小説家になろう様、カクヨム様、アルファポリス様、ノベルアップ+様にて投稿中★
気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。
第一章 テンプレの異世界転生
第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!?
第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ!
第四章 魔族襲来!?王国を守れ
第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!?
第六章 聖国へ ~ 聖女を助けよ ~
第七章 帝国へ ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ ~
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第202話 奈落の底ダンジョン33階層
セリーヌ、ユーナ、ナリアとそれぞれ二人きりで一夜を過ごした事で4人の関係は一気に縮まった。ラブコメであればここから更に関係が発展していく所だが、現在は帝国の危機を救う為、最恐のダンジョンの奈落の底を攻略中だ。
にぎやかな朝を迎えてる4人は気を引き締める為にダンジョン攻略中はしっかりと切り替えていく事を話しあった。もちろん、夜は逆に気分転換に攻略の事を忘れて楽しむ事も話した。
「え~っとそれじゃ今日は30階層のボスを倒して先に進みたいと思います。ジャングルエリアは40階層までは続くと思うので、気を抜かない様に。」
「はい。」
「わかりました。」
「わかってるわ。」
「30階層のボスはワイバーン3体。ボスだからレベルは多分45ぐらいだと思う。昨日3人のレベルを確認したら全員が55を超えていたから3人でも十分戦えると思う。」
「そうですね。ワイバーンは空を飛んでるからうまく魔法を使って対応するのがいいですね。翼を落とせばナリアでも簡単に倒せると思います。」
「そうね。ワイバーンは帝国でも何度かみた事があるわ。たしか・・・空を飛ぶトカゲ?だったかしら?飛べない様にすれば簡単に倒せるってお父様が言ってたわ。」
「3体いるんですよね?1体ずつ魔法を確実に当てて行けばいけると思います。」
「そうだね。もう大分戦闘の仕方が分かってきてるから大丈夫だと思うけど油断はしないようにね。一応これから100階層までは今のスタイルでそのまま行く予定だから念の為確認するよ。戦闘が始まったら僕が全員に支援魔法を掛ける。基本的には全てのステータス上昇のバフだね。今回も僕は手出ししないけど、ナリアが前衛で魔物の注意を引きつける。セリーヌとユーナが後衛で魔法で魔物を攻撃する。ここまではいいよね?」
「「はい。」」「ええ。」
「僕がいる場合は中衛で、前衛と後衛のサポートをする。今回は僕は攻撃しないからサポートのみする事にする。ナリアは魔物を牽制しながら槍で攻撃。ワイバーン相手にどこまでやれるか見せてよね。」
「まかせて。」
「セリーヌがその辺の指示はしてね。全体の動きを見ながら指示を出す事を忘れない様に。」
「わかりました。」
「ユーナは攻撃魔法を使いながら状況を見て、回復や防御魔法をお願い。ワイバーンはブレスとかはこないと思うけど、急に向かってきたら結界魔法で全員を守ってね。」
「はい。わかりました。」
食事をしながらダンジョン攻略モードに切り替えていく4人。準備を終え30階層のボスへと向かって行く。ボス部屋に入ると、予定通りワイバーンが3体上空を飛んでいた。
「それじゃあ作戦通り行くよ。」
クリフの声とともにセリーヌとユーナが魔法を放った。ワイバーンはそこまで早い訳ではなく、翼も大きく狙いがつけやすかったのでセリーヌとユーナの魔法はワイバーンの両翼を正確に捉えた。
翼を攻撃されたワイバーンは叫び声を上げながら落下していく。そして、ちょうど落下地点に走り込んでいるナリアは槍を一閃しワイバーンを仕留めた。
「ナイスセリーヌ!ユーナ!ナリア!」
「ナリア!気を付けて。まだ2体ワイバーンがいます。ワイバーンから距離を取って!」
「わかったわ。」
