小説家になろう様、カクヨム様、アルファポリス様、ノベルアップ+様にて投稿中★
気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。
第一章 テンプレの異世界転生
第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!?
第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ!
第四章 魔族襲来!?王国を守れ
第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!?
第六章 聖国へ ~ 聖女を助けよ ~
第七章 帝国へ ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ ~
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第210話 王族・貴族の常識
(はあ~。僕はこのダンジョンから生きて帰る事ができるんだろうか?もしかしたら今日死ぬかもしれない。寝不足・我慢の限界・窒息死で・・・)
クリフは今、寝れない夜を過ごしていた。なぜなら、クリフの右隣にはセリーヌとナリアが、左隣りにはナリアがガッツリと抱き着いていた。
今日は腕枕をしていない。だけど、手を動かす事は出来なかった。クリフの手は丁度セリーヌ達の下着の部分に当たっていた。
(刺激的すぎるだろ・・・誰?あんな下着を買うように提案したの・・・。たしかに僕はハーレムを希望しましたよ。しましたけども・・・。こんなダンジョン内は・・・ってそれは言い訳か・・・すいません。ヘタレなのと勇気が出ないだけです。憧れと妄想はあるけど現実はそううまくいかないのを知りました。)
クリフ達はまだ16歳ではあるが、この世界では学校を卒業する年15歳で結婚が可能になる。もちろんクリフも男でハーレム願望もある。やる事はやりたい。ただ、相手が王族であり、貴族であり、それが多数いるので、手を出せないでいた。
もちろん、手を出して嫌がられるのが怖いのが100%だ。欲を言えば、セリーヌ達から襲ってくれないかと密かに願っているクリフだが、セリーヌ達は1枚上手だった。自分達から襲う事はなかった。するのはクリフをその気にさせるまでだ。
それが余計にクリフには辛かった。
そんな事を何度も何度も何度も・・・考えていたらいつの間にか朝になっていた。
「もう朝か・・・。朝ご飯の時にちょっと聞いて見るか。直接聞いて見ないとわからないし、このままじゃ僕が危ない。」
クリフは逃げるのではなく、耐えるのでもなく、笑って流すのでもなく、直接聞く事を決めた。
そして、朝の食事の時、話題は今日向かう71階層についての話しだったが、クリフは話しの流れを止めた。
「ちょっといいかな?」
「はい。どうしたんですかクリフ様?」
「クリフさん?」
「どうしたのクリフ?」
「う、うん。昨日の事なんだけどね。え〜っと、その・・・どう言うつもりなのかと思って・・・」
(3対1じゃいいづらいよ・・・)
「「「えっ!?」」」
「クリフ様・・・もしかして・・・ああいうのはお嫌いでしたか?」
「いや。いやそうじゃないよ。そうじゃないんだけど、お風呂にも入ってきて、下着姿で寝て、急だったから何かあったのかと思って・・・その・・・僕も男だからセリーヌ達みたいな綺麗な人にそう言う事されると色々と・・・それに・・・」
「それに?」
「そう言った事には慣れてないからどうしたらいいかわからなくて・・・」
(あ〜うまく伝えれない。こう言う所は前世のままで全く成長してないよ。いっそプレイボーイとかの女性の扱いがうまくなるスキルでもあればよかったのに。)
「こんなクリフを見るのも新鮮でいいわね。」
「クリフさん。可愛いです。」
「ふふふ。それでクリフ様の目の下に隈があるんですね。大方気になって眠れなかった。って所ですか?」
「うん・・・」
セリーヌはクリフの言葉を聞き、ユーナとナリアを見る。二人はセリーヌと目が合うと軽く頷いた。そして静かに語り出した。
「クリフ様・・・全てお話ししますね。実はお父様から早く結婚するように何度も強く言われてまして、私以外にもユーナや、ナリア、ジャンヌにソフィアも、みんな親から結婚を急かされてます。」
「えっ。どうして?まだボク達16歳だよ?」
「クリフ様はいつ私達と結婚する予定だったのですか?」
「いつ?そうだな〜20歳ぐらい?まだ学校を卒業したばかりだし、いつとか具体的には考えてないかな。」
「遅いわ。クリフはいいかもしれないけど、女性は20歳で結婚なんて遅すぎるわ。周りからいい笑いものよ。」
「そう・・・なの?」
「そうです。今ナリアが言ったように、20歳は遅すぎます。普通は学校を卒業したらすぐに結婚します。王族や貴族の女性は多くの後継を産まなければなりません。その為には、結婚できる年になったらすぐに結婚するのが貴族の常識です。」
(まじか〜。知らなかった・・・でもなるほど。僕が全く結婚についてふれなかったから、こう言う事態になってる訳か。納得だ。)
「クリフさんは学校卒業してから私がいる聖国だったり、今は帝国だったり忙しくしてます。私達はクリフさんの性格も知っているので大丈夫なんですが・・・。」
「とにかく父親がうるさいのよ。早く結婚しろ。既成事実を作れ。積極的にいかないと他の女に取られるぞ。って。帝国がこんな状態なのに、これはこれ、それはそれだって言って。」
「そうなんだ・・・それはなんか・・・ごめん。」
(異世界テンプレなら、お前に娘はやらん!とか節度は守れよ!とか18歳までは我慢しろ!娘がほしければ俺を倒していけ!みたいな感じだと思ってたけど、実際はイケイケゴーゴーだったって事か。は〜。これは僕の思い込みが原因だな。もっと早く聞いておけばよかった。)
クリフは覚悟を決めて、3人に頭を下げた。
