは20人中5人だけだった。
「これは!?」
「うむ。通り抜けれたのは上位級の者だけか。もしかすると、これ以上は上位の存在しか先に進めぬのかもしれぬな。」
「なるほど・・・」
クリフ達が81階層で四苦八苦している頃、魔族達が徐々に迫ってきているのだった。
第217話 90階層への道
「ようやく90階層についたわね。」
「うん。仕掛けが分かれば簡単なもんだったね。」
クリフ達は90階層への階段を見つけて、明日のボス戦に向けてコテージで休んでいた。
「それにしてもあんな簡単な仕掛けだったなんて驚きでしたね。もっと早く気づいていればよかったですね。」
「いやあれはきっと試練の一種だった気がする。正直バハムートに81階層から先の事を聞いてなかったらもっと念入りに調べていたと思うんだ。バハムートから81階層の事を聞いた事であの部屋には色付きの扉が4つと思い込んでしまってたんだよ。」
「なるほど。だからアレに気付かなかったんですね。」
「うん。多分そうだと思う。」
バハムートからヒントをもらった翌日からクリフ達は81階層の部屋を念入りに調べる事にした。階段を降りて、初めの扉を開けた先の部屋から順番に行く部屋行く部屋全てを調べた。その日は何の収穫もないかと思い、経過を伝えようと80階層への階段を登ろうとした時に不意に部屋を調べるとおかしな点が見つかった。
丁度扉と扉の間の角の部分に違和感があったのだ。他の部屋を注意深くみたからこそわかる違和感だった。その違和感に気付いたクリフはそこの壁を調べた。
すると・・・
壁と同じ色で、他の扉より半分ぐらいの大きさの扉があったのだ。近づいて見てみると扉だとよくわかる。なぜにそれに気づかなかったのか・・・改めて認識するとはっきりわかる。4つの扉ではなくて、部屋に5つの扉がある事に。
そして、その扉を開けて中に進むと案の定、下へ降りる階段が見つかったのだ。そこからは早かった。どこかの部屋には扉が4つではなく、5つある。その扉は壁の色と同じ色をしており、注意深く見ないと見逃してします。
82階層からも仕掛けは同じだった。壁と同じ色の扉を見つけると、その先には下に降りる階段がある。もちろん、部屋自体は広いので探すのには苦労したが、それでも1日に2階層以上進む事は出来ていた。
元々、81階層から89階層は広い。部屋数だけで100以上あった。そして出てくる魔物も1撃で倒せるようなレベルではない為、進むのには時間がかかったのだ。
ただ、先に進めない不安の元攻略していた時と、気分は違う。見つければ先に進めるのだ。クリフ達も下がっていたテンションが元に戻り、攻略は捗った。
そして、ようやく90階層にたどり着いたのだった。
「90階層のボスはどんな魔物でしょうか?」
「そうだね。80階層が神龍だったからそれよりは強いと思うけど・・・。全く予想がつかないな。」
(神龍以上の敵か・・・古代兵器とかかな?どうだろ・・・バハムートが出るならリヴァイアサンとかベヒーモスあたりが無難なのかな・・・案外天使とか悪魔の可能性もあるか。)
「そうですね。バハムートも90階層のボスはわからないって言ってましたしちょっと怖いですね。」
「まあセリーヌ達はここまでくるのにレベルも又大幅に上がったからね。敵がどれだけ強くてもうまく連携すれば倒せない魔物はいないと思うよ。」
セリーヌ達は81階層から89階層までいたすら魔物を倒す事でレベルを230から350にまで上げていた。もはやセリーヌ達は地上ではクリフの次ぐらいに強い存在へと変わっていた。奈落の底ダンジョンを攻略する事には、限界突破の上限のレベル500にまで到達する勢いだった。
クリフ達は明日の90階層のボスの予想を話しながら夕食を取り、休養を取っていた。この後は、そう。決戦の時だ。
ここ最近の食事はドラゴンステーキにニンニクマシマシが定番になっていた。ご飯には山芋卸しも乗っている。そう。夜の為だ。一度にんにく臭くなるから程々にしようと言ったら、「「「全く気になりません。大丈夫です。」」」と三人から言われる羽目になった。
(いやいやセリーヌもユーナもナリアもニンニク臭いから!!だってドラゴンステーキ1人前にニンニク丸々3個ぐらいすりおろしたり切り刻んだヤツが乗ってるじゃん!!)
毎日のようにハッスルしてるから夜の営みには慣れてきた。が・・・
何度も何度もハッスルするのはさすがにクリフも疲れていた。いやいや求めてくれるのはうれしい。うれしいが女性のソレがあんなにも何度も求めるのかと逆に驚いたくらいだった。
クリフは断る事もできずに日々がんばっていた。地上ではもはや世界最強の実力をもっているが、夜の世界では、セリーヌ、ユーナ、ナリアの方が強かった。
今日の順番はセリーヌだった。そして、ニンニクなどの精の付くモノによって高められたクリフの戦闘力はセリーヌによって0にまでされるのだった。
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戦闘力がゼロになっても朝になればクリフは清々しい朝を迎えていた。なぜなら、クリフはいつの間にか体力自然回復極大のスキルを手に入れたいたからだ。これは、クリフの状況を見て、新たな神がクリフにスキルを授けた為だった。
「よし。それじゃあ行こうか。」
準備を終えたクリフ達は90階層へと降りて行った。そしてボス部屋に足を踏み入れた。
そして、同時に4人は驚きの声を上げた。
なぜなら・・・
ボス部屋にいたのは、クリフが良く知る。いやセリーヌ、ユーナ、ナリアにとってもなじみのある人物だったからだ。
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