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よくある転生だった!だが俺は勇者じゃなかった 第114話 & 第115話

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ゲーム世界に転生
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よくある異世界転生。俺こと、美波勇気もテンプレのように毎日毎日の残業残業で倒れてしまった。ここでテンプレならチートを授かるモノだが、気づいたらゲームの世界にいた。そう、昔少しだけ流行ったドラゴンファンタジーのゲームの世界だ。有名ロールプレイングゲームを真似て作られた為、そこまで人気はなかったが俺はこのゲームが好きでけっこうやりこんでいた。勇者だったらハッピーエンドを迎えたのに、俺が転生したのは勇者とともに魔王を討伐する友人のキャラだった。一緒に魔王を倒したならそこそこ良いキャラじゃね?と思うかもしれないが、このキャラ。魔王と戦う直前に好きな人を勇者に取られてそのままヤケクソになって魔王に向かって死んでしまうのだ。。。俺は死にたくない。ゲームの知識を活かして生き残るしかない!!

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『よくある転生だった!だが俺は勇者じゃなかった』の目次

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第114話 次にサブ職業につくのは・・・

カジノの景品の中にサブ職業に就くためのアイテムである『カジノを攻略した女神の証』を見つけたユウキ達。だが、そのアイテムの交換価格はメダル500,000枚だった。

ユウキのメダルの手持ちは約37万枚。そこからリーネとニーチェの武器に全員の防具(ユウキの防具はメダル1枚だったので負担にならなかったが・・・)、アイテム類を交換するとメダルはほとんど残っていない。

だが、サブ職業に就くためのアイテムは是非ともほしかったので、残ったメダル1万枚を50万枚にするべく、ユウキ達はカジノでメダルを増やした。

女神様からズルしたメダルはダメと言われたので、別の裏技でメダルを稼ぐ方法もあったが正攻法でメダルを増やした。

ユウキとリーネがメダルを少し増やし、ジュリアがメダルを大きく減らす。そしてニーチェがメダルを大量に増やす事7日間。ユウキ達は無事に50万枚のメダルを貯めて『カジノを攻略した女神の証』を手に入れるのだった。

「ようやく3つ目の証を手に入れたな。」

「ええ。まあニーチェのおかげね。」

「たしかに。ジュリアはメダルを減らしてたからな。」

「!?あんなのは時の運よ。もう一度やれば最後には大勝したはずよ。」

「まあなんにせよ。1週間がんばったかいがあったな。」

「ええ。装備品にアイテムも更新できたし言うことなしね。早速サブ職業に就くのよね?次のリーネ?」

「それなんですが、先にニーチェにサブ職業についてもらおうと思ってます。」

「どうして?順番から言って次はリーネの番だと思うけど?」

「今回の証が手に入ったのはニーチェのがんばりが大きいです。ニーチェがいなかったらもっと時間がかかっていたと思います。ユウキ様はこれから魔人を倒せば証も見つかると言ってましたので私は今回ニーチェに譲ろうかと思います。」

「リーネ・・・。」

「本当か!?リーネありがとう。」

ニーチェがリーネに駆け寄ってお礼を伝える。

(まあニーチェの性格じゃ、受け取らないって選択肢はないよな。まあいずれ全員がサブ職業にはつくんだ。お互いが納得してるならそれでいいか。)

「わかった。じゃあニーチェ。早速サブ職業のスキルをつかってくれ。これが証だ。」

ユウキは『カジノを攻略した女神の証』をニーチェに渡した。証を受け取ったニーチェは証を掲げ、サブ職業のスキルを使った。

すると・・・

ニーチェがまばゆい光に包まれた。光が収まると何事もなかったかのようにいつもと変わらぬニーチェだった。

「無事にサブ職業には着けたか?」

「ああ。アタシのサブ職業はセイレーンみたいだ。」

「ユウキ。ニーチェを鑑定してみて。」

ユウキがニーチェを鑑定した。

【名前】ニーチェ
【職業】全知全能レベル63、セイレーンレベル1
【レベル】58 → 63(+1)
【HP】880 → 930
【MP】880 → 930
【力】730 → 780
【体力】780 → 830
【守り】780 → 830
【魔力】830 → 880
【敏捷】780 → 830
【賢さ】880 → 930
【運】830 → 930

