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異世界転生にチートは必須だよね 141話

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異世界小説
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気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。

第一章 テンプレの異世界転生
第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!?
第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ!
第四章 魔族襲来!?王国を守れ
第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!?

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『異世界転生にチートは必須だよね』の目次

動画で異世界ファンタジーの記事を更新しました~動画セレクション1~5

動画で異世界ファンタジーの記事を更新しました~動画セレクション6~10

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第141話 3大国交流戦2週目後半戦・・・3年生の結果は?



今日は3年生のダンジョンタイムアタックの競技だ。クリフはダンジョンタイムアタックに出場する3年生首席のアルフォンスに声を掛けていた。

「アル?どんな感じだ?」
「先輩?大丈夫です。昨日の負けは今日僕が取り返しますよ。」

(ちょっと気負ってるな。このままだと、無理するかも。ダンジョンタイムアタックは冷静に対処しないと危ないからな。)

クリフは、アルが昨日の敗戦の責任を感じていると思い声を掛けたが、予想通りアルフォンスは今日の競技で必ず挽回する!と気合十分だった。

気合十分なのは良い事だが、入りすぎれば空回りもする。クリフはアルフォンスの緊張をほぐそうと頭にチョップを入れる。

「えいっ!!」
「えっ!?いたっ!!何するんですか!!クリフ先輩」

「アル!気負い過ぎだよ。そんなんじゃ空回りして力出せないぞ!先輩達も言ってただろ?帝国も聖国も強い!負ける事もあるだろう。だけど焦るなって。」
「それは・・・」

「それにアルは僕が信じられないの?アルが負けたって僕が挽回するよ?」
「クリフ先輩・・・」

「アル!勝つことよりも大事なのは全力をしっかりと出す事だよ。全力を出せば結果は後から付いてくる。それにアルは3年生のリーダーだろ?お前が空回りしたら全体が崩れるぞ。リーダーとして皆が全力が出せるようにサポートするのが真のリーダーだぞ。」

(うん。けっこうカッコいい事言えたぞ。)

クリフの言葉が聞いたのかアルフォンスは落ち着いた。更にそのやり取りを聞いていた周りはクリフに尊敬の目を向けていた。

「やっぱりクリフ先輩はさすがね。」
「ああ。俺達の生徒会長はさすがだな。」
「クリフ様!カッコいいです~」
「クリフ君ナイスっす。」
「クリフ様結婚して!」

(ははは。ちょっとカッコ付け過ぎたかな。でもこれでアルフォンスは大丈夫だろ。後は良い結果が出てくれれば問題ないけど。こればっかりはな~。)

ダンジョンタイムアタックで一番有利なのは帝国だろう。なんせ前回優勝したという事で順番が一番最後になっている。最後という事は王国と聖国のタイムを確認した上でダンジョン攻略をする事ができるからだ。

更に、今回の会場は帝国所有のダンジョン。ホームの利もある。王国は不利な状況での競技となっていた。

そしてダンジョンタイムアタックが開始した。
競技場では大きなモニターが現れて、ダンジョン内を映している。

「すごいね。あんな大きなモニター。」
「あればこの競技用に作られてた専用魔道具だな。あまり遠くの映像を映す事はできないらしいぜ。」
「そうなんだ。それでも離れた所を映すのはすごいね。」

ダンジョンタイムアタックの競技は王国、聖国、帝国の順で行われる。
内容は10階層にある攻略の証を取ってくること。勝敗は攻略の証を取るまでのタイム。それまでの魔物の討伐数と宝箱の取得数。もちろん、倒した魔物のランクや取得した宝箱の中のアイテムなんかも勝敗に影響する。

王国のダンジョンタイムアタックの結果は42分38秒だった。
「マッシュ。王国のタイムはどうなんだ??」
「前回の優勝チームのタイムが40分ぐらいだった気がする・・・」

続いて聖国のダンジョンタイムアタックは51分19秒だった。
「よし10分ぐらい僕達の方が早い。」
「そうだね。これは期待できるね。」

応援メンバーは聖国のタイムが発表されると一気に盛り上がった。
そのまま優勝できるかと思ったが・・・

帝国のダンジョンタイムアタックは39分48秒だった。
「負けた・・・」
「いやまだ負けた訳じゃないぜ。魔物の討伐数と宝箱がある。」

その後、結果が発表されたが、
1位帝国、2位王国、3位聖国と1位になる事はできなかった。

「あ~。勝てなかったか・・・。でもまあアル達もがんばったよね。」

その次の日、生徒会メンバーマチルダ率いる魔物タイムアタックでは見事1位のタイムをたたき出したのだった。

魔物タイムアタックの結果は1位王国、2位帝国、3位聖国となった。

このまま良い流れで行くかと思ったが、次の魔法無しの試合では帝国に負けてしまった。魔法のみの試合は1回戦で負けてしまっていたので、決勝戦には出場していない。

3年生の競技の結果は

王国23ポイント、聖国19ポイント、帝国30ポイントとなり、
2週目を終えた時点でのポイント数は、

一週目2年生:王国38ポイント、聖国30ポイント、帝国28ポイント。
二週目3年生:王国23ポイント、聖国19ポイント、帝国30ポイント。
総合計:王国61ポイント、聖国49ポイント、帝国58ポイント。

となった。
まだ王国が首位にいるが、帝国が差を詰めてきた形となった。

「クリフ先輩!力及ばなかったです。」
アルフォンスがクリフに声を掛ける。

「何言ってんだよ。十分だよ。後は僕達にまかせてよ。それに個人戦だってあるじゃん。くやしさはそこでぶつけよう。あっでも来週はちゃんと僕達の応援してよね。」
「クリフ先輩・・・」

「クリフの言う通りだ。全力でやったんだろ?なら胸を張れ!力が足りなかったら次に向けて努力しろ。お前は来年の生徒会長だろ?皆の模範となるようにクリフからもっと学べ。こいつはあんまり便りになるようには見えないかもしれないが、やる時はやるぞ。なんてったって王国の英雄様だからな。」
「マッシュ・・・」

「まあ後は俺達にまかせとけ!」
「マッシュ先輩・・・」

アルフォンスが離れて行くと、
「マッシュ。ありがとう。これでアルも気持ちを切り替えると思うよ。」
「おう。大事な後輩だからな。」

(さすがマッシュ、イケメン主人公は健在だな。そして来週は僕達の番だな!!)

来週からは4年生の競技が始まる。王国代表として気合を入れるクリフだった。


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