★小説家になろう様、カクヨム様、アルファポリス様、ノベルアップ+様にて投稿中★
よくある異世界転生。俺こと、美波勇気もテンプレのように毎日毎日の残業残業で倒れてしまった。ここでテンプレならチートを授かるモノだが、気づいたらゲームの世界にいた。そう、昔少しだけ流行ったドラゴンファンタジーのゲームの世界だ。有名ロールプレイングゲームを真似て作られた為、そこまで人気はなかったが俺はこのゲームが好きでけっこうやりこんでいた。勇者だったらハッピーエンドを迎えたのに、俺が転生したのは勇者とともに魔王を討伐する友人のキャラだった。一緒に魔王を倒したならそこそこ良いキャラじゃね?と思うかもしれないが、このキャラ。魔王と戦う直前に好きな人を勇者に取られてそのままヤケクソになって魔王に向かって死んでしまうのだ。。。俺は死にたくない。ゲームの知識を活かして生き残るしかない!!
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第83話 バカンスするのもいいかも!?
「ユウキ!!あれ見て!!!」
ジュリアが指さした場所を見ると、張り紙があった。そこには・・・
『最高のリゾートで最高の思い出を・・・リゾートタウンニューランド』
「リゾートタウンか~。」
「ねぇユウキ。私達最近レベル上げに冒険、魔物退治に魔族討伐とかなりがんばってると思うわ。ちょっとは遊んだり、休息をとるのも必要だと思うの!!」
「ジュリアの言ってる事はわかるけど・・・。今ってカツヤ達は必至にレベル上げして勇者の鎧を入手しようとして頑張ってるのに・・・さすがに・・・」
「カツヤ達は今までがんばらなかったから今大変な思いをしてるんでしょ。私達は今までがんばったんだから当然の権利だと思うわ。」
(まあ言わんとしてる事はわかるけど・・・仕事ばっかりじゃ疲れるし、ちゃんとリフレッシュしないと良い仕事もできないもんな・・・)
「そうだな~。リーネとニーチェはどう思うんだ?」
「冒険ばっかりでしたからそういうのも良いと思います。」
「アタシも!!リゾートタウンには興味ある!!」
「わかったよ。じゃあちょっと行ってみるか!!」
「「「ヤッター」」」
ユウキはゲームの時のリゾートタウン・ニューランドの事を思い出していた。
(たしかニューランドっていろんなコンテストがあったよな・・・水着コンテストとかオシャレコンテスト、モンスターコンテストなんかもあったよな。そういえば海の売店で水着を買って水着コンテストに参加したな~。)
「じゃあ早速向かおうか。」
「ユウキはニューランドがどこにあるか知ってるの?」
「ああ。海辺の街だろ?多分わかると思うよ。」
「さすがユウキ様ですね。」
「さすがマスターだ!!」
「わかったわ。早速向かいましょ!!みんなで最高の思い出を作りましょ!!」
カツヤ達が転移の玉を使って海底神殿に向かった後、ユウキ達は情報を収集する為に動くのではなく、リゾート地にバカンスに出かけたのだった。
ユウキの記憶を頼りにフライの魔法でニューランドに向かったのだが、迷う事もなく、すぐにニューランドには辿り着いた。
「ここがリゾートタウン・ニューランドね。最高のリゾートっていうだけはあるわね。」
ジュリアの言葉通り、ニューランドは豪華なホテルが何棟も立っていて、観光客でにぎわっていた。
(ゲームの時は街の感じなんか全然わからなかったけど、リアルで体験すると本当にリゾート地って感じだな。豪華なホテルにプール、海にバーベキューまであるぞ。なんかゲームの中に転生してからこういうのはじめてだな。自分がゲームのキャラだからゲームのようにひたすら攻略を進めないとっていつの間にか思ってたのかも・・・折角ゲームがリアルになったんだ。こういうのも楽しまないとな!!)
「かなりにぎやかだね。どうする?先に泊まる所を決めようか・・・と言ってもホテルがたくさんあるからどれが良いのかよくわからないけど・・・」
「ならアタシが調べるよ。ワールドディクショナリー!!」
(ここでワールドディクショナリー使うのかよ!?それはちょっと使い方まちがってるんじゃ・・・)
ニーチェはワールドディクショナリーにおススメのホテルを聞いた。
【ホテル月光】
最高級のサービスが受けられるニューランド一番のホテル。
※ここでワールドディクショナリーを使うなんて、使い方をよくわかってるわね。使って正解よ。ここにはぼったくりなホテルや質の悪いホテルもあるのよ。それにしてもバカンスとは良い御身分ね・・・ってウソよ!!しっかり楽しんでね。だって・・・ハーレムは異世界の醍醐味でしょ(笑)
ちなみに今は浜辺で水着美女コンテストをしてるから女性陣はちゃんと参加しなさいよ。
「なっ!?」
「使って正解だったみたいね。それにしても水着美女コンテストか~・・・。ユウキはその・・・私の水着姿とかって・・・見たい?」
「!?・・・そりゃまあも男だからな。ジュリアもそうだけどリーネやニーチェの水着姿を見てみたいとは思うよ。」
「「「!!!???」」」
「これは負けられないわね!!」
「ユウキ様が私の水着姿に興味がある・・・」
「マスター。アタシの水着姿楽しみにしていてくれよ~」
ユウキ達はホテル月光で泊まる段取りをして、早速海を見に行く。そこには水着美女コンテストがすでに始まっており、最終審査の段階だった。
「あら残念。水着美女コンテスト間に合わなかったみたいね。」
「うそー。せっかく気合入れて来たのに・・・」
「まあ間に合わなかったんならしょうがないじゃん。それにまだ水着すら買ってないし。コンテストは残念だったけど、あそこで水着売ってるみたいだしみんなで買って海でゆっくりしようか。」
「そうね。コンテストがなかったって海があるんだから水着ぐらい着るわよね!」
ユウキ達は水着を買い、海でゆっくり過ごした。
4人で海でバシャバシャ泳いだり、ボートに乗ってイチャイチャしたり、ジュリア達に砂で埋められたり、ニーチェに日焼け止めを塗ってと言われ全身にオイルを塗ったり・・・
海でのバカンスはとても楽しいモノだった。だが・・・
終始、誰の水着姿が一番よかったか?と全員が聞いてくるのでユウキは答えられずとても困ったのだった。
(はーーー。この中から一人を選ぶとかできないよな・・・とても楽しかったど、とても疲れた1日だったな。)
だが、ユウキの苦悩?はホテルに入っても続くのだった・・・
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