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第45話&第46話 過ぎた事は忘れて、しばらくは現実逃避を

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異世界小説
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第45話 合格が決まったので冒険者活動を再開しよう

試験会場でかなりやらかしてしまったクリフは急いで宿に帰った。

「あ~やり過ぎたかな~。さすがに学園長との模擬戦はきつかったけど、あっさり負けるのもいやだったししょうがないよな~。」

クリフは今日の試験を思い返しながらやらかし過ぎた事をちょっとだけ後悔していた。

「まあ学園長に合格って言われたから、とりあえずの目標はクリアしたし、前向きに考えるか。クラスもSクラスだと思うし、面倒事を考えなかったら最高の結果ではあるな。でも・・・絶対面倒な事になってるよな~・・・」

(一応1週間後の合格発表は見に行くとして、その後は学校が始まるまで1カ月ぐらいあるから冒険者活動だな。スイムもいるし、ダンジョン行ったり転移先の登録したりとかやる事はたくさんあるよな。転移を使えば実家にも帰れるけど、転移は他の人に知られたらまずいから、実家に帰るのは今回は無しだな。馬車で1カ月かけて実家に戻ったら入学に間に合わないもんな。一応合格発表を待って父上には手紙で合格を知らせるか。)

クリフは今日の入学試験で疲れていたので、明日からの予定を考えていたが、疲れていたので明日に備えてすぐに眠りについた。もちろんスイムを抱き枕にして・・・

スイムの抱き心地がよく、気持ちよく寝れたクリフは
「スイムおはよう。スイムの身体ひんやりしてて気持ちいいな。寝るときはこれからもよろしくな。さて合格発表まで1週間あるからちょっと依頼でも受けるか。お金稼いで魔法書とか買いたいしな。スイムもそれでいいか?」

「ピキーッ」
スイムは身体をくねっとさせている。了解って言っているようだった。

宿屋の受付でミーケと会ったので昨日の試験について聞いてみた。
「ミーケおはよう。試験どうだった?」
「クリフ君おはよう。試験はバッチリできたよ。ちゃんと受験勉強したからね。クラスはわからないけど合格はしてると思う。それよりもクリフ君はすごかったんでしょ。噂になってたよ。」

どうやらミーケもクリフの噂を知ってるようだ。クリフはもうちょっと話をしようかと思ったが、昨日の件を色々聞かれても困ると思い早々に宿屋を出る事にした。

「そっそうなんだ。僕も合格はしてると思うから学校でもよろしくね。じゃあギルドに行くからこれで。」

ミーケと別れたクリフとスイムは冒険者ギルドに入り、
「エリーさんおはようございます。又、依頼を受けたいんですが、何か良い依頼ってありませんか??」

(依頼書を見て決めてもいいけど、マリーさんの所が開いてるなら絶対行って声かえるのが必然だよな。あんな綺麗な人に声かけないのはもったいない。エルフってだけで3倍は綺麗に見えるよ。)

そう。普通ギルドでは依頼書を見て、自分で依頼を探しそれを受付に持って行き受理されて依頼をしていくのが常識だ。受付嬢に依頼を斡旋してもらうのは高ランクの冒険者のみなのだがクリフはそんな事おかまいなしに声を掛けていた。

「クリフ君。おはよう。昨日は学校の試験だったんでしょ。噂はギルドにまで入ってきてるわよ。かなり暴れたらしいじゃない。さすがクリフ君ね。って思ったわよ。」

ギルドにも試験の噂はしっかりと流れているらしかった。
「昨日の今日なのに情報が早いんですね。まあ・・・ちょっとだけ、がんばったというか、やりすぎちゃったというか。」

クリフはどう伝えたらよいかわからずしどろもどろになりながらもごまかしながら試験の事を伝えた。

「クリフ君が規格外なのはすでに知ってたからあんまり驚かなかったけど、冒険者はあらくれ者の集まりだから、絡まれないように気を付けてね。それで依頼だったわね。そうね~クリフ君なら今出てる依頼とかならゴブリンの集落の対処とか、盗賊の捕縛。ワイバーンはちょっとまだ手に負えないと思うし、ダンジョンなんかは依頼ではないけどそろそろいけるかもね。」

「エリーさん。ワイバーンってどこにいるんですか?」
(お~ワイバーンって竜の下位種だよな。さすが異世界。僕は空を飛べるし会ってみたい!!!)

