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よくある転生だった!だが俺は勇者じゃなかった 第47話

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ゲーム世界に転生
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【よくある転生だった!だが俺は勇者じゃなかった】

 

よくある異世界転生。俺こと、美波勇気もテンプレのように毎日毎日の残業残業で倒れてしまった。ここでテンプレならチートを授かるモノだが、気づいたらゲームの世界にいた。そう、昔少しだけ流行ったドラゴンファンタジーのゲームの世界だ。有名ロールプレイングゲームを真似て作られた為、そこまで人気はなかったが俺はこのゲームが好きでけっこうやりこんでいた。勇者だったらハッピーエンドを迎えたのに、俺が転生したのは勇者とともに魔王を討伐する友人のキャラだった。一緒に魔王を倒したならそこそこ良いキャラじゃね?と思うかもしれないが、このキャラ。魔王と戦う直前に好きな人を勇者に取られてそのままヤケクソになって魔王に向かって死んでしまうのだ。。。俺は死にたくない。ゲームの知識を活かして生き残るしかない!!

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『よくある転生だった!だが俺は勇者じゃなかった』の目次

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第47話 パルテ神殿の霊安室からヨルダンに行く!?

英雄王への転職を終えて、レベルも20まで上げたユウキは、これから死者の国へ向かおうとしていた。

レベルを上げたユウキとジュリアのステータスは以下の通りだ。

【名前】ユウキ
【職業】英雄王
【レベル】20
【HP】400
【MP】370
【力】350
【体力】350
【守り】350
【魔力】350
【敏捷】350
【賢さ】340
【運】345

【スキル】メタル斬り・ギガスラッシュ・ギガヒール・
ギガファイア・爆裂拳
【職業履歴】
戦士LV35
かばう・スラッシュ・気合溜め・疾風切り・2段切り
ハヤブサ切り・メガスラッシュ

武道家LV35
力溜め・精神統一・ハヤブサ拳・2段蹴り・聖拳突き
瞑想・回し蹴り

僧侶LV35
キュア・プロテクト・パワーアップ・メガヒール・エリアヒール
シールド・メガキュア

魔法使いLV35
アイス・スリープ・ファイアストーム・エスケイプ・テレポート
メガファイア・メガアイス

英雄LV53
英雄の証・フライ

【名前】ジュリア
【職業】王女
【レベル】40
【HP】220
【MP】200
【力】180
【体力】180
【守り】210
【魔力】200
【敏捷】200
【賢さ】210
【運】220

【スキル】ヒール・疾風突き・キュア・二段付き
シールド・王の威厳・エリアヒール
剣の舞・メガキュア

「おはようございます。ユウキさん。」
「おはよう。」

「それで今日は昨日言ってた死者の国?に行くんですか。死者の国ってどこにあるんですか?今までに死者の国なんて聞いた事ないんですが?」
「まあそうだろうね・・・あの国は基本的に簡単に行ける場所じゃないからね・・・」

「そもそも死者の国って・・・もしかして死んだ人がいるんですか??」
「うん。ジュリアの想像通りだよ。」
「ひえっ!!やっぱり・・・」

死者の国ヨルデン
ゲームで魔王を倒した後に行くことができる場所で、死人を管理する閻魔が治める国だ。生き方はパルテ神殿の中にある霊安室。霊安室の中には死者を保管する部屋が8つある。その中の一つは全く使われていない。その部屋にある棺の中に入ると死者の国に行ける。

ゲームでは、魔王を倒した後にパルテ神殿に行くと、アッシュから霊安室から聞こえるはずの無い声が聞こえる。と相談を受けて調べると死者の国に行く。という流れになるが、ユウキはそこから死者の国にいける事をすでに知っているので、この機会に行く予定にしていたのだった。

「でも安心していいよ。幽霊・・・なのかな?でも見た目は普通の人と変わらないと思うし普通にしゃべるしね。」
「そうなんですね・・・でも・・・」

「まあ襲ってきたりしないから安心してよ。で、死者の国ならジュリアのいる女帝の宝玉の事を知ってる人もいると思ったんだよ。」
「たしかに、過去に女帝となった人がいるかもしれませんね。」

「だろ?だからまずはそこにいこうかなって。」
「ユウキさんの装備もそこにあるんですか?」

「俺専用って訳じゃないけどね。でも世界最強クラスの武器だからね。」
「それはすごいですね・・・それが死者の国にあるんですか?」

「うん。」
(まあ死者の国でイベントをこなさないとゲットできないんだけど・・・怖がるといけないから現地に行ってからジュリアには伝えよう。うん。そうしよう。)

「それじゃヨルデンに行こうか。」
「死者の国ってヨルデンって言うんですね。それでどうやって行くんですか?」

「パルテ神殿から行けるからとりあえずテレポートで行くよ。」
「パルテ神殿から行けるんですか!?意外ですね。」

ユウキはジュリアとともにテレポートでパルテ神殿に向かった。

パルテ神殿につくと、ユウキは神殿の中に入っていく。

「神殿に来ましたがここからどうやってヨルデンに行くんですか?」
「とりあえずアッシュを探すよ。」
「アッシュさんが場所を知ってるんですか?」
「まあ遠からずって感じかな。」

ユウキはアッシュを探して神殿内を動き回った。
「いたいた。お~い!!アッシュ!」

声を掛けられたアッシュは呼んだ人物を見て、
「あっ!!ユウキさんとジュリアさん!久しぶりです。」

「久しぶりねアッシュちゃん。」
「はい。それで今日はどうしたんですか?カツヤさんとかはいないみたいですが?あっ!!転職ですか?」

「いや今日はアッシュにお願いがあってきたんだ。」
「お願い・・・ですか?」

「うん。霊安室を見せてほしいんだ。」
「霊安室??ですか・・・」

「うん。アッシュなら霊安室に案内できるだろ?」
「霊安室なんか見てどうするんですか?今は誰もいないと思いますよ。」

(まあ急に霊安室を見せてくれってやっぱり怪しいよな。ここはあの作戦で行くか。)

「いやちょっと霊安室がどんな感じなのか見ておきたいんだ。頼むよ。」
「まあ見るぐらいなら構いませんけど・・・」

「本当!?助かるよ。じゃあ早速お願い!」
「今からですか!?・・・まあ大丈夫ですけど・・・」

強引に頼み込みユウキは霊安室に行くことができた。
「ジュリア!俺はこれから霊安室からヨルダンに行ってくる。少しの間アッシュの相手をして時間を稼いでくれるか?」
「どういう事ですか?」

「アッシュは霊安室からヨルダンに行ける事を知らないんだ。俺がヨルダンに行けばテレポートでヨルダンに行けるようになるだろ?だからちょっと行って、戻ってくるまでアッシュをここに待たせておいてほしいんだ。」
「なるほど。そういう事ですね。わかりました。」

その後、アッシュに霊安室に案内されたユウキは1人で霊安室に入って、急いでヨルダンに向かった。ヨルダンに着いた事を確認したユウキは急いで霊安室に戻り、何食わぬ顔でアッシュに御礼を伝えてパルテ神殿を後にしたのだった・・・

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