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気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。
第一章 テンプレの異世界転生
第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!?
第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ!
第四章 魔族襲来!?王国を守れ
第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!?
第六章 聖国へ ~ 聖女を助けよ ~
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第155話 勇者クリフ誕生!?
「陛下!!!陛下!!!」
「どうしたのじゃ騒々しい!!会議中じゃ!!」
「一大事です!今教会に神託が出たそうなのですが、その内容がクリフ様に勇者の称号を与える。というモノだったのです。」
「何!?本当か!!それは?」
「はい。何度も確認しましたので間違いありません。」
「クリフ君が・・・。本人に確認を取る。すぐにクリフを呼ぶのじゃ!!」
「はっ!!」
「すまぬな。会議は一度中断しよう。」
王国では早速神託が降りて、クリフが勇者の称号を得た事が伝わっていた。
神託の報告を受けたボールド王はすぐにセリーヌの元へ向かった。
「セリーヌよ。今大丈夫かのぉ~?」
「ええ。大丈夫ですわ。何かありましたか?」
「先ほど教会に神託が降りての。クリフ君が勇者の称号を得たらしいのじゃ。」
「!?本当ですか?クリフ様が?」
「うむ。間違いないみたいじゃ。今本人から話を聞こうと呼びに行っておる所じゃ。」
「まあ!!!」
ボールド王とセリーヌが話しをして、そこにリッキー王子が加わりクリフの到着を今か今かと待っているとすぐにクリフが現れた。
「陛下!!クリフ様が来られました。」
「早いの!?もう来たのか???丁度良い。ここに呼んでくれ!」
「はっ!!」
クリフは謁見の間ではなく、その奥のダイニングスペースに顔を出した。
クリフがドアを開けると・・・
「クリフ様!!勇者の称号おめでとうございます。」
「セリーヌ・・・やっぱりその事だよね。そう思ったから転移してすぐに来たんだ。」
「クリフ君。まあ座ってくれ。本当に勇者になったのか?」
「陛下・・・はい。僕は神様から直接、パインの次の勇者に選ばれました。」
「そうか・・・。いや王国から勇者が誕生したのじゃ。喜ぶべきところじゃな。」
「その通りです。陛下。これで王国も安泰ですね。」
「まだ勇者になったばかりで右も左もわからない状況です。陛下や王子には色々ご迷惑をかけるかもしれませんがよろしくお願いします。」
「うむ。まあこれで帝国の混乱もおさまるじゃろ。帝国や聖国にも知らさねばいけないな。」
「あっ帝国や聖国にも神託を出すと神様は言ってました。」
「そういえば・・・神様から直接選ばれたと言っておったな。クリフ君。神様に会ったのか?」
「はい。昨日家に帰って、寝ていると白い空間で眼が覚めました。そしたら創造神様がいらっしゃって少し話をしました。」
「なんと!?」
(神様に会える事はあまり言わない方がいいみたいだな。)
その後、ボールド王、リッキー王子、セリーヌと世間話をしてクリフは王城を後にした。
◆◇◆◇◆◇
同時刻、聖国では・・・
ユーナがいつものお祈りをしていると、
(ユーナちゃん。ユーナちゃん。ビックニュースよ!!クリフ君が勇者の称号を得たわ。ユーナちゃんをよろしくって伝えておいたからがんばってね。)
「!?」
ユーナは神託の内容に驚いてしばらく放心状態になった。
しばらくして落ち着いたユーナは
(クリフ様が勇者・・・。さすがクリフ様です。でもがんばれと言われても・・・私は聖国から出る事ができませんし・・・)
「はっ!!いけない。この事をみんなに知らせなきゃ。」
ユーナは神託の内容を教皇に伝え、教皇から聖国内に勇者クリフの名が伝わるのだった。
