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第21話 これはハーレムルート入ったよね??

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異世界小説
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盗賊に襲われている場所を見つけたクリフは馬車の前に降りた。そして
「手伝います。」と言ってすぐにファイヤーボールを目の前の盗賊に放った。

騎士達は戸惑っているようだが、いきなり現れた少年が目の前の盗賊を倒すのを見て士気を高めたみたいで、

「陣形を整えろ。盗賊など恐れるに足りん。」
と一人の騎士を周りの騎士を鼓舞した。

僕はそのまま、「ファイヤーストーム」と火魔法を連続で放ち周囲の盗賊に魔法を使って行った。

(よし。僕の魔法は盗賊にも通じるぞ。このまま殲滅だ。悪即斬だ!)
と正義の味方のようにはしゃぎながら盗賊を討伐していった。

僕が15人程の盗賊を討伐した頃には残りの盗賊は騎士が討伐していた。
何人か死んでいる盗賊もいるが、生きている盗賊をロープでしばりあげていると

馬車が開き、威圧感のある男性ときれいなお人形のような少女が出てきた。
「皆の者大丈夫か。ケガしている者は手当をしろ」

と威圧感のある豪華な服を来た人は騎士に指示を出していた。
そのまま僕の所まで歩いてきて、
「ありがとう少年。君が来てくれなかったら最悪死んでいたかもしれない。」
と御礼を口にした。

すると、
「陛下。軽々しく御礼を口にしてはいけません。ましてやこの者の素性がわからないのでむやみに近づいてはいけません。」
と騎士から声がかかった。

(陛下!?って事は王様なの?この人。なんでこんな所にいるの?えっっという事は・・・もしやこれはテンプレ。ハーレムルート突入か。)
と驚きと期待を胸に想像をふくらませていると、

「馬鹿者。助けられたら御礼をするのは人として当然の事だ。そこに貴族も平民もない。」
王様は騎士を注意し、僕の方に近づいてきた。

僕ははっっとして、礼儀は基本学校で少しならっていたので、
片膝をついた

「ご無事でなによりです。僕は馬車が襲われているに気づき様子を見に来たら馬車がおそわれていたので、手助けしただけでございます。」
慣れない敬語を使い、丁寧に話した。

「楽にしてよい。お主は儂の命を救ったのじゃからな。」
(王様かっけ~。この国の王様が傲慢な王様じゃなくて理解のある王様で良かった。)

異世界なら傲慢な王様とか王子様とか貴族も多くいるので、そういう人でないのがわかって安心した。そして、

「助けて頂きありがとうございます。盗賊を一瞬で何人も倒されててすごい強いのですね。まだ私と同じぐらいの年なのにすごいです。」
一緒にいた美少女が目をきらきらさせて僕に御礼を言ってきた。

(よし。これはハーレムルート入ったぞ。お姫様と仲良くなるチャンスだ。)

「いえ。日頃から鍛えておりますのでこれぐらいは当然です。お怪我はありませんか。」僕はニヤニヤ顔を抑えて真面目に答えた。

「はい。騎士達ががんばってくれましたから私は大丈夫です。ですが、騎士達がケガをしてしまって。」美少女は申し訳なさそうに騎士達を見つめた。

「それでしたら大丈夫です。僕は回復魔法が使えますので皆さんを治させて頂きます。」
僕は騎士達に近づいて回復魔法を唱えた。

「エリアヒール」
僕は5人の騎士全員に回復魔法をかけた。
重症だった騎士から軽傷だった騎士まで傷がなくなっていき、問題なく動けるようになった。

「これほどの回復魔法を使えるとは、少年はすごいんだな。」
騎士の一人が褒めてくれた。

すると王様が
「君は冒険者なのかね。年齢的にはまだ登録できるようには見えないが相当強いようだが??」と尋ねられたので

「申し遅れました。辺境伯家次男のクリフ・ボールドと申します。魔の森の魔物を抑える為に父上の指導の下、日々鍛錬を行っておりますので、腕には多少覚えがございます。」

「おお~。そなたがアレンの息子のクリフか。さすが神童と呼ばれているだけはあるな。ちょうど儂らはアレンに会いに行く所だったのじゃ。娘のセリーヌとともにな。」

どうやら王様は父上に会いに来たようだ。
(そういえば、一緒にパーティを組んでドラゴンを退治したって言ってたな。王様と父上は仲が良いのかもしれないな。)

そんな事を考えていると
「お父様、でしたら同じ馬車で辺境伯領までご一緒してはいかがでしょうか。私もクリフ様とお話してみたいです。」

セリーヌ様がぐいぐいきた。
(どうしよう・・・これは乗るべきか。それとも断るべきか・・・)

ハーレムルート突入とは言っても前世でそれほど女性の経験のない僕はテンプレ大歓迎だけどうすればよいかわからなかった。

「そうじゃのう。どうじゃクリフ君。アレンの所まで案内してくれんか」
と王様に言われたので、

「もちろんでございます。恐縮でしゅがご一緒させていただきましゅ。」
盛大に噛んだ。

(噛んだ。だって偉い人って緊張するじゃん。今8歳だし、前世でも経験ないしどうしろって言うんだ)

理想と現実の違いを知って、混乱しながらも流れに身を任せる為に僕は馬車に乗り込んだ。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

次話へ・・・・第22話 ハーレムまでの道はものすごく遠い・・・

目次へ・・・・異世界転生にチートは必須だよね

前話へ・・・・第20話 魔法がイメージなら空も飛べるはず

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