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第41話&第42話 イメージ豊かな人って異世界で最強だよね

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異世界小説
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第41話 やっぱり魔力測定でやっちゃいました

学科を自己採点満点で終えたクリフは午後の実技試験へとやってきた。昼食時にSクラスになる為には上位20名に入らないといけないと聞き、午後は自重せずに行こうと決めたクリフであったが、

「はい。では次に実技試験を行います。実技試験は3つです。まず初めに魔力測定を行います。これは単純に、ここにある水晶に触れてもらいその人の魔力を調べるだけです。魔法の適正を持ってない方もいるとは思いますが、魔力は必ずあるのでそれを調べます。

次に的に向かっての実技試験です。ここでは的に向かって魔法を放つ方法と、的を武器で破壊する2つの方法があります。どちらを選んでもらっても構いません。

最後は模擬戦です。こちらの試験官と1対1で戦ってもらいます。もちろん負けたからといって試験が不合格になる訳ではありません。どれぐらいできるかを確認させてもらいます。」

(なるほどね。魔力測定と的破壊と模擬戦ね。どれも得意分野ではあるけど魔力は多分かなり高いからどうしよっかな~。的は魔法で参加するとして派手な魔法はNGだよな。模擬戦も試験官のレベルにもよるけど勝っちゃていいんだろうか??)

実技試験を受ける中でクリフは順番待ちをしながら魔力をどうするか考えていた。
魔力を調べる水晶は10個あるようで、10人が魔力を調べて次々と進んでいった。

「35」
「150」
「222」
「850」と850が出た時は試験官から驚きの声が出ていた。

「850の魔力はすばらしいですね。学校で魔法の技術を学べば、すばらしい魔法使いになれると思います。」

850をたたき出した人は女性だった。
「あの人、侯爵家のソフィア様よね。」
「侯爵家で魔力が高くてそれでいて綺麗ってうらやましいわ。」

(あの人がSクラス候補のソフィアさんか。魔力850ってすごいんだな。侯爵令嬢か。仲良くなりたいな。綺麗な人だし。)

魔力850でまわりはすごい!と言っているが、クリフの魔力は30,000ある。もはや規格外中の規格外だろう。

そして、魔力測定は続いていく。

「420」
「63」
「777」
「1530!」

「1,530!歴代の記録でもトップクラスです。あなたが北の魔女フレイさんですね。期待通りの数値です。頑張ってください」

(あれが北の魔女のフレイさんか。2桁から3桁ばっかりの魔力の中で1,530はすごいよな。)

ちなみにラッキーナンバー777の魔力をたたき出したのは朝、クリフと絡んでいたブランだ。特に目新しさがなかった為華麗にスルーされていた。

そして、クリフの番が来た時に事件は起こった。
「えっ?測定不能」

試験官から魔力の数値が読み上げられず測定不能と言われた。
「どういう事ですか??」

「えっとこの水晶では魔力2,000まで調べる事ができるので測定不能はそれ以上の数値の時しか現れないはずなんですが・・・故障かもしれませんのでちょっと待っていてください。」

試験官は置いてある水晶を下げて新しい水晶を取りに行った。
(2,000までしか調べられないんじゃ測定不能になるのは当然だな。だって魔力30,000だし。)

測定不能と言われた会場は、一度静まり返りクリフに視線が集中した。
「おい。測定不能ってどうゆう事だよ。」
「わからないけど、魔力が2,000以上あったら測定不能になるみたいよ?」
「魔力2,000!?さっきの北の魔女より多いじゃんか。」
「いや。測定不能だし水晶の故障なんじゃないの?」

ひそひそ話が止まらない。すると、新しい水晶とともに、別の試験官も駆けつけてきた。
(別の試験官かな・・・って小さい・・・これはもしかして学園長じゃ!って事はのじゃロリか!?)

「すいません。お待たせしました。こちらが新しい水晶です。ではこちらに再度手を触れてくれますか?」
クリフは言われた通りに新しい水晶に手をかざした。

「測定不能・・・。壊れてる訳じゃないみたいですね。・・・・学園長どうしますか??」
一緒に来た人は学園長みたいだ。

(やはり学園長だった。異世界設定通りきっと、大賢者って感じなんだろうな~。見た目幼いし魔力測定できたんだから間違ってないだろう。)

「わしは鑑定魔法が使える。クリフ君。使ってもかまわんかのぉ?」
「はい。大丈夫です。」

学園長は鑑定を使いクリフのステータスを調べた。
(ふむ。魔力2,000と出てるな。この水晶は魔力2,000以上なら測定不能と出るが多少誤差はある。これは何かあるな・・・)

「クリフ君。もう一度、今度はこっちの水晶に手を触れてもらえるか?」
と学園長はポケットから新たな水晶を出してきた。

「かまいませんよ。」
クリフは再度水晶に手を触れたが、やはり出た文字は測定不能だった。

(やはり。この水晶は魔力1万まで調べられるものなのに、測定不能と出たのじゃ。鑑定では魔力は2,000と出てる。やはり陛下がこの子のステータスが見れなかったっていうのと何か関係がありそうじゃの。あとで陛下に伝えておくかの。)

「クリフ君の魔力は2,000じゃ。儂が鑑定したから間違いないのじゃ。」
学園長が大きな声で部屋中に響く声で宣言したので、クリフの魔力がこの中で一番大きい事が一瞬でバレてしまった。

(ふ~。隠蔽はしっかりできているみたいで安心した。魔力2,000だったら高くてもおかしい。とは思われないレベルだろ。)

