小説家になろう様、カクヨム様、アルファポリス様、ノベルアップ+様にて投稿中★
気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。
第一章 テンプレの異世界転生
第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!?
第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ!
第四章 魔族襲来!?王国を守れ
第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!?
第六章 聖国へ ~ 聖女を助けよ ~
第七章 帝国へ ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ ~
第八章 クリフ一家と領地改革!?
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第240話 裏技を異世界で使うのってテンプレだよね
不思議なダンジョン地下10階まで来たクリフ、そして10階の一つの部屋に入ると床に9つのアイテムが置かれていた。
クリフはそこがすぐにお店だと気づいた。前世で好きだったゲームと全く一緒だったからだ。違いは店主がゴーレムだった事だ。そしてそのゴーレムはクリフに話しかけてきた。
『お金を払えば、どのアイテムも持って行く事が出来ます。』
(さて・・・この手のヤツは色々裏技があったよな。一つは持ち逃げ。アイテムを取ってお金を払わずに出ていく方法だ。だけど、きっとゴーレムが襲ってくるよな。問題はゴーレムが強いかどうかか・・・まあ多分強いんだろうな・・・。今は倒せるアイテムを持ってないから戦うのは無理だ。倒しても経験値が全くないパターンと大量経験値で大幅レベルアップのパターンがあるからいずれ試してみたいところだが・・・)
クリフは、床に置かれてるアイテムを確認しながら、どうしようか考えていた。
(相手がゴーレムならアイテム取ってダッシュで下に降りる階段まで逃げればいけるか?いややっぱり危険だな。どうしても欲しいアイテムがあったら別だけど、欲しいアイテムがないならちゃんとお金で買うべきか。)
床に置いてあるアイテムは、
左上から、薬草(100G)、金の剣(5000G)、大きなパン(100G)
その下に、変化の杖(2000G)、毒消し草(200G)、鉄の盾(800G)
その下が、金縛りの魔法書(1000G)、帰還の魔法書(2500G)、上薬草(500G)
(手持ちのお金で考えると金縛りの魔法書ぐらいか。お金が足りるなら帰還の魔法書一択なんだけど、足りないんだよな~。とりあえず地下10階をマッピングしてみて再度来てみるか。モンスター倒したり、お金拾ったりで2500G貯まるかもしれないもんな。)
クリフはアイテムだけ確認してその部屋を出た。
(帰還の魔法書を持ってるから行ける所まで行こうと思ったけど、やっぱりお店のヤツもどうなるか知っておくべきだよな~。しょうがない。やるか。やっぱり検証は先にしておかないと後々困るもんな。攻略サイトがないんだ。自分で調べて行かないと。)
クリフはその後、地下10階にいるモンスターを全て倒し、再びお店の部屋にやってきた。
「10階でドラゴンが出てくるとは思わなかったな。まあブレスは避けれたからなんとか倒せたけど、モンスターも大分強くなってきたな。」
地下10階のモンスターは、ドラゴンにモンキーデビル、ヘビータートル、フレイムマン、ブリザードマンとかなり強いモンスターが出てきた。ちなみにモンスターの名前は一度倒したモンスターはメニューにあるモンスター図鑑に記載されるようになっているので、わかるようになっていた。
(折角レベル16まで上げたけど、後々の為だ。お金も貯まらなかったし裏技を使うか。一応すぐに使えるように袋から出しておいた方が良いな。)
クリフは、床に置いてあるアイテムを9個すべて拾った。
『合計で12000ゴールドになります。』
ゴーレムが金額を伝えてくるが、クリフはそれを無視して、帰還の魔法書と変化の杖以外を袋に入れた。
そして・・・
ゴーレムの脇を通り抜けて全速力で走った。
部屋を出た瞬間・・・
『泥棒だー。持ち逃げした!!捕まえろ!!』
とゴーレムが叫んだ。
クリフはこうなる事がわかっていたので、焦る事なく全速力で次の部屋に走った。次の部屋までの通路は比較的短かったので、すぐに部屋には辿りついた。部屋の真ん中まで来ると立ち止まり作戦を再度確認した。
(落ち着け。襲ってくるゴーレムが1体だけなら変化の杖で変化させればいけるだろ。大量に襲ってきたら帰還の魔法書を使って帰還だ。)
クリフのいる部屋につながる通路は2つ。その片方からゴーレムが1体向かってきた。
『ドロボーハセンメツダ』
(いやいやお店の中でははっきりとしゃべってたじゃん。いきなり片言になるってどういう仕様だよ!でもまあ1体かなら変化の杖で)
クリフが変化の杖を使おうとしたらもう一つの通路からも
『ドロボーハセンメツダ』
『ドロボーハセンメツダ』
『ドロボーハセンメツダ』
ぞろぞろとゴーレムが部屋に入ってきた。
(大量に出てくるパターンか。強さを調べたかったが下手すると死ぬな。ここは帰還しよう。)
クリフは帰還の魔法書を使った。
『今回の挑戦、到達階数地下10階、帰還の魔法書を使用して帰還しました。』
名前:クリフ・エターレイン
レベル:16
職業:商人
HP:160/160
MP:-
攻撃力:43/33(+10)
防御力:33(+10)
満腹度:90
