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よくある転生だった!だが俺は勇者じゃなかった 第69話

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ゲーム世界に転生
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★小説家になろう様、カクヨム様、アルファポリス様、ノベルアップ+様にて投稿中★

よくある異世界転生。俺こと、美波勇気もテンプレのように毎日毎日の残業残業で倒れてしまった。ここでテンプレならチートを授かるモノだが、気づいたらゲームの世界にいた。そう、昔少しだけ流行ったドラゴンファンタジーのゲームの世界だ。有名ロールプレイングゲームを真似て作られた為、そこまで人気はなかったが俺はこのゲームが好きでけっこうやりこんでいた。勇者だったらハッピーエンドを迎えたのに、俺が転生したのは勇者とともに魔王を討伐する友人のキャラだった。一緒に魔王を倒したならそこそこ良いキャラじゃね?と思うかもしれないが、このキャラ。魔王と戦う直前に好きな人を勇者に取られてそのままヤケクソになって魔王に向かって死んでしまうのだ。。。俺は死にたくない。ゲームの知識を活かして生き残るしかない!!

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『よくある転生だった!だが俺は勇者じゃなかった』の目次

アニメで異世界ファンタジーの記事を更新しました~動画セレクション1~5

アニメで異世界ファンタジーの記事を更新しました~動画セレクション6~10

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第69話 水の神殿を攻略する前にレベリングだ!!



ユウキ達は水の神殿を攻略する事にした。

水の神殿には勇者の鎧を取得する為に必要なアイテム『海鳴りの笛』が入手できる場所だ。カツヤ達の為に取得する事にしたのだった。

水の神殿にはそれ以外にも、どんな扉も開ける事ができる『最強の鍵』が入手できる。

そして、『最強の鍵』を入手する為には、水の神殿の地下にいるブルードラゴンを、『海鳴りの笛』を入手する為には最上階にいる『魅惑のニーチェ』を倒さなければならなかった。

ユウキ達は水の神殿でレベルを上げる為に、まずは地下にある『最強の鍵』を目指す事にした。

「ユウキ。地下にメタリック系の魔物が出るんだったわよね?」
「うん。メタスラプリンセス略してメタプリだね。メタリックスライムよりも経験値が多いからここで35レベルまで上げようか。メタル斬りのスキルも通用するしね。」

ユウキ達は地下を進みながらメタプリを倒して行く。
「ユウキ様。メタプリ以外にもけっこう魔物が出るんですね。」
「まあここはスライム王国とは違うからね。ここに出現する魔物の一種類がメタプリってだけだから。」

「ユウキ。それって効率が悪いんじゃないの?」
「そうでもないよ。さっきも言ったけどメタプリって得られる経験値がかなり多いから10回に1回でも出会えれば十分だよ。それに、他に出てくる魔物もこの辺じゃけっこう強い方だしね。」

ユウキ達はそう言って、地下1階、地下2階をぐるぐると回って魔物を倒して行く。

経験値の多いメタスラプリンセス
誘惑の魔法を使ってくるサキュバス&インキュバス
誘惑の煙を使ってくるキノコお化けレディ
水の魔法で攻撃してくる小さな妖精の水の妖精
三又の槍で攻撃してくるサハギンソルジャー
無限に仲間を呼ぶカニ、キングクラブ
どこにでもいる最弱モンスター、ゴブリン
魅惑の歌を使ってくるセイレーン
魅惑のボディで誘惑してくるドラキュラクイーン など

ユウキ達は神職というチートな能力をフルに使って、魔物を倒して行った。

「ねぇユウキ。地下1階と地下2階しか回ってないけど、それより下には行かないの?」
「ん?ああ。地下3階にはドラゴンがいるんだよ。」

「「ドラゴン!?」」
「ああ。水の神殿には最強の鍵があるって言っただろ?それを守ってるのがドラゴンなんだ。魔王の幹部より強いんだよ。」

「そうなのね。私達で倒せるの?」
「まあそれは余裕だと思う。強いって言っても弱点とかはわかってるから対策してれば戦いやすいんだ。」

「ユウキ様?それってエリクシアで買ったアクセサリーですか?」
「正解!あそこで買った水のイヤリングがここで役に立つんだ。」

「だからあそこで大量にイヤリングを買ってたのね。」
「うん。それぞれの神殿にはその属性のドラゴンがいるからね。相手に合わせて装備を替えるのは基本だろ?だからそれぞれのイヤリングを4つずつ買ったんだ。」

「なんで4つなの?」
「まあそれは予備だね。」
「予備?」

「うん。例えばこのイヤリングって水属性のダメージを軽減する効果があるんだけど、両耳に付けたらよりダメージを軽減できるかな?って。後は仲間が増えて時用に。」
「えっ!?ユウキは知らないの?同じ装備品は2個以上付けても効果は変わらないのよ。」

「えっ!?・・・・そうなの?」
「ええ。常識よ。」

(ガーーン!!マジか・・・。ゲームでは当然、二つ装備できなかったから重複しないけど、実際は両耳に付けれるしいけるんじゃないかと思ったけどやっぱり無理だったか。まあこれができたら同じ指輪とか同じ腕輪を付けまくってバフれるから当然と言えば当然か。)

「知らなかったよ。まあ一つだけでもけっこう変わると思うからジュリアとリーネにも渡しておくよ。」

ユウキはジュリアとリーネに水のイヤリングを渡す。

「ユウキ?これを付けてればドラゴンは楽勝なの?」
「楽勝かどうかは戦ってみないとわからないけど、苦戦はしないと思うよ。ここに出てくるドラゴンはブルードラゴンって言って水属性のブレスとか魔法を使ってくるんだ。だから水のイヤリングを付けてればドラゴンからのダメージが少なくなる。それに・・・」

「それに?」
「それに、ブルードラゴンは水属性だから雷属性に弱いんだ。ジュリアの裁きの雷ですぐに倒せると思う。リーネには雷の杖を渡すからそれを使ってくれれば苦戦しないと思うよ。」

「なるほどね。それならユウキの言ってる事もわかるわ。」
「だろ?それで、ブルードラゴンを倒すと地下1階と地下2階は魔物が出なくなるんだ。だからこの辺りでレベル上げしてるって訳だ。」

ユウキ達は引き続き、レベルが35になるまで、メタプリを含めた魔物達を倒しまくった。

レベルも無事に35になり、ユウキのドロップ率アップ極のスキルの効果でレアアイテムも入手する事が出来たのだった。

「よしレベル35になったな。MPが少なくなってきたから今日はここでテントを張って休もうか。」
「そうね。苦戦しないとは言ってもこのままドラゴンに挑むのは危ないわね。」
「ユウキ様の案に賛成です。」

ユウキ達はブルードラゴン戦に向けて、神殿の中で一夜を過ごすのだった。



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