気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。
第一章 テンプレの異世界転生
第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!?
第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ!
第四章 魔族襲来!?王国を守れ
第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!?
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第148話 3大国交流戦個人戦トーナメント
「ユーナ・・・」
クリフが見つめる先にはパインの腕に抱き着く聖国の聖女ユーナの姿があった。
クリフはユーナに近づいて話をしようとするが、パインに止められる。
「クリフよ~。どうしたんだ?そんな怒った顔して?」
「パイン!!お前ユーナに何をしたんだ?」
「何のことだ?俺は何もしていないぞ?ユーナが自分から俺に抱き着いてきているだけだろ?なあユーナ?」
「はい。パイン様の傍にいたいので私からここにいるんですよ。なのでクリフ様。心配しなくても大丈夫ですよ。」
「ユーナ・・・」
(くそっ!!昨日か??1人で帰したのが失敗だった。どうする?ここでパインを倒した方がいいか??)
(マスターよ。ここで勇者を刺激するのは危険じゃ!)
(グラン!!)
(聖女はきっと魅了の首飾りを付けられおる。マスターからは見えぬように隠しておるがな。それともう片方にいる女にも魅了の首飾りを付けておるようじゃ。)
(もう片方の女?)
クリフはパインに寄り添っている女性を見た。
(ユーナと・・・もう一人はたしか・・・帝国の王女様??)
(勇者が1人になった時に勇者が身に付けている魅了の首飾りを破壊するのが一番じゃ)
(くそ!!今は何もできないのか・・・。勇者が1人になった時・・・個人戦トーナメントか!!)
「どうしたんだクリフ~。?」
「パイン!僕は君を絶対に許さない!!。個人戦で叩きのめしてやる!!」
「お前にできるかな?まあ俺の活躍を遠目にでも見てるんだな!!はっはっはっ」
勇者パインはそう言って、ユーナとナリアを連れて離れて行った。
「ユーナ・・・」
クリフは離れて行くユーナをただただ見つめる事しかできなかった。
・
・
・
そうして3大国交流戦の最終イベントである個人戦のトーナメントが始まったのだった。
参加人数は各国の2年生から4年生で30名ずつの合計90名で行われる。
初日はその内の36名が試合をする。クリフはシードなので今日の試合はなかった。
もちろんパインもシードの為、試合は無い。
クリフは観客席で参加する王国メンバーを見ているが、同じ観客席にいるパインが気になって全く試合の内容が頭に入らなかった。
気が付くと、1日目の試合が終わっていた。
「クリフ様!!先ほどから難しい顔をしていますがどうしたのですか?」
クリフからの返事がないのでセリーヌは何度もクリフを呼ぶ。
「クリフ様!クリフ様!」
ようやく声に気付いたクリフは、
「えっ!!あっセリーヌ!どうしたの?」
「クリフ様!大丈夫ですか?もう1日目の試合は終わりましたよ。」
「えっ!?いつの間に終わったの?全然気づかなかったよ。」
「クリフ様・・・勇者と何かあったんですね。」
「えっ!?」
「クリフ様の態度と勇者を見ればそんな事すぐにわかりますよ。」
「え~っと・・・」
セリーヌに詰められたクリフは観念してセリーヌに事情を話した。
「それは大変です。聖女様とナリアが・・・」
「ナリアを知ってるの?」
「ええ。帝国とは言えナリアは王族ですので多少交流はあります。それで、クリフ様!聖女様とナリアを助ける事はできるんですか?」
「うん。パインが身に付けてる魅了の首飾りを破壊すれば2人は元に戻ると思う。だけど、2人が傍にいる時はパインが何するかわからないからパインが1人になった時を狙うしかないんだ・・・」
「・・・ならクリフ様が個人トーナメントを勝ち上がれば問題ないですね。決勝で勇者と当たるでしょうし。」
「そうなんだけどね・・・」
「クリフ様!悔やんでも仕方ありません!今はこれからの事を考えましょう。勇者との決勝戦までまだ日があります。その間に勇者が何かやってくるかもしれません。」
セリーヌに活を入れられてクリフは徐々に調子を取り戻して行った。
(そうだ。悩んでる時間はない。それにセリーヌを守ってやらないと、帝国の王女、聖国の聖女ときて、セリーヌを狙わない訳ないもんな。)
「ありがとうセリーヌ。そうだね。とりあえずホテルまで戻ろうか。落ち着いたら少し冷静になれたよ。焦ってもしょうがない。できる事をしていくよ。まずはセリーヌを守る事からね。」
「クリフ様!!!」
セリーヌはクリフの言葉に顔を赤くした。
「実はユーナにも魅了の首飾りの件で相談されていてね。だからセリーヌのも危ないと思うんだ。セリーヌは僕が絶対守るよ。」
クリフとセリーヌは周りを警戒しながら、ホテルへと戻って行った。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
一方、帝国のホテルに戻ったパインはマイと話しをしていた。
「マイ!!今日のクリフの顔は笑えたぞ。お前の言う通りにしたらナリアもユーナも手に入った。後は俺が個人戦トーナメントで優勝してセリーヌを手に入れるだけだな。」
「はい。パイン様なら楽勝ですわ。」
(魅了の首飾りで聖女を手に入れる事ができたのは大きいわね。これで王国の英雄君を精神的に揺さぶる事ができるわ。いくらパインでもこのままじゃ勝てないだろうし・・・)
「ああ。3大国交流戦が終わったら魔王を倒しに魔国に乗り込んでもいいな。今の俺なら魔王だって楽勝だろう!!」
(パインも徐々に邪神の影響が出ているはず。後はあれを飲ませれば帝国を含めて、ここは大混乱になるはず。)
「パイン様。油断してはいけませんわ。いくら勇者様でも油断したらやられる事もありますわ。」
そう言ってマイは真っ黒い錠剤を取り出す。
「それは?」
「これはパイン様の能力を何倍にも引き上げるアイテムです。万が一危なくなったら使用してくださいませ。」
「そんなもの必要ないだろ?」
「念のためですわ。だってパイン様は負けるわけにはいかないんですもの。」
そういってパインはマイから渡された黒い錠剤を受け取る。それが邪神の種というアイテムとも知らずに・・・
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