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第10話 王国の名前はサリマンと言うらしい

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異世界小説
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ローマンさんとスノーさん、アーサー兄様とミリア姉様がいる会議室に入って
「僕も一緒に教えてもらっていいですか」

と子供得意の上目遣いで席についてみた。

「クリフ様もですか・・・・まあ減るもんじゃないし構わないよ。」
ローマンさんは快く引き受けてくれた。

「クリフ、邪魔はするんじゃないぞ。ローマンさんとスノーさんに迷惑はかけるなよ。」
アーサー兄様にそう言われ、
「うん。わかった。」と返事する。

(アーサー兄様しっかりしてるな。これが長男としての自覚ってやつかな)
僕はアーサー兄様とミリア姉様を見ながらふとそんな事を思った。

「ではアーサー様、ミリア様、本日から勉強を始めたいと思います。俺たちも冒険者をしてるから、毎日は無理だけどこれる時はちゃんと指導するからサボらずにな。」

「又、俺たちは貴族ではないから言葉遣いがよくわからない。丁寧には話そうかと思うが不快に思ったなら言ってくれ。」
なんともできた冒険者である。Aランクになると実力もそうだが礼儀もキチンとしている。

「先生。私は言葉遣いは気にしません。ミリアと呼んでくれて大丈夫です。色々教えてください。私は早く魔法を使ってみたいです。」
ミリア姉様が代表してみんなの気持ちを伝えてくれた。

(そうだよな。様って呼ばれたら学びにくいよな~)

「ありがとう。じゃあ・・・ミリアちゃん、アーサー君って呼ぼうかな」

「「はい。それでお願いします」」

「わかった。じゃあ始めるぞ。だいたい午前中は座学だ。7歳から領都の基本学校に通うようになるが、文字の読み書きや算数、歴史など覚えていくことは多い。それにアーサーくんとミリアちゃんは領主の子供だから、その学校で頭一つ抜き出る為にも今からしっかりと勉強していこう。」

(なるほど。領都の学校だから領主の子供としてはずかしい姿は見せれないって事か。だから優秀な冒険者を付けて今のうちから勉強させる。と)

(まあ親はだいたい親バカだからどこの親も同じようなものか。全員が全員、学校始まるまでに家庭教師を雇えるわけがないから、基本学校から読み書きとか算数を学ぶ人もいるんだろうな。)

そう。この世界は異世界なので、文字の読み書きや算数もできない人は多い。家庭の事情で学校に通えない子もいるからだ。

「今日はこの国について教えるわね。アーサー君はこの国の名前を知っている?」
(どうやら座学の担当はスノーさんのようだ。まあ、ローマンさんは近接戦闘タイプの脳筋よりだから、当然か)

「はい。サリマン王国です」

「そうよ。地形で言うと、今私たちが住んでいる所が領都ボールドで、ボールドは王都の西に位置するの。王都サリマンを中心に王国があって、北には聖国、南には帝国があるわ。そしてボールドの西に広がる魔の森の向こう側に魔国がある。だいたい大きな国はそれぐらいね。後は小さな国もいくつか存在するけど。だいたい大きな国を覚えておけば問題ないわ。」

(なるほど、北から聖国があってその下に左から魔国、魔の森、ボールド、王都とあって、その下、帝国がある感じか。聖国って事は教皇がいて聖女がいる感じだよな。帝国は実力主義で皇帝がいる感じか。魔の森っていうのもテンプレだな。奥に行くほど強い魔物がいるのかな??魔国は魔族がいるのかな??)

(あれっ。じゃあ王国の東側は何があるんだ??)
僕は気になったが、2歳で色々質問するのはヤバいと思い、ただただ、先生の話を聞いていた。

「じゃあミリアちゃん。領の役割って何かわかる」

「はい。ボールド領は魔の森から魔物が襲ってこないように定期的に森の魔物を狩って王国に被害が出ないようにする事と、魔族が攻めてきた時に防衛できるように建てられていると父様が言っていました。」

「正解よ。ボールド領では魔物の討伐を定期的に行っています。なので、強さが求められます。冒険者のランクも王都の次に高いですし、領主様は魔の森に現れたドラゴンを倒していますよ。」

「「「えっ」」」
僕達3人は驚いた。

「父様はドラゴンを倒したんですか?ドラゴンって物語に出てくる大きな火を噴く竜ですよね。」
アーサー兄様が代表でスノー先生に質問した。

「そうよ。アレク様とサラ様と王様と王妃様の4人でパーティを組んでいてね。魔の森の中心ぐらいに竜が現れたんだけど、当時は大騒ぎだったのよ。7年前ぐらいだから私は15歳ぐらいだったかな。まだ駆け出しの冒険者だったから何もできなかったわ」

(おお!!??父様と母様はドラゴンスレイヤーだったのか。すごいな英雄レベルだ。しかも王様とパーティを組んでたとかテンプレだな。これは王様が娘を連れて辺境地に来た時に王女様と出会い仲良くなって・・・ってテンプレで決まりだな)

僕はハーレムの兆しが見えた事にニヤニヤしながら妄想した。

「「父様、すごい」」
アーサー兄様とミリア姉様も目をキラキラしてスノー先生の言葉を聞いた。

「アレク様とサラ様は英雄ね。だからアーサー君とミリアちゃんも強くなるために私たちに家庭教師を依頼したの。英雄様からの依頼だし私も張り切ってるわ」

「アーサー君とミリアちゃんの適正はアレク様から聞いてるから、お昼ご飯を食べたら、午後からはローマンがアーサー君を私がミリアちゃんを見るわね」

「「は~」」

(王国の事やボールド領の事が知れたのはよかった。午後は実技だな。魔法をとるか剣術をとるか。どちらについていこうかな・・・)

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

次話へ・・・・第11話 基本動作の繰り返しって大事だよね

目次へ・・・・異世界転生にチートは必須だよね

前話へ・・・・第9話 ボールド領の冒険者(家庭教師)はすごかった

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