★小説家になろう様、カクヨム様、アルファポリス様、ノベルアップ+様にて投稿中★
よくある異世界転生。俺こと、美波勇気もテンプレのように毎日毎日の残業残業で倒れてしまった。ここでテンプレならチートを授かるモノだが、気づいたらゲームの世界にいた。そう、昔少しだけ流行ったドラゴンファンタジーのゲームの世界だ。有名ロールプレイングゲームを真似て作られた為、そこまで人気はなかったが俺はこのゲームが好きでけっこうやりこんでいた。勇者だったらハッピーエンドを迎えたのに、俺が転生したのは勇者とともに魔王を討伐する友人のキャラだった。一緒に魔王を倒したならそこそこ良いキャラじゃね?と思うかもしれないが、このキャラ。魔王と戦う直前に好きな人を勇者に取られてそのままヤケクソになって魔王に向かって死んでしまうのだ。。。俺は死にたくない。ゲームの知識を活かして生き残るしかない!!
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第103話 メタドラスライム撃破!?という事は・・・
スライム王国でレベル上げをしていると、不意にゴッドスライムが出現しなくなった。ゴッドスライムが出現しないとなると、レベル上げが滞ると思っていた矢先に新種のスライムが現れた。
メタリックドラゴンスライムだ。見た目はスライム、色は真っ黒、特徴は翼が生えており空を飛んでいる。
口から灼熱の炎を出す。それは、レベルがカンストしたどこぞのスラリンみたいなヤツだった。
「メタリックドラゴンスライムって言うみたいだ。口から灼熱の炎を吐くみたいだから気を付けて。」
ユウキは鑑定した結果を全員に伝える。
「聖なる水は効かないのよね?どうするの?」
「ああ正攻法で攻めるしかないな。丁度俺がドラゴンバスター極のスキルを覚えたからそれとメタル斬りでダメージを与えようと思う。」
(ドラゴンバスター極はダークドラゴン用かと思ったけど、こっち用だったのか・・・。)
「わかったわ。じゃあ私とリーネとニーチェがサポートするわね。新しい証も手に入るみたいだし絶対倒しましょ。」
「わかりました。」
「アタシも了解だ。」
ユウキ達はメタリックドラゴンスライム、通称メタドラスライムと戦闘を開始した。
本来ゲームなら敵の攻撃を防ぐ場合は先ほどユウキが使ったような防御系のスキルや魔法を使わないとダメージを防ぐ事はできない。
だが、ここはゲームじゃない。
だから、メタドラスライムの灼熱の炎をジュリアの絶対零度で防ぐ。という事も可能なのだ。
ジュリア、リーネ、ニーチェがメタドラスライムの攻撃を防ぎながらユウキにバフを掛ける。
バフがかかったユウキは聖剣エックスカリバーでメタドラスライムに切りかかる。狙うは翼だ。
「誰かが言ってた。空の飛べないドラゴンはただの蜥蜴だと。」
ユウキは剣を振り下ろし翼を斬る。
だが・・・
「くそっ!固い。やっぱり翼もメタリックだったか。でもダメージは与えただろう。」
「マスター!ちゃんとダメージ入ってるよ。その調子だ。」
ニーチェがサーチを使ってメタドラスライムを確認し、ユウキに伝えた。
「ニーチェ!わかった。」
ユウキは、再び聖剣を構えて今度はドラゴンバスター極を使った。
ドラゴンバスター極は赤と青の光を出す飛ぶ斬撃だった。斬撃は赤と青の光がクロスしながらメタドラスライムに直撃した。
すると・・・
悲鳴を上げて、メタドラスライムが血に落ちていた。傍には、斬られた翼が落ちていた。
「よし!!飛べないドラゴンはただの蜥蜴だ!作戦成功だ。」
一撃でメタドラスライムを倒す事はできなかったが、起き上がったメタドラスライムはヨロヨロしていた。
どうやら翼を失うと動けないみたいだ。更に灼熱の炎も出せなくなっていた。
「コイツは翼を斬るのが弱点みたいだな。」
メタドラスライムに近づいて、止めを刺す。すると・・・
一枚のカードを残してメタドラスライムは消えて行くのだった。
落ちているカードを拾い上げると、そこには、『異世界を攻略する女神の証』と書かれていた。
「やったわユウキ。メタドラスライムを倒したし、サブ職業の証も手に入れたわ。ついでに、レベルも上がったわよ。」
ジュリアに言われ、ユウキも自分のステータスを確認する。
【名前】ユウキ
【職業】主人公レベル65、真の勇者レベル35
【レベル】63(+1) → 65(+35)
【HP】1030 → 1380
【MP】1000 → 1350
【力】980 → 1330
【体力】980 → 1330
【守り】980 → 1330
【魔力】980 → 1330
【敏捷】980 → 1330
【賢さ】940 → 1290
【運】980 → 1330
【スキル】鑑定・ドロップ率アップ極・主人公補正・魅力アップ極
召喚魔法(フェンリル)・復活・限界突破・テイミング
状態異常無効・かみなり魔法・絶倫・分身
サブ職業・勇者の極み・ドラゴンバスター極・極光の盾
召喚魔法(ドラゴン娘:封印中)
【職業履歴】
戦士LV35
かばう・スラッシュ・気合溜め・疾風切り・2段切り
ハヤブサ切り・メガスラッシュ
武道家LV35
力溜め・精神統一・ハヤブサ拳・2段蹴り・聖拳突き
瞑想・回し蹴り
僧侶LV35
ヒール・キュア・プロテクト・パワーアップ・メガヒール
エリアヒール・シールド・メガキュア
魔法使いLV35
ファイア・アイス・スリープ・ファイアストーム・エスケイプ
テレポート・メガファイア・メガアイス
英雄LV53
英雄の証・フライ
英雄王LV20
メタル斬り・ギガスラッシュ・ギガヒール・ギガファイア・爆裂拳
(レベルが上がってるな。それでちょっと意味がわからないスキルを覚えてるな・・・。まあそれは後回しにして、サブ職業はレベル10上がる度にスキルを覚えるみたいだな。とりあえず覚えた三つは自己強化・攻撃・防御とバランスがいいな。)
勇者の極みは自身のステータスを30秒間2倍にするというモノだった。英雄の証が3ターン1.2倍の事を考えると破格の能力だった。
「ユウキもレベル上がったんでしょ?どんなスキルを覚えたの?」
「それは・・・」
(いつもはそんな事聞いてこないのに、聞いてほしくないときだけ聞いてくるよね??さっきの後にまわそう発現はフラグだったみたいだ。)
ユウキは観念してドラゴン召喚のスキルの事をジュリアに話した。
「なるほど。それは気になるわね。私の方は無事にサブ職業のスキルを手に入れていたわ。」
「私もです。」
「アタシもだぜ。」
「とりあえず、街に戻ろうか。俺のスキルとジュリアのサブ職業はそこで使ってみよう。」
そう言って、メタドラスライムを倒したユウキ達はフレイヤの街へと戻るのだった。
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