★小説家になろう様、カクヨム様、アルファポリス様、ノベルアップ+様にて投稿中★
よくある異世界転生。俺こと、美波勇気もテンプレのように毎日毎日の残業残業で倒れてしまった。ここでテンプレならチートを授かるモノだが、気づいたらゲームの世界にいた。そう、昔少しだけ流行ったドラゴンファンタジーのゲームの世界だ。有名ロールプレイングゲームを真似て作られた為、そこまで人気はなかったが俺はこのゲームが好きでけっこうやりこんでいた。勇者だったらハッピーエンドを迎えたのに、俺が転生したのは勇者とともに魔王を討伐する友人のキャラだった。一緒に魔王を倒したならそこそこ良いキャラじゃね?と思うかもしれないが、このキャラ。魔王と戦う直前に好きな人を勇者に取られてそのままヤケクソになって魔王に向かって死んでしまうのだ。。。俺は死にたくない。ゲームの知識を活かして生き残るしかない!!
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第100話 サブ職業はもちろん・・・
風の神殿の最上階で魔神となったマルワイドを撃破したユウキ達。マルワイドがいた所には一枚のカードが落ちており、それには『魔を倒した勇者の証』と書かれていた。
「ユウキ!女神様が言ってたカードよ。本当にドロップしたわね。」
「ああ。まあミランを倒してはいなかったけど、きっとマルワイドを倒したらドロップすると思ってたよ。」
「さっそくサブ職業につくの?」
「いや。とりあえず街に戻ってからかな。カツヤ達はまだだろうけど一応フレイヤで宿を取ってからサブ職業のスキルは使おうかと思ってるよ。ダークドラゴンの事もあるしね。」
「たしかにそうですね。あっ!ユウキ様『魔を倒した勇者の証』を一応鑑定しなくていいんですか?もしかしたら又、女神様からメッセージが届いてるかもしれませんよ。」
「そうだな・・・」
(だけど鑑定したってきっと、どの職業に決めた?とかすぐ使うんでしょ?とかにきまってるからな・・・)
ユウキは気が進まなかったが『魔を倒した勇者の証』を鑑定する事にした。
【名前】魔を倒した勇者の証
【説明】魔王の幹部4名を倒したモノに与えられる証。それすなわち勇者の証。
※おめでと~。ようやく勇者の証を手に入れたわね。すぐ使うんでしょ?どの職業にするか決めた?どうせ鑑定したらその辺聞かれるだろうな?って思ってたでしょ?
正解です。もちろん聞くよ~。だってお約束だもん。
でも・・・得られるサブ職業は決まってます。それは・・・・真の勇者よ!!ってわかってたでしょ!!!
だって勇者の証ってそのまま書いてるじゃない。当然よね。でもまあ、他の証があればレジェンドにもコマンダーにもなれるわよ。
と言ってもその証はまだどこにも存在してないけどね。
まあそういう訳だからおとなしく、真の勇者になりなさい。もちろんステータスの上昇値も上がるしスキルも勇者にふさわしいモノを覚えるわ。
まあこれも主人公補正ってヤツね!!じゃあサブ職業を使う時には現れるからよろしくね。
「・・・」
(まあ思ってた通りの内容だったが、サブ職業を使うと女神様が現れるのか。これはみんなに共有しておかないとな。それに実装されてないけど他の証もあるって言ってたからジュリア、リーネ、ニーチェのサブ職業も今後現れそうだな。)
ユウキはその事をみんなに話した。
「なるほどね。でも私もサブ職業には興味あるわね。」
「私もです。」
「アタシもサブ職業付けてもっと強くなりたいぞ。」
(多分全員サブ職業には付ける気がする。神職は7つだったけど魔神の職業があらわれたもんな。多分ニーチェが魔神でジュリアとリーネが残りの神職な気がする・・・)
風の神殿を攻略したユウキ達はテレポートでフレイヤの街に移動した。そして宿をとり、落ち着いた所でユウキは『魔を倒した勇者の証』を手に持って、サブ職業のスキルを使った。
すると・・・
「じゃじゃーん。ナディアちゃん再登場!!」
宣言通り、女神ナディアが現れた。
「事前に言ってあったから来るの知ってたでしょ。ユウキがサブ職業のスキルを使ったから真の勇者の職業を与えにきたわ。」
「って女神様が与えてくれるのかよ!?」
「もちろんよ。だって主人公の職業だって私が与えたじゃない?」
「たしかに。」
「じゃあ早速それっそれっそれ~。」
ナディアが手をかざすと光がユウキに中に入っていった。
「よし。終わりっと。これでユウキはサブ職業で真の勇者を手に入れたわ。よかったわね。」
「あっけないな・・・」
「私だって忙しいのよ。こういうのはちゃちゃっとするに限るわ。早く帰って地球のラノベを読まないと。少しでもサボると大変なのよ。次から次に新しい新作が出るんだから・・・」
「「「ラノベ???」」」
(ラノベにハマってるのかよ!!まあゲーム世界も異世界だしラノベと言っても変わりはないか。)
「ええ。この世界を作る上でとても参考になるのよ。」
「女神様。魔神が現れましたが、今後も邪神の影響は出てくるのでしょうか?」
「そうね。アイツも私を真似て神職を作るなんていい度胸してるじゃない。それに闇の宝玉?大量に魔神の職業持ちを増やす事はできないだろうけど、徐々に魔神は現れるでしょうね。」
「やっぱり」
「対抗策としてユウキのサブ職業よ。神職を二つを持ったりはできないでしょうからね。ユウキ。これから邪神の手先が次々に現れる可能性があるわ。ちゃんと真の勇者の職業も使えるようにあっておきなさいよ。」
(いやいやまだどんなスキルを覚えるかも全くわからないんだけど・・・)
「その辺はレベル上げて、スキル覚えて、鑑定して、使えばわかるでしょ。」
(又、心を読まれた・・・)
「ナディア様。私達はサブ職業にはつけないのですか?ユウキだけですか?」
「ああ。それを言うのを忘れてたわね。もちろんジュリア達もサブ職業につけるわ。今はまだ準備中だからもう少し待ってね。」
「ナディア様?でも神職って7つしかないんだろ?」
「そんな事?問題ないわ。そんな些細な事はすでに解決済みよ。ちなみにコマンダーとレジェンドの神職は廃棄したわ。」
「「「「えっ!?」」」」
「だってジュリア達がサブ職業につくならふさわしい神職がいいじゃない。まだ誰もついてなかったし丁度よかったわ。」
「そんな感じでいいんですか?」
「もちろんよ。何事も柔軟に対応しなくちゃね。ちなみに新しく神職を3つ作ったから神職は全部8つよ。ユウキ達がメイン職業とサブ職業をそれぞれ神職で固める感じね。」
(女神様自由だな・・・)
「一応新しく作った職業だけ伝えておくわね。ヴァルキリー、アルテミス、セイレーンよ。」
こうして、ユウキは新しくサブ職業として真の勇者の職業にもついたのだった。
勇者じゃなくてモブに転生したユウキは、色々あって英雄になり、主人公になり、真の勇者となったのだった。
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