「ユーナは引き続きワイバーンを魔法で攻撃してください。」
「はい。」
セリーヌの指示でナリア、ユーナがともに動く。
(うん。セリーヌの指示も大丈夫そうだ。それにレベルが上がったからかワイバーンも相手でも問題なさそうだな。)
クリフは全員の動きを見つつ見守った。
セリーヌの指示の元、ワイバーンが1体消え、そして又1体消えて行った。
「お疲れ様。30階層もこれで無事に攻略だね。一応安全地帯はあるけど、ジャングルエリアでも夜営できるのはわかってるしこのまま31階層に向かうよ。」
「「はい。」」
「ええ。大丈夫よ。」
クリフ達は30階層のワイバーンを倒し、31階層へと降りて行った。
「31階層からはまた感じがちょっと違うみたいだね。ちょっとどんな感じか見てみるね。」
クリフは空を飛んで31階層を確認した。
(大きな森があるのは変わらないけど、大きな湖があるな。21階層~29階層にはなかったからその辺が違う所かな。)
「ざっと見たけど今までとちがって大きな湖があったよ。湖の周りは比較的安全そうだね。森は同じような感じだったから昨日までと同じように連携しながら進めば問題なさそうだね。あっでも出てくる魔物のレベルは上がってると思うから油断はしないでね。」
31階層からの魔物はレベル40~50の魔物が出現する。31階層はクリフもセリーヌ達と一緒に行動していた。一通り探索してみると、21階層からよく出ていたホワイトモンキーはこの階層にはいないみたいだ。その代わりに木に擬態しているトレントが森の至る所にいた。
「このジャングルエリアはトレントが主な魔物みたいね。」
「そうですね。気に擬態してるのはやっかいですね。」
「そうだね。僕は気配察知でトレントの事はわかるけど、その辺を察知できないとこのジャングルエリアの探索は厳しそうだね。とりあえず僕が気配察知を全面に出して魔物の位置は教えるからみんなは経験共有で気配察知を覚えるようにしようか。」
「「わかりました。」」 「わかったわ。」
クリフが気配察知をし、森の至る所にいるトレントを倒しながら31階層、32階層、33階層と進むと、33階層でおかしな所に階段があるのを見つけた。
「クリフ様・・・あれって・・・」
「うん。かなりあやしいね。湖の真ん中にポツンと階段があるなんて。湖の中に強い魔物でもいるのかな?」
「どうしましょうか?」
「う~ん・・・。」
(ここは無理する所でもないし、サクッとやっちゃっていいよね。)
クリフは魔法を放ち湖全体を凍らせた。
「これで魔物が居ても出てこれないから先に進めるね。」
「クリフ様・・・。」
「クリフ・・・それはさすがに・・・・」
「クリフさんすごいです。」
3人からそれでいいのか!?という目で見られたクリフだったが、安全に先に進めるという事で気にせず先に進むクリフとセリーヌ達であった。
第203話 炎の精霊イフリート
奈落の底ダンジョンを順調に攻略していたクリフ達は今、50階層のボス部屋に来ていた。今日は50階層のボスを倒したら安全地帯で休み予定にしていたので、ボスを倒す為にボス部屋の前で改めて作戦会議をしている途中だった。
50階層に来るまでは、魔物を見つける度に倒して進んでいたので、苦戦する事なく進めていた。40階層までのトレントが動きも遅く森に大量にいたので、根こそぎ倒す事でセリーヌ達のレベルが大幅に上がっていたからだ。
41階層からは、ジャングルエリアではなく火山エリアになっていた。階段を降りると大きな山があり、その山の中に入っていく。山の中は迷路のようになっており、進んで行くと下に降りる階段がある。火山エリアと言われるだけあって気温はとても高い。
しかし、クリフの魔法によりそれぞれの周囲に結界を張って行動していたので、火山エリア特有の動きづらさは全くなかったので、サクサク攻略して行った。
この時点でセリーヌ達のレベルは、
セリーヌ・・・レベル103
ユーナ・・・レベル102
ナリア・・・レベル101
まで上がっていた。この世界におけるレベルの上限は99だが、クリフとの経験共有の指輪の効果なのか、レベルが99に上がった時、セリーヌ達は限界突破のスキルを手に入れていた。なので99を超えてレベルが上がっていた。
「50階層のボスはイフリートよね?」
「うん。炎の精霊って呼ばれてる魔物だね。」
