学生寮、教会、冒険者ギルドとイベント満載の1日をすごしたクリフは宿に戻るとそのまま眠ってしまった。
目が覚めたクリフは
「あ~。昨日は忙しい一日だったな~。でもやっぱり王都はいいな~。だって二日でケモ耳のミーケとエルフのエリーさんと出会えたもんな~。さすが王都って感じだ。ミーケは宿でけっこう話してるし、学校でも仲良くしたいな。エリーさんもギルドの受付嬢なら頻繁に会うだろうし、ああいう人と付き合えたら人生バラ色だよな~。」
と王都の良さを満喫しながら更に妄想は加速していく。
(王女のセリーヌ様だろ。獣人のミーケに、エルフのエリーさん。で、治癒魔法で部位欠損も治せるようになったから、奴隷を購入したら二人ぐらい増えるよな。更に学校だったら貴族の令嬢とか、クラスメイトの女性とか入れたら10人ぐらいのハーレムになるよな~。むふふふふ)
まだ、だれともそんな関係になっていないのに、頭の中では出会った女性は全てクリフのハーレムメンバーになっていた・・・
「まあ奴隷もそうだけど、何をするにもお金が必要だ。今日から依頼を受けてしばらく金策だな。まあアイテムボックスに倒した魔物はけっこう入ってるから売却すればけっこうなお金になると思うけど、いきなり全部だしたら、どうしたこれ?とか言われるから少しずつやって行こう」
とギルドに行く準備をして、部屋を出たところで、騎士が3名程いて呼びかけられた。
「おっお主がクリフ・ボールドだな。陛下よりお主を連れてくるように言われている。おとなしく王城までついてこい」
といきなり王城へ連行された。
(えっっ。王様が呼んでる?俺を?何かしたっけ・・・・まさか・・・・昨日のギルドの暴行がやばかったんじゃ・・・王様は父上の知り合いでもあるし逃げるのはまずいよな。牢屋とかに入れられるんだろうか・・・)
僕は焦りながらも
「えっと僕は何かしたんでしょうか?」と騎士の方に問いかけた。
「心配しなくても取って食ったりするわけじゃないよ。ただ、陛下が色々と君の話をききたいらしい。」
と捕まる訳じゃない事に安堵した。
(よかった~。でも陛下はよく僕がここにいるってわかったよな。)
~昨日クリフが帰った後のギルドでは~
「エリーあの少年はどうだった??」
「そうですね。ステータスは高かったですけど、特にすごいって事はなかったですよ。たしかに加護とスキルはたくさんありましたけど。。でもなんか変な感じはしました。」
エルフのエリーとギルドマスターは先ほどの少年について話していた。
「でもマスターは何でクリフ君の事を気にしてるんですか?」
「いやな。陛下より、クリフ・ボールドという少年が登録にきたら教えてくれ。と言われていてな」
「陛下がですか!?。どうして?」
「詳しい事はわからんから気になってな。エリーは鑑定が使えるからそれとなく調べてもらったんだ。」
クリフは隠蔽により、周りより少し能力を高くしていて、やばそうな所は隠していたのでギルドに能力がバレる事はなかった。だが、王様に登録の件と騒動の件は伝えられていた・・・
王様はギルドからの報告を聞いて、即座に泊まっている宿を調べあげ、翌朝に呼び出したという訳である。
騎士3名に連れられて王城にきたクリフは王城の大きさに圧倒された。
(お~城だ。はじめてみた。ディズニーランドのシンデレラ城とか姫路城とかは見たことあるけど、圧巻だな。)
そのまま謁見の間に入っていく騎士とクリフ。
「陛下。クリフ・ボールドを連れてまいりました。」
「うむ。お主達は下がって良いぞ。」
と騎士3名は謁見の間から出ていく。
「クリフ君ひさしぶりじゃな。ここでは堅苦しいから奧で話そう。ついてこい」
と王様に奥の部屋に案内されたので付いていく。
奥の部屋に入るとセリーヌ様と王妃様?セリーヌ様と同じ銀の髪をしたきれいな女性がいた。
「クリフ様、お久しぶりです。また会えてうれしいですわ。」
とセリーヌが声を上げ近寄ってくる。
「セリーヌ様久しぶりです。私も再び出会えて光栄です。」
と声を掛けた。
(セリーヌ様、すごく綺麗になってるぞ。出るところも出て、大人っぽくなってる!?)
「クリフ君はじめまして。私はマリア・サリマン。セリーヌの母でこの国の第一王妃です。サラとはよく手紙をやりとりするので、初めて会うけどクリフ君の事はよく知ってますよ。」
「はじめまして王妃様。お会いできて光栄です。」
「それよりもクリフ君。早速ギルドでやらかしたらしいな。史上最恐のFランク冒険者って呼ばれてるらしいじゃないか。神童と呼ばれたり、史上最恐と呼ばれたりクリフ君も大変じゃな。」
(えっっなんで王様知ってるの?昨日の事だよ。情報まわるの早くない??)
僕は昨日の今日でギルドの事を知っていた陛下に対して苦笑いで答えた。
「色々ありまして」・・・と
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
次話へ・・・・第31話 王様からの期待がやばい・・・
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