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異世界転生にチートは必須だよね 135話

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異世界小説
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異世界転生にチートは必須だよね

気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。

第一章 テンプレの異世界転生
第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!?
第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ!
第四章 魔族襲来!?王国を守れ
第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!?

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『異世界転生にチートは必須だよね』の目次

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第135話 3大国交流戦開幕!!



今日は3大国交流戦の開会式だった。場所は帝都にある競技場だ。ぐるっと観客席が競技場の周囲にあり、たくさんの人が競技を見る事ができるのだろう。

普段は魔物との闘いや奴隷同士の戦いなど娯楽に使われる事が多い競技場だが、今日は各国の学生達が集まっている。

「クリフ様。ようやく始まりますね。」
「セリーヌ。そうだね。帝国も聖国も自信のある顔してる・・・緊張するな~。」
「大丈夫だぜ。クリフは俺達の大将なんだ。自信を持て。先輩達とも約束しただろ。優勝するって。始まる前から怖気づいてどうするんだ!」

「マッシュ・・・うん。そうだね!僕達はこの日に向けて誰にも負けないぐらい努力した。よし!気合入れるぞ。マッシュ僕の頬をはたいてくれ!」
「ん?」

「頬を叩いてくれ。ひ弱になった僕の心に活を入れたいんだ。」
「・・・わかった。どうなっても知らないぞ。」
「わかってる。思いっきり行ってくれ!」

「よし。それじゃあ」
マッシュはクリフの言葉通り、思いっきりクリフの頬をひっぱたいた。

クリフはマッシュからひっぱたかれて盛大に吹っ飛んだ。
「マッシュ!!やりすぎよ!!限度ってもんがあるでしょ。」
「・・・すまん・・・だってよ~。思いっきりやってくれ!って言われたし・・・それにクリフの事だから全然効かないと思ったんだよ。」

「クリフ様!!大丈夫ですか?」
セリーヌはクリフに駆け寄って倒れている身体を起こした。

「ありがとうセリーヌ。それにしてもマッシュも容赦ないな~。でもそれでこそマッシュだ。僕も気合が入ったよ。」
「もう!!クリフ様。」

クリフの気合が入り、王国の生徒にもそれは伝染した。王国は皆胸を張り、周りからは逆に驚かれる感じになった。

(こっちが堂々としたら帝国も聖国も驚いてるな。なんだ簡単な事だ。向こうも見せかけだったんだな。)

全生徒が集まると競技場内は学生でいっぱいになった。1年生~4年生が各20名それが各国で240名の学生がいるのだ。それが国ごとに綺麗に整列していた。

開会の挨拶及び競技のスケジュールの案内などは開催国が担当する。
今回は帝国側だ。

「皆さん。今日は3大国交流会に集まって頂きありがとうございます。今年は5年に一度の3大国交流戦の日です。この日の為に各国とても努力してきたと思います。この交流戦で各国の交流が更に深まる事を期待しています。今日から1カ月と長い期間ですが持てる限りの力を出して、各国良い成績を出せるように頑張りましょう。」

開会の挨拶は帝国高等学校の学園長が行った。
白髪で長身で細身、髭が似合う男性だった。

「次に皇帝陛下よりお言葉を頂きたいと思います。」

「ああ。俺がこの帝国の皇帝のテキサス・クリーンだ。3大国交流戦は各国で順番に開催国を回しているから今年は帝国になった。前回優勝している事もあって今、帝国はかなり盛り上がっている。もちろん今年も帝国が優勝をもらいたい。だが、王国や聖国もこの日の為にかなり努力してる。と聞いている。



まあ長々と話したが、結局の所、今回参加できた学生は幸運だ。今年の3大国交流戦は皆悔いを残さない様にしてくれ。」

その後も来賓の挨拶や、前回優勝メンバーの優勝旗の返還などがあった。

「優勝旗とかあるんだね。」
「そうよ。優勝した国が5年間保管するの。あれを王国に持って帰りたいわね。」
「そうだね。」

「最後に各国代表による挨拶で開会式を終わりたいと思います。それでは各国代表の方は前に出てください。」

「おっ!クリフ来たぞ。頑張れ。」
「クリフ君。がんばって。」
「クリフ様。期待していますわ。」
「「「クリフ君。頑張って!!!」

(来た!!大事な大事な代表挨拶。聖国、王国、帝国の順番だったよな。緊張するな僕!雰囲気に飲まれるな。自信を持て!!)

「よし!行ってくるよ!!」

クリフは前に出る。
クリフと同じように帝国からは勇者のパイン、聖国からは聖女のユーナが前に出て来た。

(勇者パインだ。3年ぶりか~。身体が大きくなってるな。メッチャ堂々としてる・・・その部分は見習わないとな・・・聖女は初めて見るな。長い金髪が凄い綺麗だ。ザ・聖女って感じだな。)

「では始めに聖国の代表者ユーナさんからお願いします。」

聖女が前に出ていく。

「ちょっと待て!!俺から先に話しをさせろ!」
そう言って勇者パインが聖女ユーナから声を拡大させる魔道具を奪い取る。

「パインさん・・・」
「帝国が先でもかまわないだろ?」

パインは進行役の声も無視してしゃべりだした。

「俺が帝国の勇者パインだ。帝国学校の生徒会長もしている。今年の3大国交流戦は勇者の俺がいるから優勝は帝国がもらった。王国も聖国も今年は勇者が帝国にいるんだ。優勝はあきらめてくれ。俺も戦意のない者に無理やり戦う事はしたくない。王国と聖国いは是非棄権する事をすすめるぜ。」

(やっぱり前に会ったままの勇者だな。傲慢さがパワーアップしてる。だが前見た時よりも脅威は感じないな。俺のレベルが上がったからかな??)

パインの挨拶の後はユーナが挨拶し、王国のクリフの挨拶が最後になった。
クリフの挨拶は・・・
当たり障りのない無難な挨拶で乗り切った。

(とりあえず、無難な挨拶で乗り切ったけど・・・まあしっかり優勝宣言もしたし大丈夫だろ。)

「それでは各国の代表者の方はそれぞれ握手をして、正々堂々戦う事をお互いに誓ってください。」

(挨拶の後は握手か・・・勇者とは絡みたくないんだけど・・・)

代表挨拶を無難に乗り切ったクリフだったが、一難去って又一難。次は代表者による握手が待っているのだった。

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