「迷惑かけてごめんなさい。僕と結婚して下さい!」
全くムードもないシチュエーションだがクリフは3人にプロポーズするのだった。
第211話 前人未踏の71階層から先へ
「迷惑かけてごめんなさい。僕と結婚して下さい!」
クリフはセリーヌ、ユーナ、ナリアの3人に、奈落の底ダンジョンの70階層の安全地帯のコテージの中で、朝食を食べてる途中にプロポーズした。
「クリフ様。」
「クリフさん。」
「クリフ。」
「ダメ・・・かな?」
「ふふふ。ダメなんかじゃありませんわ。とてもうれしいです。」
「私もです。クリフさんらしくて素敵です。」
「ムードもクソもないけど、好きな男から言われてうれしくない訳ないわ。」
「みんな・・・。」
「結果的にうまくいって良かったです。焦ってないとは言ってもクリフ様はほおっておくと婚約者がドンドンドンドン増えていきます。いつの間にか私ではなく他の方と・・・とは考える事はありましたから。」
「セリーヌ・・・。」
「でも・・・もう大丈夫ですよね?」
「うん。ゴメン。至らない所の多い僕だけど、色々教えてくれると助かるかな。」
「もちろんです。私はクリフ様の隣に立つのを目標にしていますから。」
「私も精一杯サポートします。」
「私もよ。もちろん夜の方も任せておいて。お母さまから色々聞いたからばっちりよ。」
「ありがとう。ありがとうみんな。」
(もっとカッコイイ、白馬の王子様みたいな主人公をイメージしてたけど、現実はこんな泥臭い感じでもいいよな。よし僕は・・・いや俺は・・・今日大人の階段を登る。)
この時、クリフは自分の事を僕から俺へと変更した。これはクリフが男としてやる気を出した為である。
(やっぱり僕より俺の方が男らしいイメージがあるもんな。)
理由はとても単純な事だったが・・・
クリフは心配事が無くなり、心のストレスが軽くなった。気不足と言う事もあり、セリーヌ達に昼まで寝るように言われたクリフは、その言葉に甘えて昼まで一人眠るのだった・・・
そして、クリフが眠った後セリーヌ達は・・・
「まさかクリフ様からあんな事を言うなんてね。」
「そうですね。よくよく考えたら下着はやりすぎたかもしれませんね。下着も過激なヤツでしたし・・・。」
「そうね。でもよかったわ。ちゃんと話す事ができて。やっぱりクリフも男ね。」
「あとは・・・今日から・・・その・・・やっぱりするんですよね?」
「もちろんです。クリフさんがやる気になったんです。ここで躊躇したらダメですよ。」
「ユーナの言う通りよ。それにみんなで話合ったでしょ。もし妊娠しても他のメンバーで助け合うって。その為にジャンヌやソフィアだって、今もグランに鍛えてもらってるはずよ。」
「わかりました。ユーナ。今日はあなたの日だけど変わってもらっていいですか?やっぱり最初は私がお相手をしたいんです。」
「大丈夫ですよ。セリーヌの気持ちはわかってますから。でもその代わり、どうだったかちゃんと教えてくださいね。私だって初めてですからどうだったから気になります。」
「もちろん私にもちゃんと教えてよね。どうせするなら私もクリフもお互いに気持ちよくなりたいわ。」
「わかってるわ。は~。こんな時ならもっとお母様に色々聞いておくべきだったわ。私うまくできるかしら?」
・
・
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その後も時間を忘れておしゃべりしていたセリーヌ達は、クリフが起きてくるまで延々と今日の夜の事について話続けていた。
「おはよう。お陰でばっちりだよ。さあダンジョン攻略に行こうか。」
「「「はい。」」」
クリフ達は70階層の階段を降りて、人類未踏の71階層へと降りて行った。
「ここが71階層・・・」
71階層に降りるとそこには、大きな壁が立ちふさがっていた。
「なるほどね。この壁があるから先には進めなかったんだね。先に進むには・・・。あそこかな?」
クリフは壁の中にある扉を指さした。そして扉の前まで移動し、扉を見上げた。
「どうやって開けるのでしょうか?」
「どうなんだろ?選ばれた人は通る事ができるって言ってたけどちょっと押してみようか。」
クリフが扉をあけようと扉に手を掛けると、クリフの手は扉に触れずにそのまま扉をすり抜けてしまった。
(すり抜けるって・・・そういう事か)
「セリーヌもユーナもナリアもちょっと扉に触れてみて。」
3人は恐る恐る扉に触れる。だが3人とも扉に触れる事はできなかった。クリフ同様にその手は扉をすり抜けてしまったからだ。
「これは?」
「多分だけど、通れる人は扉をすり抜けて向こう側にいけるんだと思う。だから例えば選ばれた人以外なら、扉をすり抜ける事ができずにここから先にいけないんじゃないかな?」
「なるほどね。先人達はドアをすり抜ける事ができなかったのね。」
「多分ね。」
「じゃあ早速先に進みましょ。魔族達が後ろから迫ってきてるかもしれないし。」
クリフ達は、恐る恐る、ドアを通り抜けた。そしてその先には・・・
見渡す限りの荒地、岩場が広がっていた。空にはドラゴンが飛んでおり、魔物の移動する音なのか、地響きが鳴っていた。
「ドラゴンがあんなに・・・」
セリーヌは空を飛びドラゴンを見てつぶやく。
「ここからは更に魔物が強そうだね。軽く鑑定してみたけど、どの魔物もレベル100を超えてるみたいだ。でも広い空間だから俺の気配察知で魔物の場所はわかるし、注意しながら進めばいけそうだ。」
「どうするのクリフ?」
「ここを歩いて移動していくのはちょっと苦労すると思うからまずはみんなに飛行の魔法を覚えてもらおうと思う。空を飛べるようになれば移動は楽になるしね。だからまずは拠点になりそうな場所を探そうか。」
奈落の底ダンジョンを攻略する為、更なる力を付けるべく行動を開始するのだった。
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