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第18話 真実の塔で無双!?王女つえ~~!!!

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『よくある転生だった!だが俺は勇者じゃなかった』の目次

『異世界転生にチートは必須だよね』の目次

ポルートから真実の塔まではそれほど遠くなかったのですぐに着いた。
「ここね。真実の塔は・・・けっこう高いわね。」
「そうですね。私も入るのは初めてですが、30階程あると聞いています。」

(ん?30階?たしかにこの塔はそれぐらいありそうに見えるな。ただ、ゲームで30階も階段昇ったかな??精々10階ぐらいな気がするけど・・・。でもよく考えたらこの見た目の塔で最上階が10階って事はないよな??って事はゲームの時と違う所もあるって事か・・・)

真実の塔はゲームではユウキの言う通り10階までしかなかった。出現するモンスターは、
ピクシー・・・ちいさな妖精
大目玉・・・顔がおおきな目玉1つの魔物。
グレートライノ・・・大きな斧を持ったサイの顔をした魔物
お化けキノコ・・・大きなキノコ
騎士の亡霊・・・全身鎧の騎士
あやしい鏡・・・姿鏡に足がある魔物
軍隊アリ・・・2匹以上で現れるアリ
ゾンビ・・・腐った身体を持つ魔物
メタリックスライム・・・銀色に光るスライム
が出てくる。

(たしかグレートライノ以外は王女様の灼熱の杖で皆一撃で死んでたよな。攻撃ボタン連打してるだけでモンスターがすぐに死ぬからボーナスステージだと思ってひたすらレベリングしたっけ。)

王女は宝物庫より灼熱の杖を借りており、これがかなりのチートだった。敵全体に炎を浴びせて60~70ぐらいのダメージをモンスターに与える。グレートライノは一撃では死なないが、追撃で攻撃すれば死んでいた。ちなみにメタリックスライムは魔法が効かないしすぐ逃げるのでこの時点では全く倒せないモンスターだ。

真実の塔をユウキ達はモンスターを倒しながら進んでいく。王女様の灼熱の杖によりモンスターは瞬殺されていた。レベルを上げる為に1階から全ての部屋を調べながら歩いていく。
「王女様のその杖、反則だよな。モンスターが瞬殺じゃん。」
「宝物庫から借りているんですがさすが王家の宝物ですね。杖を振るだけですからどんどん行きましょう。」

そんな感じで話をしながら進んでいくと、不意にモンスターに囲まれた。
「油断した。王女様頼む。」
不意に現れたモンスターに攻撃を受けたカツヤは後ろに下がってジュリアにモンスターを倒すように声を出す。
「勇者様!?」

ジュリアは灼熱の杖を・・・使わずヒールを使ってカツヤの傷を治した。
(あっ・・・・忘れてた。ゲームでもそうだったっけ?灼熱の杖でモンスターを倒せばいいのに誰かが傷つくと回復を優先させてたわ。)

「カツヤ、アイ、王女様が回復してくれたんだ。モンスターを倒すぞ。 」
ユウキはアイスの魔法を唱え、驚いたカツヤもすぐに切り替えてサンダーの魔法を唱えてモンスターを攻撃する。灼熱の杖を使わなかった王女は絶えず回復魔法をカツヤかユウキかアイに使っていた。

(王女の回復魔法はありがたいけど、先に灼熱の杖を使えばモンスター死ぬんだけど・・・王女様に伝えればわかってくれるかな??)
戦闘が終わるとユウキは王女様に先ほどの事を伝えた。

「王女様。戦闘中ですがカツヤを回復してくれるのはありがたいですが、王女様の杖の魔法でモンスターは瞬殺できます。誰かが傷ついても先に灼熱の杖を使ってもらった方が戦闘の効率がいいです。」
「そう・・・・ですよね。わかってましたが誰かが傷つくと治さないと!って思ってしまって・・・気を付けるようにします。」

その後は不意を突かれて攻撃を受けてもジュリアは灼熱の杖を使ってくれた。それによりユウキ達のパーティはボーナスステージである真実の塔を順調に進んでいた。同じ階でぐるぐるレベリングする必要もなかった。ゲームの時と違い50階まで塔は続いていたので、普通に会談を登って行くだけで経験値はどんどんたまり、40階につく頃にはカツヤとアイのレベルは14まで上がっていた。

(50階まであると攻略する間にレベルがサクサク上がるな。そりゃそうか。ゲームでいう所の真実の塔を5回攻略するのと一緒だもんな。さすがボーナスステージだ。正直、これから先を見越したら20ぐらいまでレベル上げしたい所だけどな。)

ユウキ達は40階層の休憩室で休憩していた。ゲームにはなかったがこの真実の塔には10階事に休憩室があり、ベットが置かれていた。寝ている間にモンスターが襲って来ないのか。とユウキは疑問に思ったが、ジュリアが言うにはこの休憩室は聖なる力で守られているのでモンスターは入ってこないらしい。

(ちょっとずつ俺が知ってるゲームの世界と変わってきてるな。真実の塔に休憩室なんかなかったよな?)
ユウキはそんな事を考えたが見張りをしながら野宿するつらさを知っていたので、聖なる力に守られた休憩室の存在はありがたかったので、体力回復の為、ガッツリ使わせてもらっていた。

42階を進んでいる途中でカツヤとアイのレベルが上がった。
「よしレベル15になったぞ。新しい魔法とスキルを覚えたぞ。」
「私もレベル15になったわ。私も新しい魔法を覚えたわよ。」
「二人ともおめでとう。俺はまだレベル14だから、新しい魔法はまだみたいだ。」

勇者は
レベル5で、ファイアとヒールを
レベル10で、サンダーと疾風切りを
レベル15で、メガヒールと回転切りを覚える。

僧侶は
レベル1でヒールを
レベル5でキュアを
レベル10でプロテクトを
レベル15でパワーアップを覚える。

(カツヤが上位回復魔法と全体攻撃スキルを覚えたな。後は50階に行く前に俺がレベルが15になった事にしてファイアーストームを覚えた。っていえばとりあえずここのボスと偽王妃はなんとかなるな。)

ユウキは順調に進んでいる事に安堵した。そしてユウキ達は真実の塔を更に上にのぼっていくのだった。

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