◇◆◇◆◇◆◇◆
同じく同時刻、帝国でも勇者クリフの件は伝わっていた。
「そうか。クリフが次の勇者になったか・・・」
「お父様?」
「ああ。帝国としてはダメージがでかいが、アイツが勇者なら安心できるな。ナリアよ。クリフに嫁ぐ気はないか?」
「えっ!?それって!!」
「いくら帝国と王国の仲が良くなったと言っても、今後の事はどうなるか全くわからん。勇者が王国にいる以上警戒はしておかなければならない。王国だけじゃない。南の国々もここを狙っている。勇者と縁を結ぶのは悪い話ではあるまい。それに」
「それに?」
「ナリアはクリフの事が気になってるだろ?」
「それは!?」
「顔を見ればわかるさ。ならナリアの為にもなると思ってな。」
「お父様・・・」
「まあクリフは王国のセリーヌ王女と婚約しているみたいだから第二婦人という形になるだろうけどね。」
「セリーヌ・・・」
「まあ考えて見てくれ。王国には勇者の歓迎をしたい。と帝国に呼ぼうと思ってるから。」
「・・・わかりました。」
◇◆◇◆◇◆◇◆
それぞれの国で勇者クリフの事はすぐに伝わり、噂は広がっていくのだった。
一方、王城を出たクリフは
「それにしても勇者か・・・あまり実感が湧かないな・・・あっ!?そういえばこれで聖剣を自在に扱えるようになったはずだよな。ちょっと試してみるか。」
クリフは誰もいない草原に向かった。
「ここなら誰にも見られずに聖剣を試す事ができるな。よし来い聖剣エクスカリバー」
クリフが聖剣を呼ぶと右手に聖剣エクスカリバーが、
そして、左手に神剣デュランダルが現れた。
「えっ!?」
(クリフ君。久しぶりです。いえ、今後は私のマスターですね。マスターこれからよろしくお願いします。)
(マスター。僕もいっぱい使ってね。)
(え~っと聖剣エクスカリバーの事はわかるけど、どうしてデュランダルまで?)
(それは私が説明しますね。元々、聖剣は神が作り出した武器です。私も神によって作られました。今までは勇者が現れる度に力を貸していましたが、今回の件はレアケースです。マスターが勇者となった時に私もマスターの元に来ましたが、元々マスターが創造していたデュランダルも進化して聖剣となったのです。)
(えっ!?聖剣って神様しか作れないんだよね?僕が作っちゃったの?)
(はい。マスターの作ったデュランダルは初めから、この世界に存在する武器の中でも規格外でした。なので、それが進化するのはなんら不思議な事ではありません。)
(まあ・・・しょうがないか・・・)
(マスター!それより僕に名前を付けてよ!!)
(名前?)
(はい。我々聖剣はマスターに名前をつけてもらって初めて専用の武器となるのです。)
(へ~そうなんだ。あれっ?パインはエクスカリバーって呼んでた気がするけど?)
(はい。あの方には名前の事をまだ教えていませんでしたので・・・。私を十分に扱える技量が身に着いてから伝えようと思ったのですが、その前に・・・)
(なるほどね。)
クリフは聖剣エクスカリバーと神剣デュランダルを見つめて・・・
(よし!じゃあ聖剣エクスカリバーは『エバ』、神剣デュランダルは『ラン 』。でどうかな?)
((ありがとうございます。))
名前を付けられた二つの剣は光輝き姿を変えた。
エバはクリフが十全に扱えるように大剣から片手剣サイズに。
ランはどんな時でも使えるように短剣サイズに。
(おお!!!形が変わった。)
(はい。マスターに使いやすいように形を変えさせて頂きました。)
(マスター!僕もいつでも使ってもらえるように使いやすい形にしたよ。)
(片手剣に短剣か・・・二刀流なんかもおもしろそうだ。)
(エバにラン!今後ともよろしくね。)
((はい))
こうして聖剣と通じあったクリフは勇者として歩み始めるのだった。
第5章 完
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よくある転生だった!だが俺は勇者じゃなかったを読む
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