(ふう。無事に帰還の魔法書は使えたな。最悪あの状態だと使えないって可能性もあったから助かった。それに初めてアイテムを持って帰れたな。薬草とかパンはあんまり使い道がないけど、金縛りの魔法書と変化の杖、帰還の魔法書を持って帰れたのは大きいな。それにそれまでに手に入れた火の杖と力の指輪を持って帰れたのも大きい。)
そうしてクリフは4日目にして、始めてアイテムを持ち帰る事ができたのだった。
第241話 不思議なダンジョン、地下20階
クリフが不思議なダンジョンに来てから2週間が経った。今のクリフの最高到達階は18階だ。理不尽な事に18階で2部屋連続モンスターハウスというありえない事態に遭遇したため、帰還の魔法書を使って帰還したのだった。
「あ~今回は絶対20階までいけると思ったのに、さすがに2部屋連続モンスターハウスは無いわ~。しかも入った瞬間爆発の罠にかかるし、あれは運が悪かったな。」
『調子はどうだい?』
「キューブ様。そうですね、今は地下18階まで行きましたよ。」
『もうそこまで行ったんだね。どうだい?僕の作った不思議なダンジョンは?おもしろいかい?』
「そうですね。魔法書に魔法の杖なんかは使い道も多いし、ミスリルも出ますからダンジョンは人気になると思います。」
『それはよかった。何か改良した方が良い所はあるかい?』
「そうですね。冒険者をターゲットにするなら一人用って言うのは厳しい気がします。多数の冒険者はパーティーを組んでますので。」
『なるほどなるほど。たしかにクリフ君のいう通りだね。どうすればいい?』
「地下20階をクリアしたら戦士と魔法使いに転職できるようになると聞きました。はじめはそれも面白いと思いましたが、武器と防具を持ち込んで、魔法書に魔法の杖があればそれなりに商人でも攻略できると思うので、一人の場合は商人固定で、二人以上で挑戦する場合に職業が選べるようにはできませんか?」
『どういう事?』
「はい。まずは入る人数によって難易度を変更できるようにすれば何人パーティーで来ても、差がなく楽しめると思います。そして、5人で挑戦した時に全員が商人では面白くありません。それぞれが別々の職業を選んで挑戦できれば面白いと思います。レベルは1からスタートですし、普段とは違う職業を選べると良い経験にもなるから人気も出ると思います。」
『なら戦士と魔法使いの職業だけじゃたりないね。』
「そうですね。俺が考えたのは、商人、戦士、魔法使い、盗賊、回復士がいいんじゃないかと思います。役割としては、商人のみが魔法書や魔法の杖を使えて、商人よりも力が強い戦士。攻撃魔法が使える魔法使いに、回復ができる回復士、盗賊は罠の発見とか、モンスターハウスを事前に発見するとかの技能があれば面白いかと思います。」
『それはおもしろいね。最大五人で一人なら商人で、二人なら商人ともう一つ好きな職業を選べたら、選択肢も広がっていいね。』
「はい。俺一人だったら今のままでいいんですが、キューブ様は多くの人に挑戦してもらいたいと言ってましたので。」
『うんうん。わかった。そういう感じで作ってみるよ。もうすぐ地下20階で転職できるはずだったのにゴメンね。』
「全然かまいませんよ。先ほども言いましたが商人でも問題なさそうなので。」
『じゃあ早速改良しに行ってくるね。』
そういってキューブはクリフの元を去って行った。
「キューブ様には思ってる事も伝えれたし、俺は俺で明日は地下20階まで行くぞ。とりあえず持って行くものも大分充実してきたし死ぬような事もなくなった。やっぱり地下10階までにどこかで帰還の魔法書が出るのは大きいな。多分キューブ様がそうしたんだろうな。死んだらアイテムが無くなるもんな。」
クリフは今、ミスリルの剣、ミスリルのライトアーマー、力の指輪、帰還の魔法書、火の杖(5)、ポーション×3、弁当×2の10個を持ち込んでいる。
ミスリルの剣とミスリルのライトアーマーは不思議のダンジョンで見つけたミスリルの塊から、クリフが作ったモノだ。
前に使っていた鉄の剣とライトアーマーが攻撃力、防御力10だったのに比べてミスリルの装備は攻撃力、防御力が20ある。より安全に不思議のダンジョンの攻略ができるようになっていた。
力の指輪は力を10上げてくれる指輪だ。指輪系は力の指輪とただの指輪、綺麗な指輪、体力の指輪、反撃の指輪が手に入っている。体力の指輪はHPを、反撃の指輪は一定確率でくらったダメージの半分を相手に与える事ができるアイテムだった。
魔法の杖系は回数制限があるが、遠距離攻撃が可能な武器だ。モンスターの数が多いと一度に何体も相手しないといけないので、あると便利なアイテムだ。
クリフは今までに、火の杖、氷の杖、変化の杖、分裂の杖、吹き飛ばしの杖、転移の杖を入手している。効果はそれぞれ名前の通りだ。どれもが1~5回の回数制限がついていた。
翌日クリフはいつものアイテムを持ち込んで不思議なダンジョンに挑戦した。
「よし!今日は地下20階まで行くぞ。」
クリフが装備しているミスリルの剣と力の指輪の効果で、レベル1からクリフの攻撃力は33もある。これにレベルが上がる度に攻撃力が2ずつ上がって行くので、地下10階までのモンスターはほとんどが1撃で倒せるようになっていた。1撃で倒せるならモンスターなど全く怖くなかった。
罠は今の所、防いだり避けたりすることはできるが、事前に見つける事は出来ないので罠にだけ気を付けてクリフはドンドンモンスターを倒しサクサクと下へ進んで行った。
そして・・・
ようやく地下20階への階段を見つけたのだった。
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