気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。
第一章 テンプレの異世界転生
第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!?
第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ!
第四章 魔族襲来!?王国を守れ
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第106話 魔族達の目的を知る
王城で報告会を始めるクリフ達。参加者はマテウス王、リッキー王子、セリーヌ王女、ギルドマスターヨハン、Sランク冒険者ダッシュ、クリフ、グラン、スイムだ。
「よく集まってくれた。それとこの度は王国の危機を救ってくれて感謝する。お主達がいなければ王都はかなりの被害にあっていたはずじゃ。」
「良いって事よ。こんな時の為のSランクだからな。報酬ももらってるんだ。」
「僕も王都にはセリーヌや友人達がたくさんいます。守る為にできる事をしただけです。」
「陛下、冒険者達もがんばってくれましたが、今回の功労者はやはりクリフ達でしょう。魔物だけでなく、魔族も討伐していますので。」
「そうじゃな。それでヨハンよ。この度の被害はどれぐらいだったのじゃ。」
「冒険者が10名程死んでおります。そのほか重傷者23名、軽症者30名です。こう言っては何ですが、スタンピードが発生した事に対して被害はかなり抑えられております。」
「そうじゃな。最悪王都の住民にまで被害が出てた可能性もあったしのぉ」
「そうですね。王都の西側の防衛線もクリフが来てくれなければヤバかったと思います。」
「クリフ達には後程、ふさわしい褒美を与えなければな。」
「ありがとうございます。」
「それでじゃ。拘束していた魔族から情報は得られたか?」
マテウス王が捕まえた魔族から情報を得られたか問うとギルドマスターが答えた。
「王城の地下の牢屋に入れていて、兵士が情報を聞き出していたんですが、2体の魔族は昨日何者かに殺されていました。」
「なんじゃと!?」
(まじか~。捕まえていた魔族が殺されてたとは・・・。自殺じゃないって事だよね。たしかにあの魔族達は死にたくないから色々話す。とは言ってたから。それにしても殺されたって事はまだ魔族達の脅威は終わってないって事と、簡単に王城に侵入できるって事だよな。まあ捕まえた敵が情報を出す前に殺されるっていうのはよくあるテンプレだからそれほど驚かないけど・・・)
「情報はある程度聞き出しておりましたが、殺された事を考えるとまだ何か重要な事を隠していたのかもしれません。」
「そうか・・・ではまずは得られた情報から教えてもらえるかのぉ」
「はい。それでは魔族達から聞き出した事から共有致します。」
尋問を担当した兵士が魔族から聞き出した事をまとめて伝えた。
詳細はこうだった。
今回襲撃した魔族達の目的は王都を攻撃して王国を混乱させる事だった。襲撃は王都の西側と南側と北側の3か所から、魔法陣で魔国から魔物を転移して王都に向かわせる計画だった。首謀者は上位魔族で魔王の側近にいる者だった。
魔王は他国への侵略に関しては消極的らしい。他国への侵略を良しとしない魔王を見かねて、他国への侵略を積極的に行いたい派閥の魔族達が王国に攻めてきたとの事。
王国を攻めた理由は、当初は帝国と王国を同時に襲撃する予定だったらしいが、途中から帝国はやめて、王国だけを襲撃する事になったらしい。
(なるほど。過激派が攻めてきた。って感じか・・・まあ状況はだいたい把握したな。どこにでもある感じの問題だな。後は帝国を攻めずに王国だけを攻めてきた。っていうのが疑問な所だな。勇者がいるから帝国は止めたのか?それとも別になにかの理由があったのか?確認したい所だけどもう魔族はいないからな。それに上位魔族や過激派についてももっと知りたかったけど、こればっかりはしかたないな。)
「なるほどのお~。今後の事を考えると戦力アップをしておく必要があるな。クリフやギルドに頼り切りになるのもよくないしのぉ。」
「そうですね。私達はあくまで中立で王国の為に働いている訳ではありません。もちろん王都にいる冒険者は家族や友人が王都にいるから王都を守りたいっていうのはもちろんあります。ただ、冒険者は王国だけに、王都だけに留まる存在ばかりではありませんからね。」
王城での報告会とともに今後の対策を話し合ったクリフ達は王城を後にしたのだった。
「クリフ様、今日はお疲れ様でした。それと王国を救って頂きありがとうございます。」
「セリーヌもお疲れ。後、報酬の件ありがとうね。」
「いえ。クリフ様なら当然の権利です。」
クリフは王国を救った事と魔族を倒した事で報酬を受け取っていた。まだ成人になっていない事と、クリフ自身が興味がなかった為に、爵位ではなく、金銭での報酬となった。金額は金貨3000枚だった。
更に、冒険者ギルドでもクリフは最短でのSランク冒険者となった。異例だが、実力のある者にはそれなりのランクにしておかないとギルドの損失である。とヨハンが言っていたがまさしくその通りで、クリフの実力はSランクでも十分すぎるモノだった。
ここに最年少及び最短でのSランクの冒険者が誕生したのだった。
王国の危機を救い、魔族を倒したクリフは王都では英雄となった。
魔族の脅威や勇者?の動向など気を付ける事は多いが、今は魔族を撃退し、平和になった王都でゆっくりと過ごす事を決めるクリフ一行だった。
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