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第23話 ジュリアに本当の事を話す事にした。

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第23話 ジュリアに本当の事を話す事にした。




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ユウキはジュリアが尋ねてきたので部屋に迎え入れた。
(は~。やっぱり来るよな。話の内容はきっとこの前の事だよな。それしか考えれないし・・・)

ジュリアはユウキの部屋に入ると椅子に座った。ユウキも対面に座る。
「どうしたの?ジュリア?」
ユウキは恐る恐るジュリアに問いかけた。

「ユウキさん。教えて下さい。あなたは何者なんですか?真実の塔での事です。勇者様よりも全然強いですよね。魔法も使えて剣も使える。でも勇者様とアイさんと村からは一緒だったはずですよね。」
「え~と・・・・色々ありまして・・・」
(どうしよ?どうしよ?もう信じてもらえるかわからないけど言っちゃうか。どうせジュリアはゲームでは仲間にならなかったキャラだし、当初の目的はカツヤに代わってハーレムを築くことだったしな。今はカツヤとアイと一緒に行動してるけどジュリアに内容を伝えたら行動しやすいか・・・)

「色々って何ですか?」
ジュリアがグイグイとユウキに詰め寄る。
「は~。わかったよ。教えるよ。でもここで聞いた事は誰にも言わないでね。」
「もちろんです。私とユウキさんの秘密ですね。」
ジュリアは顔を赤くしてうなずいた。

「実は・・・・」
ユウキはジュリアに自分はこの世界の人間じゃない事。この世界は元居た世界のゲームと非常によく似ている事。自分は魔王に殺される事。殺されない為に強くなった事を話した。さすがに魔王戦の直前でアイをカツヤに奪われた事は言わなかった。

「それは本当ですか???」
「信じる信じないはジュリアに任せるよ。」
「わかりました。私はユウキさんを信じます。ユウキさんは今はなんの職業なんですか?」
「俺は今は英雄って職業だよ。」
「英雄!?伝説の職業じゃないですか?」
「知ってるの?」
「はい。王城の書庫で英雄の職業についての本を見た事がありますので。」
「へぇ~。英雄になった人もいるんだ。」
(まあ存在する職業だから過去になった人もいるか・・・)

「それでユウキさんは何で実力を隠してるんですか?その実力だったら勇者様なんかほっといて魔王を討伐したら良くないですか?」
「ははっ。実はそれも考えたんだけどね。カツヤをほおっておくと何するかわからないじゃん。てか村を出る時に1人で行動しようと思ったんだけどカツヤとアイに止められてね。それで一緒に冒険してるって感じかな。仲間が増えたら別れて別で動こうとは思ってるよ。」

「たしかに勇者様の行動はちょっと不安になりますね。お母さまの偽物の時も魅了にかかってましたし。」
「そうなんだよな~。でも勇者の職業は最上級で強いから魔王討伐にはかかせないからね。」
「でもユウキさんの方が強いんでしょ。」
「今はね。まあ一応最終的のもカツヤより強くなる予定だけど・・・」
「さすがユウキさん。別行動するときは私もユウキさんに付いていきます。」
「えっ!?」

「だって勇者よりユウキさんの方が頼りになりますもの。」
(まじか~。・・・・でもよくよく考えればよかったのか??ジュリアは王女で綺麗だし、アイも可愛いけどアイツはカツヤに夢中だからな。)
「わかったよ。でも俺の目的は死なない事だよ。さっきも言ったけどこのままカツヤとアイと一緒に冒険して魔王を倒しに行くと俺は死んじゃうんだよ。今は死なない様にレベル上げてるけどどこまで抗えるかわからない。カツヤが別の俺意外の仲間と一緒に魔王を倒してくれたら一番なんだけど・・・」
「カツヤさんでは不安ですね。」
「そうなんだよ。アイツ、俺がついていかないと魔王までに死ぬんじゃないか?って思えてきてね。そう考えると簡単に離れられないんだよな~。」
「ユウキさんはやさしいんですね。」
「う~ん。アイツに魔王を倒してもらわないと困るからね。」

(まあゲームではカツヤを使ってアイを奪った方だから、実際に俺がカツヤにアイを奪われた訳じゃないんだよな。このままならアイを奪われるってだけで。現状はそれほどカツヤを嫌ってはいないのか俺は。まあポンコツぶりに呆れる事は多けど・・・)

「それで具体的には今後はどう行動していくんですか?」
「そうだな。まず俺は魔法使いレベル15っていう設定でカツヤについて行っている。だからジュリアもその点は気を付けてくれ。進行で行くと、東の砂漠を抜けてパルテ神殿とベルの街に行くと仲間が2人増える。俺が知ってる進行だとパーティは最大で5人までだから1人は神殿か街で待機する事になっていた。だが、6人パーティで進んでいくかもしれない。」
「そこで3人パーティを二つに分けるのはどうですか?」
「良い案だとは思うけど、そうするとカツヤはアイとジュリアを選ぶと思う。」
「そうですか??」
「まちがいないだろう。王子様と王女様を選ぶ時も迷う事なくジュリアを選んでたのを見てただろ?」
「たしかにそうですね。」

「まあその時になってから考えるよ。とりあえずカツヤと一緒に魔王討伐まで行った時の為に今はできる事をしていく感じかな。」
「この3日間でも何かするんですか?」
「ああ、砂漠のピラミッドに行ってビュンビュンの腕輪を取りに行きたいんだ。」
「ビュンビュンの腕輪?」
「ああ、すばやさが倍になるんだ。是非ともほしい。」
「それはすごいですね!?」
「ああ、ピラミッドの隠し部屋にあってね。2日ぐらいあれば行って帰ってくるぐらいはできると思う。」

「ユウキさん。・・・・私も連れて行って下さい!!」
ジュリアがピラミッドへ一緒に行きたいと願い出てきたのだった。




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