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気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。
第一章 テンプレの異世界転生
第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!?
第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ!
第四章 魔族襲来!?王国を守れ
第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!?
第六章 聖国へ ~ 聖女を助けよ ~
第七章 帝国へ ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ ~
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第224話 団体戦の勝者は・・・
『それじゃ副将戦パイン対リンティア始め』
副将戦はパインの圧勝だった。聖剣エバを手にしたパインは高速でリンティアを攻撃していく。リンティアは全くパインを捉える事が出来ずに勝てないとわかるとすぐに降参するのだった。
『それまで。勝者パイン。』
「これで2対2だな。クリフ。後は任せたぜ。」
「うん。後は俺にまかせて。」
『これでクリフ君側が2勝。フォルカス君側が2勝になったね。最後の大将戦で勝った方が団体戦の勝者だね。ちょうどうまい具合に大将戦まで行ってよかったよ。それじゃ大将戦始めるからクリフ君とフォルカス君はステージに来てね~』
「じゃあ行ってくる。」
「クリフ様がんばってください。」
「クリフさん。気を付けて」
「クリフ。頼んだわよ。」
「クリフ。後は任せた。」
「うん。任せて。」
クリフはみんなに応援されてステージに上がる。ステージの上には、すでに魔族側のフォルカスが待っていた。
「お前がクリフか。噂は聞いている。だが俺は魔王様の為、負けるわけにはいかない。覚悟はできてるか?」
「それはこっちも同じだ。俺も負ける訳にはいかない。魔王の核はあきらめろ。」
「あれはお前達が持っていても意味の無いモノだ。まあ言ってもしょうがないか。お前を倒し魔王様の核を手に入れるのは俺だ。」
「魔王の核が魔族に渡れば何が起こるかわからないだろ。俺は負けない。」
『うんうん。いいねいいね。それでこそ大将戦だ。それじゃ~大将戦クリフ対フォルカス、始め。』
試合が始まるとフォルカスは距離を取り空に飛んだ。
「俺はキャンティのように魔力切れで降参するような軟弱ではない。受けてみろ。」
そういってフォルカスは空中からクリフに向かって魔法を放ってくる。
「その程度の魔法なら俺には傷一つつけれないよ。」
クリフは自身の前に透明な障壁を出してフォルカスの魔法を防いだ。
「まだまだ。」
連続で魔法を放ってくるフォルカス。何発、何十発も連続で魔法を放つので魔法の煙によりお互いが見えなくなった。そして煙がはれると・・・
そこには無傷のクリフがいた。
(この程度なら楽勝で勝てそうだな。パインは俺の方が強いって言ってたから気にはなってたけど、これなら聖剣持ったパインと互角ぐらいかな?)
魔法を受けながらクリフはフォルカスの事を分析していた。パインがクリフ側に就いた事でパインに魔族の話を聞くのはありだと思っていたが、鑑定を使ってフォルカスの事を知るのは、遊戯神キューブの手前それをすると、機嫌を損ねるかもしれないと思い、事前情報無しで試合に臨んでいた。
「もう終わり?それじゃ今度はこっちから行くよ。」
お返しとばかりにクリフは手から魔法を放つ。フォルカスに向けてファイヤーボール、ウォーターボール、ウインドボール、ライトボール、アースボール、ダークボールなど、クリフの魔力なら初級魔法でもかなりの威力になる。初級魔法は魔力の消費が少なし連発するのに適しているので、クリフは空を飛ぶフォルカスに向けて魔法を放った。
フォルカスは時には防御し、時には魔法で相殺し、クリフの攻撃を防いでいく。だが、クリフの使ってる魔法は初級魔法、更に属性も変えながら連続で放っている。フォルカスは全ての魔法を防ぐ事ができず何発か魔法を喰らっていた。
魔法を喰らっても大したダメージにはなっていなかったが、クリフの攻撃をフォルカスが防ぐ事ができないという事実がわかっただけでもクリフにとっては収穫だった。
(あまりダメージは与えれないけど、これぐらいで倒せるならこのまま距離をとったまま攻撃を続けるのがいいかな。隠し玉とかあったら大変だし。)
「クソッ!」
フォルカスはクリフの魔法を防ぐ事ができないとわかり、クリフの魔法を防御しながらクリフに向かって行った。
フォルカスが近づいてきたので、クリフは神剣のランを取り出す。エバがパインの元に行ってから、ランは短剣から、エバと同じような片手剣に姿を変えていた。
向かってきたフォルカスの攻撃を剣で防ぐクリフ。防いだそのままフォルカスに攻撃を仕掛ける。クリフの攻撃はフォルカスに防がれた。
(さすが魔族でもここまで来るだけはある・・・か。普通ならエバの一撃で倒せる所だけど皮膚が固いのか?)