【スキル】フライ・ワールドディクショナリー・鑑定・サーチ
アイテム生成・火の極意・水の極意・風の極意
土の極意・光の極意・闇の極意・状態異常無効
限界突破・サブ職業

【スキル2】癒しの歌

【職業履歴】
サキュバスクイーンLV35
テンプテーション・魔法障壁・クイーンショット・口づけ
統率・眷属召喚・ハートショット

ニーチェのレベルは63まで上がっていた。レベル60の時にサブ職業のスキルを覚えて、セイレーンのサブ職業に就いたことにより、癒しの歌を覚えていた。

【名称】癒しの歌
【効果】常時回復状態になる。その効果は戦闘が終わるまで継続する。

戦闘が終わるまで継続で回復効果のあるスキルを覚えていた。

「ああ。たしかにセイレーンのサブ職業についてるな。新たにに癒しの歌ってスキルも覚えてる。使えば戦闘が終わるまでずっと回復状態になるみたいだ。」

「ずっと回復状態!?それって・・・回復魔法を使わなくても回復し続けるって事?」

「だろうな。どれぐらい回復するのかはわからないが神職なんだからけっこうな効果が期待できるだろう。」

(まあ継続回復なら一般的には毎秒1%とかそんな感じか?だが戦闘が終わるまで継続するのは大きいな。長引いても効果が切れないのはかなりありがたいスキルだ。)

「ニーチェがセイレーンのサブ職業って事は私のサブ職業はアルテミスですね。」

「ああ。そういう事になるな。」

「ユウキ!後はリーネがサブ職業に就くだけね。早速はぐれ魔人を倒しに行きましょう。」

「まあそう焦るなよ。はぐれ魔人は全部で4体。どの魔人が次の証を持ってるのか。もしかして魔人は証を持っていないのか。女神様からは何も言われていないから全くわからない。まあ今回みたいに先に進んでいればそのうち証は手に入れる事ができるだろうから一歩ずつ進んでいけばいいだろう。」

「それもそうね。じゃあ今日は無事にニーチェがサブ職業に就いたことだしどの魔人から倒すか話しあいながらパーッと過ごしましょ。」

「おお!それはいいな。せっかく良いホテルに泊まってたのに、朝から晩までカジノで過ごしてたからホテルを全然満喫してなかったからな。」

「そうですね。私も賛成です。みんなでお祝いしましょう。」

「アタシも賛成だ。みんなでパーッと騒ごう。」

そうして、ユウキ達はロイヤルベガスの高級ホテルで最高の夜を過ごすのだった。

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第115話 どのはぐれ魔人から倒そうか??

最高の宿で最高の夜を過ごしたユウキ達は、次の目的地を話し合っていた。

「それで?どの魔人から倒すかは決めてるの?」

「いや全く決めてない。」

「そうなの?近いヤツから順番に倒していけばいいんじゃないの?」

「まあジュリアの言うことも間違いではないが、魔人の中でも強さに違いがある。普通は弱い魔人から順番に倒して言うのがセオリーなんだが・・・。」

「じゃあそうすればいいじゃない?何か問題あるの?」

「例えば、一番強い魔人を倒したらサブ職業の証が手に入るかもしれない。サブ職業はレベル1スタートだからできれば早めに手に入れたい。」

「なるほどね。たしかに次の証が魔人の所にあるのだとしたら一番強い魔人が確率が高そうね。」

「だろ?だからどうするべきか。と思ってな。」

「ユウキ様?女神様の事だから、一番強い魔人の所じゃなくて、魔王の幹部の時みたいに4体の魔人を倒したら手に入るのではないでしょうか?今までの経験から『魔人を攻略した女神の証』みたいな感じで。」

「「!?」」

「リーネ!それよ!まちがいないわ。」

「だな。もしかして証の名前もドンピシャかもな。なら、やっぱりセオリー通りに弱い順に倒していくのが正解か。」

「マスター?アタシのサブ職業はまだレベル1だけど、レベル上げはしなくていいのか?」

「ああ。魔人のいる洞窟はけっこう強い魔物が出る。もちろんメタリック系の魔物も出てくるから洞窟を進むだけでもレベルが上がるはずだ。それに本格的なレベル上げは全員のサブ職業がそろってからのほうがいいだろ。」