「ワイバーンは北の丘に目撃情報があってね。丘を越えて街にきたら被害が出るから討伐依頼が出てるの。でもクリフ君は受けれないわ。だってBランクの依頼だもの。ランクが上がってからね。ゴブリンの集落の対処とか、盗賊の捕縛も本来はCランクの依頼なんだけどクリフ君ならできそうだから話しただけよ。」

「僕がCランクの依頼を受けてもいいんですか??」
「本来はダメよ。でもクリフの君の実力と昨日の試験での事を聞いてマスターがクリフ君がやるならOK出してやれって言われててね。ギルドも人手不足だから実力のある冒険者には実力にあった依頼をこなしてもらって早くランクを上げてもらいたいのよ。」

(なるほど。普通はランクより高い依頼は受けれないが、例外があるって事か。それにしてもギルドマスターか。あまり目をつけられても困るな。やりたい依頼ならいいけど、いやな依頼とかお願いされたら困るしな。)

「そうなんですね。ありがとうございます。ダンジョンも興味ありますが、ゴブリンの集落の対処の依頼を受けて見ようと思います。一週間後の合格発表までには戻ってきたいんですがその期間でできそうですか」

「そうね。場所は南の森の中なんで2日ぐらいでゴブリンの集落には着くと思います。集落を破壊できれば一番ですが、ゴブリンを狩って数を減らしてくれるだけでもありがたいので、最悪、ぎりぎりまでゴブリンの数を減らして、戻ってきてくれても大丈夫です。クリフ君は一人だから危ないと思ったら依頼を放棄してでも逃げてきてくださいね。命は大事ですから。」

(なるほど。依頼は集落の破壊ではなく、対処なので難易度が低くなってる。って感じかな。)

「わかりました。スイムもいるので、多少ならやれると思います。では早速行っていきます。」

クリフはスイムとともに南の森へと足を運んだ。

~一方その頃副ギルド長のエリーは~
「マスター。クリフ君がゴブリン集落の対処の依頼を受けました。でも本当にクリフ君にあの依頼をさせてよかったんですか?本来ならCランクでしかも5人パーティで受ける依頼ですよ。」

「わかっておる。でも試験での結果を聞くと、ここでクリフ君の実力を見ておくのもいいだろ?危なくなったら放棄しても良いっていってるんだしな。これで集落を全滅させてくるようだったら早めにランクを上げてやれば、ギルドにとっても大助かりだしな。」

(クリフ君。無茶だけはしないでね。)
エリーはクリフの無事を祈るのであった。

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第46話 ゴブリン集落って・・・気持ち悪いな。

ギルドでゴブリン集落の対処の依頼を受けたクリフ。南の森まで来たクリフとスイムはゴブリンの集落の近くまで来ていた。今は南の森をスイムと歩いている。

「ゴブリンの集落ってゴブリンがどれぐらいいるんだろ?集落ってぐらいだからかなりの数いるよな。そろそろ気配察知に反応があるだろうけど、おっ反応があった。この多数いる所が集落だよな・・・・って数多いな100。いや200はいるんじゃないか。」

クリフの気配察知にゴブリンの集団が引っ掛かった。数は200程だ。全てが同じ反応ではなく、弱い反応から強い反応まで多数あった。

(数はある程度わかったが、強さの感じがまちまちだな。エリーさんに聞いた感じなら、ゴブリン、ホブゴブリン、ゴブリンソルジャー、ゴブリンメイジ、ゴブリンアーシャー、が雑魚でその上にゴブリンジェネラル、ゴブリンロード、ゴブリンキング、ゴブリンエンペラーがいるんだったよな。)

この世界のゴブリンのレベルは
ゴブリン・・・雑魚。レベル5ぐらい
ホブゴブリン・・・雑魚。。レベル8ぐらい
ゴブリンソルジャー・・・雑魚。レベル8ぐらいで剣を持っている
ゴブリンメイジ・・・雑魚。。レベル8ぐらいで魔法を使う
ゴブリンアーチャー・・・雑魚。レベル8ぐらいで弓を持っている