「クリフ様。魔物なんですか?精霊じゃなくて?」
「精霊って呼ばれてるけど魔物の一種みたいなものかな。帝国の資料だと魔力の上限がなくひたすら火魔法を使ってくるみたいだよ。」
「どうするんですか?結界魔法で防御する感じですか?」
(う~ん、イフリートってレベル70ぐらいだったよな。それなら僕の結界魔法だけで傷一つつかない気がするんだよな~。精霊だからって特に気を付ける必要はないか・・・。)
「うん。今掛けてる結界魔法だけでも十分だとは思うけど一応気を付けてくれるかな。ここも僕は手を出さない予定だからセリーヌ達で倒してね。セリーヌ達の方が圧倒的に強いと思うから問題はないと思うよ。」
「そうね。レベルも大分上がったし油断しなければいけると思うわ。ただ、セリーヌもユーナも水魔法はあまり得意じゃないわよね?」
「そうですね。苦手って訳ではないですが、風魔法と土魔法の方が得意ではありますね。」
「私も光魔法程うまくは使えないって感じですね。」
「まあその辺は仕方ないかな。弱点属性を付ければそれに越したことはないけど、毎回毎回弱点属性で攻撃できるってわけじゃないからね。これも経験だね。」
「「「・・・」」」
(いやいやいやいや、そんな目で見られても・・・。僕だって氷魔法でイフリートを倒してあげたいけど僕がやったんじゃセリーヌ達に為にならないし・・・。)
「わかったわ。サクッと倒して休みましょ。なんせ今日は全員の日だからね。」
「そうですね。サクッと倒せば後はゆっくりできますものね。」
「はい。早く倒せばそれだけ安全地帯でゆっくり夜営ができますし。」
今日は全員の日、ナリアのその言葉にセリーヌとユーナはやる気を出した。ちなみにクリフがセリーヌ、ユーナ、ナリアと二人っきりで夜を過ごした後、夜の過ごし方にルールができていた。
セリーヌと寝る日、ユーナと寝る日、ナリアと寝る日、全員で寝る日というローテーションだ。ただ、クリフも一人で寝たい日が欲しいと抗議したため、全員で寝た日の次の日はクリフが1人で寝る日もちゃんと作られていた。
(全員で寝る日でどれだけやる気出すんだよ・・・まあ僕もうれしいけど・・・うれしいけど全員で寝るとムラムラ指数が上がるんだよな~・・・。は~・・・。)
気合を入れたセリーヌ、ユーナ、ナリアの3人は手を取り合い更に気合を入れた。そして50階層のボス部屋へと突入した。
ボス部屋に突入すると、目の前には火をまとった精霊イフリートがこちらを見ていた。
『ほうここまでくる者がいるとはな・・・久々の相手だ。存分に楽しもうぞ。』
「しゃべったわよ!?」
「そうだね。」
(精霊は言葉を発するのか。こっちの言葉も通じるのかな?)
「あなたがイフリートですか?あなたを倒せば先に進めるのでしょうか?」
『我は精霊イフリートなり。我を倒せば下に進む事ができる。見事我を倒してみよ。」
(若干会話が成り立っていない気がするけど・・・そういうものかな??)
「なによ!?いきなり向かってきたわよ。」
「ナリア、ユーナ!距離を取って!」
ユーナの指示で戦闘態勢に入った。クリフは全員の前に氷魔法で壁を作る。
(最初だけサポートしようかな。後はセリーヌ達の頑張り次第だな。)
向かってきたイフリートはクリフ達に魔法を放つ。だが・・・
クリフの作った氷の壁がイフリートの魔法を全てかき消した。
『何!?』
イフリートが魔法をかき消されて戸惑っていた。
セリーヌはその隙を逃さず、ナリアとユーナに指示を出す。それぞれに結界魔法が施されているのでナリアは槍を構えてイフリートに向かって行く。ユーナは狙いを定めて水魔法でイフリートを攻撃していった。
イフリートの魔法はそれぞれの結界魔法により、全くダメージを与える事ができなかった。
魔法が怖くないとわかったセリーヌ達は防御も捨てて一斉攻撃を仕掛ける。レベル差もあるので、セリーヌ達の攻撃によりイフリートは見せ場を作る事もなく、消えて行くのだった・・・
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『異世界転生にチートは必須だよね』を読み返す
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