★小説家になろう様、カクヨム様、アルファポリス様、ノベルアップ+様にて投稿中★
よくある異世界転生。俺こと、美波勇気もテンプレのように毎日毎日の残業残業で倒れてしまった。ここでテンプレならチートを授かるモノだが、気づいたらゲームの世界にいた。そう、昔少しだけ流行ったドラゴンファンタジーのゲームの世界だ。有名ロールプレイングゲームを真似て作られた為、そこまで人気はなかったが俺はこのゲームが好きでけっこうやりこんでいた。勇者だったらハッピーエンドを迎えたのに、俺が転生したのは勇者とともに魔王を討伐する友人のキャラだった。一緒に魔王を倒したならそこそこ良いキャラじゃね?と思うかもしれないが、このキャラ。魔王と戦う直前に好きな人を勇者に取られてそのままヤケクソになって魔王に向かって死んでしまうのだ。。。俺は死にたくない。ゲームの知識を活かして生き残るしかない!!
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第84話 まさか・・・主人公スキルの出番か!?
ひたすらのレベル上げやゲーム攻略ばかりでは息がつまるとの事でリゾート地にやってきたユウキ達。
ジュリア、リーネ、ニーチェがそれぞれ水着を着て、海で楽しんだので、おススメのホテル月光へと向かい、疲れを取ろうとおススメの温泉に入ろうとした時
「混浴!?」
ユウキの目の前には混浴の文字が・・・
「あらっ。ここの温泉は混浴なのね。ちょうどよかったわ。ユウキ!私が背中を流してあげるわ。」
「いやいやいや!!身体ぐらい1人で洗えるから!!」
ユウキは盛大にうろたえた。
「ふふ。普段のユウキ様とは違って初心な感じがおもしろいですね。」
「そうだな。いつも強気のマスターとは違うな。でもそんなマスターも良いと思うぞ。」
(いやいや混浴なんてテレビの中の世界だけだと思ってましたけど。これって主人公補正か・・・いや・・・そういえば絶倫スキルとってたよな・・・そういう事なのか・・・。いやでもゲーム世界に転生しただけだぞ。このゲームにそんな要素なかっただろ。)
ユウキは色々考えたが・・・
「とりあえず先に入ってるよ。」
ユウキは話をごまかして1人お風呂に入っていった。
「あっ!?ユウキーーー!!」
「まあまあジュリアさん。先に行っただけですよ。お風呂に行けばユウキ様もいらっしゃいますから。」
「そうだぞ。アタシも温泉楽しみだ。アタシ達も早く行こうぜ。」
ジュリア達もお風呂に入っていく。
脱衣所は男と女に分かれていたので、ユウキは落ち着いて服を脱ぎ、温泉へと入っていく。
「ふ~っ!!まさか混浴とはな・・・でも・・・行かないわけには行かないよな。せっかく主人公補正があるんだ。悪いようにはならないよな??」
ユウキは身体を洗うと混浴の温泉へと向かった。
ホテル月光の温泉は、脱衣所が男と女に分かれていて、脱衣場を抜けると、男湯と女湯がそれぞれあった。そして、露天風呂が併設されており、そこが混浴となっていた。
「ふ~!!露天風呂なんだな。それにしても誰もいないってどういう事だ?普通こういう混浴の露店風呂って男が何人か待ち伏せで入ってるのが定番な気がするけど・・・これも主人公補正か?」
ユウキは露天風呂の中で足を延ばして、ゆっくりくつろいでいた。
「あ~それにしても気持ちいいな。温泉なんて入るの久しぶりだけどやっぱり気持ちいいな!!」
「あっ!いたいた。ユウキ~。おまたせ。」
ユウキが露天風呂の中に入っていると、予定通りにジュリアとリーネとニーチェが現れた。
もちろん水着なんかは来ていない。タオルで大事な所だけを隠してだ。
ここでリア充イケメンなら気の利いた言葉でも出ただろう。
だが、ユウキは元々リア充イケメンでもなんでもなく、普通にどこにでもいる一般人だ。もちろん混浴なんて初めてだし、女性と一緒にお風呂に入る経験もあまりない。
「あらユウキ以外はだれもいないのね。丁度よかったわ。私達も入っていいかしら?」
ユウキはジュリア達の胸をお尻を見たい思いと、
いやらしい男と思われないようにという思いから
「も、も、もちろんだよ。でも、でもでもお風呂にタオルはマ、マナー違反だよ。」
「ふふふ。わかってるわよ。どうしたのユウキ?そんなに慌てて」
「いや・・・」
ユウキはジュリア達をガン見しないように隅っこに移動した。ただ、ガン見はしないがチラチラとジュリア達の方は見ていた。
「ユウキ様~~~。」
せっかく隅っこに寄ったのに、リーネはユウキの傍に近づく。
「リーネ!?」
「せっかくの混浴なんですからもっと引っ付きましょうよ。」
「いやいやいやいやこんなに広いんだからもっと広く使おうよ!!」
リーネだけじゃなく、ジュリアとニーチェもユウキの傍に近づく。
「みんな!?」
「マスター!アタシも鑑定が使えるんだよ。みんなのレベルが上がった時にスキルの確認でアタシもみんなを鑑定したんだ。それでマスターを鑑定した時に絶倫スキルがある事は知ってるんだ。」
ニーチェから衝撃発現が飛び出した。
「えっ!?」
(絶倫スキルバレてるの・・・。魅力アップ極も持ってるしみんなが俺の事好きって事?えっマジで!?)
「ユウキ!私は最初からユウキの事好きだったわよ!!」
ジュリアがいきなり告白する。
「私もユウキ様に救われましたし・・・それにユウキ様はとてもかっこいいです。」
「アタシもマスターの強さとカッコよさに惹かれて、仲間になったんだしな。」
「みんな・・・」
(やばい!!!転生した時は勇者じゃなかった事にちょっとだけ女神様を恨んだけど、女神様ーーーー!!!主人公の職業にしてくれてありがとうございます!!俺は今日、初めてここに転生できてよかったと思いました!!!)
「俺も・・・みんなとはこれからもずっと一緒にいたいと思ってるよ。」
「ユウキ!」
「ユウキ様!」
「マスター!」
(これが異世界の主人公補正か・・・俺もようやく、小説で呼んだ事ある主人公になったんだな。今実感した。絶倫・・・試すしかないか。)
裸の付き合いをしたユウキ達は一気に距離が縮まった。
ユウキ達以外に誰も露天風呂にはいなかったので、露天風呂に備え付けの洗い場でユウキ達はお互いを洗い合いイチャイチャを楽しんだ。
もちろん、ホテルの部屋は4人一緒だ。ベットが4つ並んでいるが2つのベットを引っ付けてユウキを中心に左右にジュリア、リーネ、ニーチェが抱き着いている。もちろん服は着ていない。
ようはそういう事だ。
ユウキは今日人生で最高の日を迎えたのだった。
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