フォルカスは距離を取っての魔法攻撃から作戦を変え、転移しながらクリフに迫ったり、魔法を放ったりと縦横無尽に動き出した。
(そりゃ転移ぐらい使えるよね。とりあえず気配察知でフォルカスの動きを読めば対応はできるから、攻撃を防ぎながら反撃していこう。)
フォルカスが転移を繰り返し、クリフから攻撃を受けない様にしているがクリフは冷静だった。
(正面から攻撃してこない時点で、俺との力量の差を認めてるって事だもんな。大将だけあって魔力切れにはならないだろうけど、きついはずだ。俺は冷静に防御して反撃してれば大丈夫だ。焦らなくてもこのままいけば勝てる。)
フォルカスがどれだけすぐれた魔族でも転移を繰り返し、魔法を連続を放つ。そんな事を長時間ずっと同じスピードでできる訳がなかった。
クリフはフォルカスの手が止まるタイミングをずっと狙っており、そして、クリフの予想通り、フォルカスの手が止まったタイミングでフォルカスの背後に転移した。
「俺の勝ちだね。降参する?」
クリフはフォルカスの首に剣を添えて尋ねる。
「くっ・・・わかった降参だ。」
フォルカスは勝てないと知り、降参を告げた。
『それまで。勝者クリフ。』
(ふ~。とりあえず団体戦を勝利で終える事ができたな。)
遊戯神キューブの提案で始まった5対5の団体戦はクリフ側の勝利で終わるのだった。
第225話 奈落の底ダンジョン攻略
クリフの目の前には魔族との対戦の結果が映し出されていた。
先鋒 ナリア 対 パーシル ・・・勝者パーシル
次鋒 ユーナ 対 キャンティ ・・・勝者ユーナ
中堅 セリーヌ 対 ディアン ・・・勝者ディアン
副将 パイン 対 リンティア ・・・勝者パイン
大将 クリフ 対 フォルカス ・・・勝者クリフ
クリフチーム3勝、フォルカスチーム2勝
「やったなクリフ。」
「ああ。運もよかったよ。パインありがとう。」
「そうね。パインがいなかったら負けてたかもしれないわね。」
団体戦に勝利したクリフ達はなごやかムードだ。
対して・・・
敗れた魔族チームはどんよりとしたムードになっていた。
「フォルカス様・・・すいません。」
「フォルカス様、こうやったら今から奴らを殺してでも。」
「やめろ。俺達は負けたんだ。一度勝負の提案をうけて納得した以上、負けは負けだ。」
(へぇ~。フォルカスってヤツ、意外に紳士なんだな。魔族ってだけで残虐な感じを想像してたから意外だな。まあたしかに何人かの魔族は話がわかる感じがしたけど。)
クリフは魔族達の話を聞いていた。それは魔族から襲われるかもしれないと警戒していたからだ。団体戦が終わっても襲ってきたり、反則だ。などとイチャモンをつけてくる可能性を考えていたからだ。
現にクリフは何度もそういった事を経験してきた。相手は悪徳貴族だったり元勇者だったりしたが・・・
『それじゃ敗者は強制退場ね~。』
遊戯神キューブがそういうと、魔族達はその場から消えた。
「キューブ様・・・今のは?」
『ああ。魔族達は強制的に魔国に返したよ。外に出すと帝国にちょっかいかけるかもしれないからね。まあ敗者は強制退場ってゲームのお約束でしょ。』
(ここから魔国まで転移させたのか・・・さすが神様だな。だけどフォルカスか・・・。やけになって帝国を攻めてくるとは思えないが今後の魔国は動きを注意しておかないとな。)
「ありがとうございます。」
『じゃあ勝者のクリフ君には約束通り魔王の核を進呈するよ~』
遊戯神キューブの手元には、ここにきた時に見た黒い球が握られている。大きさはバレーボールぐらいか。真っ黒だった。
「ありがとうございます。」
『それはクリフの君の自由いしていいよ。魔王に渡すなり、自分で保管するなり好きにしてね。あっ壊すのはダメだよ。何が起こるかわからないからね。って言っても壊す事は出来ないんだけどね。』
クリフは遊戯神キューブより、魔王の核を受け取り、アイテムボックスにしまった。
(ようやく魔王の核を手に入れたな。帝国の事も心配だったけどキューブ様が魔族達を魔国に転移させてくれたからしばらくは安心・・・でもないか。俺が魔王の核を持ってる事は魔族達も知ってるもんな。もしかしたら手に入れる為に又襲ってくる可能性も考えられるか・・・フォルカスは転移も使えたし、魔国から帝国に転移してくる可能性も・・・いやアイツならそんな馬鹿はしないか・・・でも他の魔族がくる事も考えられるし・・・)
