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第11話 基本動作の繰り返しって大事だよね

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異世界小説
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昼からの実技に向けて僕はどちらについていこうか考えていた。

(剣術のローマンさんか、魔法のスノーさんか。どうしようかな??どっちも魅力的だけど・・・魔法は5歳になるまで使えないって事になってるからローマンさんの方に行ってみるか)

僕は剣術系のスキルはまだ持ってないが、将来的に剣術スキルは必須だと思っていたので、ローマンさんの実技についていくことにした。

屋敷の庭でローマンさんとアーサー兄様が話をしていた。
「さてアーサー君は剣術と体術のスキルと戦神の加護を持っているんだったね。」

「はい先生。どちらもAランクでした。」

「うん。かなり良いスキルと加護を授かったね。剣術は両手剣や片手剣などの剣を使うスキルに上昇補正がかかるし、体術は素手での戦いに上昇補正がかかる。更に戦神の加護は全ての戦闘に対して上昇補正があるから、ここで基礎を学んでしっかり勉強すれば俺よりも強くなると思うぞ」

「本当ですか!?頑張ります。」
アーサー兄様は気合を入れて答えた。

「だがまず知っておいてほしいのが、スキルが全てではないという事だ。剣術Aのスキルがあるからと言っても剣術スキルを持たないモノに必ず勝てるかと言えば、そうではない。負ける事もある。アーサー君、何でだかわかるか??」

「わかりません・・・」

「ようはスキルとは才能であり、使いこなせなければ全く意味がないという事だ。アーサー君は剣の握り方も知らなければ剣の振り方もしらない。スキルは自分の努力をしている者への後押しだと思ってくれればいいよ。しっかりと努力をしていれば、スキルが後押ししてくれる。スキルが良い点にデメリットはないんだ。スキルが良いと訓練をさぼって堕落した人は見たことがあるけどアーサー君はしっかりと努力するよね」

「もちろんです。先生」

(なるほどな。たしかにスキルがある=強いという事ではないよな。剣術スキルだって持ってれば、剣のレベルが上がりやすいってだけで実際に剣を振れるかは経験だったりがあったりするもんな。)

僕は先生の話に真剣に耳を傾けながら、剣術系のスキルがない僕でも剣を握って魔物を狩る事ができると考えて早く剣を振ってみたくなった。

「よしそれじゃ剣を振ってみようか。まずは素振りからだね。
っとその前に準備運動をしよう。剣を振るのも大事だが、身体をほぐしておかないとケガもするし、危ないからね」

ローレンさんと同じように僕とアーサー兄様は準備運動、ストレッチをした。

「よしじゃあ素振りをしてみよう。まずは俺が見本を見せるから同じようにしてくれ。剣は木剣を使う。危ないからな。素振りの基本は上から下への振り下ろしだ。
片手剣だと片手で振り下ろしたり、振り上げたり、横に薙ぎ払ったりするが、始めは木剣の重さになれることを剣を振る事に慣れる事が始める」

ローレンさんにそう言われ木剣を握って見ると確かに重い・・・
(これは難しいな。素振りというより上下に移動させてるだけって感じだ。)

アーサー兄様は何度も素振りをしているがかなりきつそうだ。
僕もアーサー兄様を見習って、休憩を取りながら剣を上下に懸命に動かした。

「はい。その辺でやめようか。どうだった??」

「先生。腕が重くてもう上がりません。」
「僕も腕が重いです。」

「はっはっはっ。そうだろな~。はじめはみんなそんなもんだ。これから毎日素振りをして慣れていくんだ。アーサー君も俺がこれない時もしっかり素振りをしておくんだぞ。」

「はい。わかりました。」

「強くなるためにはつまらないかもしれないが、基本の動きがすごく大事なんだ。応用は基本が身につけば自然と身につくから、しばらくは座学と実技は基本の素振り、打ち合いと身体づくりだな。これが自然にできるようになるまでは他の事は覚えない方がいい。」

(なるほど。確かに地味な事をコツコツとって前世でもよく言われてたな。実際に経験してみると重要性もよくわかるし、僕はアーサー兄様よりも3年も早くはじめてるんだからすこしずつ慣らしていけばいいか)

初日の実技の授業はきつかったが教えてもらった内容がとても充実してたので自分自身の成長に大きくつながった気がした。

その日の夕食時・・・
「アーサー、ミリア今日の授業はどうだった??」
父様から今日の授業の内容を聞かれて

「はい。木剣で素振りをしたんですが、重くて先生みたいに全然できませんでした。」

「私も魔術の基礎を教えてもらったんですけど、魔力の塊が全然動かなくて大変でした。」

「そうだな。私も木剣を握った頃はそんな感じだったな。だが、毎日してたら違いが自分でもわかるようになって、うれしくて毎日木剣を振っていた気がするな」
「私もそうね。始めは動かなかった魔力の塊が毎日動く距離が増えてきて、魔力も目に見えて増えるのがわかると楽しくなるのよね~」

「クリフはアーサーと一緒に素振りしたんだってな。大丈夫だったか」

「はい。重くて動かすだけでも苦労しましたが、最後の方は上から下に振り下ろせた気がします。」

「お前はまだ2歳なんだから無理するなよ。」

「は~い」
僕はしれっと返事をした。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

次話へ・・・・第12話 ステータス爆伸び【2年間の努力】

目次へ・・・・異世界転生にチートは必須だよね

前話へ・・・・第10話 王国の名前はサリマンと言うらしい

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