「たしかにユウキのいう通りね。全員がサブ職業についてからの方が効率が良いわ。」

「だろ。なら決まりだな。」

「はじめはどの魔人から行くの?」

ユウキは魔人のいる場所と強さをジュリア達に説明した。

魔人のそれぞれ洞窟の中でひっそりと暮らしており、それぞれの魔人は各大陸の更に進んだ先の海の上に浮かぶ島にいる。

北の大陸の更に北の海の上の島には、炎の魔人フレイムンが
東の大陸の更に東の海の上の島には、氷の魔人アイスンが
南の大陸の更に南の海の上の島には、風の魔人ウインドンが
西の大陸の更に西の海の上の島には、土の魔人アースンがそれぞれ待ち構えている。

一番強いのが炎の魔人フレイムン。二番目が土の魔人アースンで、三番目がウインドン。一番弱いのがアイスンだ。

「じゃあ次に行くのは東の海にいる氷の魔人アイスンの所ね。」

「ああ。」

「氷の魔人っていうからには炎が弱点属性なの?」

「いや。魔人は基本的に魔法の耐性が高い。氷の魔人の名前の通り、氷と水の属性は完全無効だ。だが、正反対の炎、火属性の魔法は効かないどころか吸収する。だから魔人に弱点属性は存在しないんだ。」

「吸収!?それって火属性の魔法で攻撃すると回復するって事?」

「わかりやすく言えばそうだな。」

「それってかなりズルいわね。氷の魔人っていうぐらいだから誰だって火属性が弱点属性だって思うじゃない?」

(そうなんだ。俺もゲームで初めて挑んだ時は火属性装備で固めて挑戦して、攻撃したら回復されて全く歯がたたなかったっけ。完全初見殺しだよな・・・。)

ちなみにそれぞれの魔人を倒すと、属性魔法を吸収する指輪を手に入れる事ができる。

アイスンを倒せば、火属性魔法を吸収する『炎の指輪』が
ウインドンを倒せば、土属性魔法を吸収する『岩の指輪』が
アースンを倒せば、風属性魔法を吸収する『嵐の指輪』が
フレイムンを倒せば、水属性魔法を吸収する『海の指輪』が手に入る。

「まあその事を知っていれば問題ないだろ?火属性と水属性以外なら普通にダメージを与えれるし、だいたいアイスンが魔王の幹部クラスの力で、そこから徐々に強くなっていって、炎の魔人のフレイムンは魔王よりちょっと弱いぐらいの強さだな。」

「それってどれぐらい強いの?」

「どうだろ?この前戦ったダークドラゴンよりも弱いぐらいかな??」

「なら楽勝だな。アタシも新しいサブ職業のスキルを早く試してみたいぞ。」

「油断は禁物よ。もしかしたら闇の宝玉で魔神化してるかもしれないわ。もし魔人から魔神になってたら簡単に倒せないかもしれないわ。」

「そうだな。ジュリアのいう通りだ。魔神化してたらどれだけ強くなってるかわからない。マルワイドの時はレベル10でステータスが平均して800ぐらいあったからな。レベルが高くて、限界を超えてるようなら苦戦するかもしれないぞ。」

「そうですね。準備はカジノでできましたから、アイスンの洞窟でニーチェのレベルをある程度は上げておいた方がいいかもしれませんね。」

「そうだな。サブ職業はレベル1なら簡単に上がるから、少しはレベル上げしてからアイスンに挑むとするか。」

次の行先を決めたユウキ達ははじれ魔人の中で一番弱い氷の魔人アイスンを倒す為に、一番近い東の大陸にあるフレイヤの街にテレポートした。そして、そのままフライを使って東の大陸を更に東に進んだ。

すると、すぐに目当ての島が見えてきた。

「あれね。本当に小さな島にポツンと洞窟があるのね。」

「ああ。他の魔人の所もこんな感じだからすぐ見つかるだろう?」

「そうね。じゃあ早速アイスンを倒しに行きましょ。」

島に降りたユウキ達はアイスンを倒すために洞窟へと足を進めるのだった。

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よくある転生だった!だが俺は勇者じゃなかったを読み返す

『よくある転生だった!だが俺は勇者じゃなかった』の目次

  1. 第1章 ゲーム世界に転生した!?
  2. 第2章 ゲームの流れに沿って行動しよう
  3. 第3章 勇者とは別行動だ!!
  4. 第4章 主人公として

カクヨム250万PVの『異世界転生にチートは必須だよね』を読む

『異世界転生にチートは必須だよね』の目次

異世界にチートは必須だよねを1話から読む

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