「ありがとうございます。キューブ様、これで奈落の底ダンジョンは攻略になるんでしょうか?」
『そうだね。僕の試練をクリアしたから見事、神々の試練、いや奈落の底ダンジョンだったね。攻略だよ~。ちなみに魔王の核はじいちゃんが置いただけだから、ダンジョン攻略の報酬があるよ。何がいい?』
「「「「「えっ!?」」」」」
『だってダンジョン攻略に報酬がなかったら誰もダンジョンにチャレンジしないでしょ。当然じゃん。』
「何がいい?っていうのはどういう事ですか?報酬は決まってないのですか?」
『だいたいは決まってるよ。ここ以外ならボスを倒したら宝箱が出てくるのが定番かな。でも僕は神だし何でもできるからね。団体戦は楽しませてもらったし言ってくれれば可能な事なら叶えるよ。』
「クリフ様・・・どうしましょうか?」
「クリフさん・・・」
「クリフ。」
クリフがセリーヌ達と報酬をどうするか話合っていると、パインがキューブの元に行き、クリフに話掛けた。
「それじゃ、俺はここまでだな。どんな報酬をもらうかはクリフ達で話し合って決めてくれ。俺はここから出られないし、最後の試練を手伝っただけだからな。それに俺はクリフからエバを貸してもらったからそれだけで十分だ。」
「パイン・・・」
「楽しかったぜクリフ、ナリア、セリーヌ、ユーナ。なんか3大国交流戦を思い出したぜ。まさか一緒のチームになって戦うとは思ってなかったけどな。」
「そうだな。俺もパインと一緒に戦う事がある日がくるなんて思わなかったよ。でも楽しかった。」
クリフとパインは固い握手を交わした。パインだけじゃない、セリーヌもユーナもナリアもパインと握手を交わす。
「クリフ・・・」
「うん。」
(そうだよな。みんな多分考えてる事は一緒か・・・)
「キューブ様。報酬の件ですが、可能ならパインを一緒に連れて行く事はできないでしょうか?」
「クリフ!?」
『パイン君を?そうだね~。う~んどうだろ・・・でもそれで本当にいいの?」
「クリフ?折角キューブ様が叶えてくれるって言うんだ。他の願いの方がいいだろ?」
「いやパイン。これは俺だけじゃなくてみんなの意見だよ。」
「お前ら・・・」
パインがクリフ、セリーヌ、ユーナ、ナリアの顔を見ると、全員が首を縦に振った。
「キューブ様。かまいません。パインを一緒に連れて帰らせてください。」
『わかったよ。ちょっとじいちゃんに聞いて見るね。』
・
・
・
『クリフ君。条件付きだけどここからパイン君を出してあげる事ができるみたいだよ。よかったね。』
「本当ですか!?ありがとうございます。」
『だけど条件があるからね。それでその条件って言うのは、パイン君が死んだらこのダンジョンを管理してもらうよ。』
「ダンジョンを管理・・・ですか?」
『そうだよ。このダンジョンは攻略されちゃったからね。僕は僕で新しいダンジョンを考えたかったから新しく管理できる人がほしかったんだ。人間の寿命って100年ぐらいでしょ?だからパイン君は死んだらここの管理人として過ごしてほしい。』
(よくわからないけど・・・生き返らせてくれるって事だよな???。死んだら今と同じようにダンジョンから出られないって事?でも死んだ後の事だろ?)
『パイン君はそれでいい?』
「もちろんです。地上に出れるなら何でもいいですよ俺は。生き返るって事ですよね?」
『厳密にいえば生き返るのとは違うんだけどね。まああまり変わらないからその意識で大丈夫だよ。』
「なら何も問題ありません。」
『わかった。今回の報酬はそれにするね。僕はしばらくこのダンジョンをいじってるから興味があったら又来てね。じゃあ全員を外まで送るね』
そう言ってクリフ達を光が包み、気づけば全員がダンジョンの入り口に立っていた。もちろんパインも一緒だ。
「パイン。よかったな。」
「ありがとうクリフ。みんな」
そうして、クリフ達は無事に奈落の底ダンジョンを攻略したのだった。
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第七章 帝国へ ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ ~
よくある転生だった!だが俺は勇者じゃなかったを読む
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