クリフは全員に魔力がバレてしまった事に驚いたが、魔力の数値は予想内だったのでほっとしていた。

だが、学園長にはステータスを隠している事。そして魔力が1万以上ある事がしっかりとバレていた。

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第42話 魔法はイメージです。爆裂魔法【蒼炎】

魔力測定で魔力2,000と学園長にバラされたクリフは、周りの受験生に囲まれていた。

「クリフ君。魔力2,000ってすごいね」
「お前、魔力やばいな。どうやったらそんな魔力になるんだ。」
「クリフ君って辺境伯の神童のクリフ君?」
「君すごいね。僕と友達になってよ。」
「クリフ君、結婚してください。」

「はいはい。今は試験中ですよ。測定が終わった人は次の試験に。測定がまだの人は早く測定してください。」
試験官が場を収めてくれたおかげで囲まれていた人達はサーッと離れて行った。

(は~。よかった。一時はどうなるかと思ったけど、試験官さん。ナイスだぜ。)
クリフも次の的当て試験の会場に歩いていった。

その様子を遠巻きで見ている者がいた。
伯爵家のブランだ。ブランはクリフを睨みながら

「あいつ。朝、僕を邪魔したやつじゃないか。魔力2,000だと。どうぜ不正したに決まっている。あんなにまわりからちやほやされやがって。むかつくな~」

しっかりと目の敵にされていた。
周りの話を聞いていればクリフが辺境伯家の貴族だと気づくはずだが、ブランはそんな事には全く気付かず、朝邪魔をした目障りなヤツとしか認識していなかった。

次の試験会場では的に向かって魔法を放つ人。的に向かって行って的を剣で切り付けてる人で順番待ちをしていた。

(お~!!ここが次の会場かぁ。魔力測定で目立ってしまったからここはちょっと抑え気味に行きたいところだな。)

クリフが現れると、先ほどの事を知ってる人がヒソヒソと話しているのが聞こえてきた。試験官の目をあるから近づいてくる事はなかったが、
(どうにもやりづらいな。注目を浴びてるのが視線から感じるよ・・・)

(でも、何の魔法使おうかな・・・今試験してる人を見る限りは火魔法とか風魔法が多いよな~。的に当たらない人もいるし、おっ!あの人は的を破壊したぞ。おっ!あっちの人は槍で的を串刺しにしてる。

ファイヤーボールぐらいで的を破壊するぐらいでいいか。あんまり手を抜くと魔力がうそだろ??って思われるかもしれないしな)

的当てでクリフの番になり、クリフはファイヤーボールを使おうとしたら、隣の人に絡まれた。そう。朝絡まれたブランだ。

「おいお前。ちょっと魔力測定で数字がよかったからって調子に乗るなよ。なんか不正しただけだろ。的当てではそうはいかないぞ。僕の魔法を見て見ろ。フレイムアロー」

ブランはフレイムアローを使って的を破壊した。フレイムアローはファイヤーアローの上位版で中級の火魔法だ。言葉通り、矢の形をした炎を的に向かって放っていた。しかも2本。

「どうだ。これが僕の実力だ。お前みたいなヤツにはできないだろ。どうせさっきの測定も何か不正したんだろ。正直に言って辞退した方が身のためだぞ。」

横で絡んでくるブランをうっとおしく思ったクリフは
(あ~めんどくさい。ファイヤーボールで適当に流そうかと思ったけどやめだ。ちょっとあれ使って見よう。)

「ファイヤーボール」
クリフはファイヤーボールを的に放った。すると的が黒焦げになって「ゴーーン」と大きな音が響き渡った。

クリフが放ったのはファイヤーボールだが、赤い炎ではなく、青い炎だったのだ。

火は温度が高くなると青くなる。クリフはその事を知っていたので、イメージで火の温度を上げて青い炎。俗に言う蒼炎を作り出してはなったのだった。

ブランは気づかなかったが周りはざわざわした。
「おい。今のファイヤボール青いなかったか。」
「てかすごい音なってたけど、あれファイヤーボールなのか?」
「青いファイヤーボールなんて初めてみたぞ。」

ブランも周りの声が聞こえてきたのか
「おい。ファイヤーボールが青いからって、そんなのただの見せかけだろ。またなんかしただけだろ。そんな小細工しても僕には通用しないぞ。」

(まあわからない人にはそれでかまわないよ。わかる人にはわかる。ってかっこいいよね。とりあえず、絡まれるのはうっとうしいから無視して次の会場に行くか。)

横で騒いでいるブランを無視して僕は次の模擬戦の会場へ足を運んだ。

「お~やってる。やってる。魔法戦とかすごいな。魔法の打ち合いだ。さすが試験官だな。受験生はいっぱいいっぱいって感じだけど、試験官は余裕を感じるぞ。」

試験官と受験生の一対一の模擬戦を眺めながていると、
「おっあれはマッシュだな。どれどれ」

マッシュが試験官と模擬戦をしていた。
(マッシュは剣を使うんだな。おっ。マッシュが優勢だ。そのまま試験官に勝つんじゃないか~。)

マッシュは剣を自在に操り試験官と互角以上に闘っていた。マッシュが勝つかも。と思っていたが、徐々に試験官に押されていき、最後は負けてしまった。

「マッシュ。だいぶ腕をあげたな。次やったら負けそうだ。」
「毎日ちゃんと訓練してますからね。次は勝ってみせますよ。」

模擬戦後、握手しながら何やら話しているマッシュと試験官。
(マッシュはあの試験官と知り合いなのかな?まあリア充イケメンの貴族様だからな色々あるか)

模擬戦を眺めているとクリフの番が来た。
「お主の相手は儂じゃ。よろしく頼むのじゃ。」

なんと、クリフの模擬戦の相手はのじゃロリこと、学園長だった。

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