第26話 高等学校への入学前にチート確認 能力編

王都に向かう途中に盗賊に2度襲われたが、どちらも一瞬でかえりうちにした。王都までは辺境伯領から東に場所を走らせて1カ月程かかる距離にある。僕は一度王都には行った事があるので転移を使って王都に行くことはできるが、転移の魔法がこの世界でどういった扱いを受けているかわからないので、自重している。

（それにしても、異世界って盗賊多いよな~。あんまり強くもないのになんでなんだろう？）

クリフは勘違いしていた。盗賊が多いのは間違いないが、この世界の盗賊は弱くない。商品の馬車や貴族の馬車などが度々襲われている。護衛がついている場合もあるが盗賊の人数が多いと護衛が負ける場合もある。

要はクリフが規格外に強いのだ。現に、クリフ以外に馬車に乗っている人は盗賊が出る度に「キャー」と言っておびえているし、馬車の御者も盗賊が出る度に逃げ出そうとしていた。

（まあ王都に行くまで暇ですることもないから、盗賊が出ると、イベントみたいで暇つぶしにはなるか。あっステータスも確認してみるか）

（ステータスオープン）

【名　前】　クリフ・ボールド
【年　齢】　11歳
【種　族】　人族
【身　分】　辺境伯家次男
【性　別】　男
【属　性】　全属性
【加　護】　創造神の加護・魔法神の加護・剣神の加護・武神の加護・
戦神の加護・愛情神の加護・
【称　号】　転生者・神童・大魔導士

【レベル】　35
【H 　P】　37,000
【M 　P】　100,000
【体　力】　2700
【筋　力】　2500
【敏　捷】　2500
【知　力】　3500
【魔　力】　30,000

【スキル】　鑑定・アイテムボックス・全魔法適正・隠蔽・全武器適正
無詠唱・身体強化・気配察知・消費MP軽減・戦闘補正S
状態異常無効・転移魔法
火魔法LV9・水魔法LV8・風魔法LV8・土魔法LV8
光魔法LV8・闇魔法LV5・時魔法LV5・空間魔法LV6
治癒魔法LV８・雷魔法LV5
片手剣LV8・短剣LV8・両手剣LV5・弓矢LV5
槍LV5・斧LV3・鎖LV1・棍棒LV3

能力値の上昇が止まらない。
加護の数もスキルの数も上限知らずに増え続けている。
そう。この世界では大半の人間が授かる加護や属性は一つである。スキルの数も冒険者など多いモノでも10個程である。

（さすがにがんばり過ぎたかな~。神様も加護を与えすぎだよな~。まあかなり努力したからなぁ。筋力とかはまだ11歳だからこれからなのかもしれないけど、MPと魔力はやばいよな。魔力なんてスノー先生の15倍ぐらいあるもんな）

A級冒険者のステータスを覚えているだろうか・・・
ローマン先生の筋力は3,000程あったがレベルは45だった。それに比べてクリフは11歳でレベル35で2,500である。まだローマン先生に及んでないかもしれないが子供と大人の身体を比べれば規格外ぶりがわかるだろう。

更にスノー先生はレベル43で魔力2,000に対してクリフは30,000もある。魔力やMPは異世界では子供の時にMP枯渇を繰り返せばMPも魔力も増えていく。という異世界テンプレを愚直に繰り返したクリフが、もはやこの世界で一番の魔法使いといえるレベルになっている。

しかもまだまだ成長期だ。今後もステータスは爆上がりしていくだろう・・・

（このステータスは自分でも異常だとは思うから学校でどうしていくかは考えていかないとな~。ステータスは隠蔽でどうにでもなるから。隠すのは隠すんだけど、どの程度隠すかだよな~。

ステータスを隠して、そこそこできるヤツを演じていくのか。
ステータスは隠すけど、試験から俺TUEEEEして主席を狙っていくのか。

悩むな~。
異世界テンプレは、どっちもあるからな~。

知識はあるけど、自分が演じるとなると自信がないんだよな~。現にハーレムも、うまく行動できなかったしなぁ~）

「まあ目標は学園ハーレムと学園チートのチーレムだから、それを念頭において行動していくしかないな。その為に今日までがんばってきたんだからな。」

と、高等学校での目標を再確認していると、

「そこの馬車とまれ！と3回目の盗賊が現れた。
「荷物を置いていけ。でないと命はない・・・」と盗賊が言い終わる前に僕は魔法を使って、盗賊を倒した。