ゴブリンジェネラル・・・普通。レベル10~15ぐらいで剣と持っていたり、魔法を使ったりする。雑魚ゴブリンの上位種。

ゴブリンロード・・・ちょっと強い。レベル15~20ぐらいでゴブリンジェネラルの上位。ロードが治めている集落なら、Cランク5人パーティで討伐できるレベル。

ゴブリンキング・・・強い。レベル25~40ぐらいでゴブリンロードの上位。ゴブリンロードが治めている場合は推定討伐ランクはBになる。

ゴブリンエンペラー・・・かなり強い。レベル40~80ぐらいでゴブリンキングの上位。ゴブリンエンペラーがいる場合は脅威度災害級で、推定討伐ランクはA以上になる。

(とりあえず、ゴブリンジェネラルか、ゴブリンロードまでは倒せると思う。ゴブリンキングやゴブリンエンペラーがいたら退却して情報をギルドに伝える。だったな。)

近くにゴブリンの集落を捉えたクリフとスイムは作戦を考えていた。
「よし、スイム。僕がゴブリンを風魔法で倒していくから、死んだゴブリンをスイム周りにバレないように処理してくれ。他のゴブリンにバレるとやっかいだから、初めは集落をぐるっと回って、はぐれてるゴブリンや倒しても他に気づかれないゴブリンから倒していこう。1周したら一度ここに戻ってきて様子を伺う。これでどうだ」

「ピキッ!!」
了解!と聞こえた気がした。

「よし、じゃあ行動開始だ。」
クリフはゴブリンの集落に近づきながら、はぐれてるゴブリンを風魔法で倒して行った。集落をぐるっと一周する頃には50体程のゴブリンを倒していた。

(さてここからどうするかだな。集落に入ると築かれて大量のゴブリンがこっちにむかってくると思うし・・・。それにしてもゴブリンの集落って普通の村見たいだけど、どこもかしこも見事にゴブリンばっかりだな・・・正直気持ち悪いぞ。)

クリフはゴブリン集落を見ながらどうやって残りのゴブリンを討伐するか考えていた。又、集落の中ではゴブリンが「ギャッギャッ」言いながら動き回っており、クリフが言ったようにその光景は非常に気持ち悪かった。

(こっちが複数いれば陽動作戦とかできるんだけどな・・・ん。待てよ。こっから大きな火魔法でゴブリンの集落を攻撃して、ゴブリンがこっちに気を取られてる隙に逆側に転移して攻めるのはどうだろうか?。転移があるから一人で陽動作戦ができそうだな。そうと決まれば)

「ファイヤーストーム。フレイムアロー。フレアボム。よし使ってみるか。エクスプロージョン。」

クリフは目立つように火魔法を使った。クリフの火魔法はレベル9なので、ほとんどの火魔法を使う事が出来た。ほとんどというのは知らない魔法もまだまだあるからだ。

ゴブリンの集落は一瞬で業火に包まれた。
「ドーン」という音とともに炎が上がり、ゴブリンは「ギャギャ」「ギャー」「ギャギャギャー」と悲鳴なのか、驚いているのかわからないが、あちこちで声が上がっていた。

(よしよし。混乱してるな。じゃあ逆側にまわるか。転移)

クリフはスイムとともに集落の逆側に転移した。転移した先から大きな炎が見える。

(だいぶん倒したけど、まだ強い気配は残ってるな。ゴブリンロードかな。多分中心ぐらいに感じる気配がそうだと思うけど。)

逆側にまわったクリフとスイムは混乱しているゴブリンを剣で、魔法で倒しながら強い気配のする中心を目指した。連携も慣れてきたもので、クリフがゴブリンを倒すとスイムが即座に取り込む。その繰り返しだった。

「よし、スイム。この家の中にいるのが多分ボスだと思う。周りに取り巻きもいるからここで火魔法を使って家からボスを引きずり出すぞ。スイムも警戒しろよ。」

クリフはスイムに警戒するように言いフレイムボムを家に放った。
「ゴギャー」「グギャー」と悲鳴が聞こえた。悲鳴の後、家が崩れ落ち、中から普通のゴブリンより二回り程大きなゴブリンが大剣を持って出てきた。

(きたな。あれがゴブリンロードか。大剣持ちなんだな。僕で倒せるかな・・・)

クリフとゴブリンロードの対決が始まった。

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