気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。
第一章 テンプレの異世界転生
第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!?
第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ!
第四章 魔族襲来!?王国を守れ
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第104話 魔族を拘束し、危機を救う!!
王都の西側に迫っていた魔物を一掃したクリフは、魔物達の発生源へと向かっていた。南側の時と同じように魔族が裏で糸を引いていると思ったからだ。
「こっち側も魔族と転移魔法陣があるはずだよな。魔族の数が多いとヤバいからもしれないから一応姿は隠しておくか。」
クリフはインビジブルの魔法を使い、自分自身の姿を隠した。
王都の西側をぐんぐん西に進んで行くと、魔物が発生しているであろう箇所に到着した。遠目で見てみるとやはり転移魔法陣が3か所展開されていた。そして同じように魔族と思われる存在が2体いた。
「やっぱり転移魔法陣と魔族が居たな。どうしようか。特大魔法でまとめて破壊しても良さそうだけど、魔族たちの目的もわからないんだよな~。南と西だけで終わりならここで決着を着けるんだけど、もし他の場所や他の事を企んでいるならうまく生け捕りがベストだよな。」
クリフはここで特大魔法で魔族2体と転移魔法陣を一気に破壊する方法を考えていた。王都の南側の時と違い、今回はスイムが居ない。魔族を早々に倒すとともに転移魔法陣も破壊しないと、魔物は次から次へと現れているからだ。
又、魔族の目的もクリフにはわからなかった。何体の魔族が今回王国を攻めていたのか?目的は何なのか?など、わからない事が多い中で簡単に魔族を殺す事は今後、マイナスになると考えて、クリフは慎重に行動する事にした。
「よし、やった事はないけど拘束する事にしよう。」
クリフはまず、転移魔法陣を破壊する為に得意の青いファイヤーボール『蒼炎』を3個作り出して転移魔法陣目掛けて放った。魔族が魔法に気付くが、気づいた時にはもう遅い。クリフの魔法は転移魔法陣にそれぞれ直撃した。大きな爆発が起こり転移魔法陣は跡形もなく消え去った。
魔族が魔法が放たれた方に眼を向けるが、そこには誰もいなかった。クリフは魔法を放った後即座に魔族の後方へと転移していた。転移したクリフは魔族2体に向けて魔法を放った。
【アースバインド】土魔法で作ったロープのようなモノで魔族を拘束した。これもクリフが創造魔法で作り出した魔法だ。
「よし。うまくいったな。これで魔族達を無力化できたら楽なんだけど・・・」
クリフはアースバインドで拘束した魔族に近づいていく。
「お前達が王国に魔物を放った魔族か?目的はなんだ?」
「いつの間に・・・お前は何者だ?。・・・くっ。動けないぞ」
「これは魔法か!?」
「悪いけど拘束させてもらったよ。それと転移魔法陣も破壊したよ。お前達は王国に魔物を放って何がしたいんだ?これはお前達の仕業か?それとも魔王に指示されたのか?」
「お前みたいな少年に言う事は何もない。」
「早くこの拘束を解け!」
クリフは片方の魔族の首に剣を突き付ける。
「別に僕はここでお前達を殺しても良いんだよ。王都の南側にいる魔族も殺したし、そこから発生してた魔物も討伐済みだ。あとお前達を倒せば王国の危機は無くなるからね。」
「なんだと!?」
「お前が仲間を倒したと言うのか?」
「仲間・・・ね・・・。そうだよ。王都の南側にも2体の魔族が居たからね。」
クリフは魔族の特徴を話しながら南側の状況について話した。すると、
「わかった。どうやらお前の言ってる事は本当らしいな。俺達も命が惜しい。言える事は話すから命だけは助けてくれ。どのみち俺達も命令されてしただけだからな。」
「そうそう。そうやって素直になればいいんだよ。それで命令って誰にされたの魔王?」
「魔王様ではない。魔王様は侵略に関しては慎重になっている。勝手に侵略してはならん。といつも言ってるからな。だが、人族の国に侵略したい魔族は5万といる。俺達下っ端は上位の魔族には逆らえない。ここで転移魔法陣を見ていたのもそうしろ。って言われたからだ。」
「その上位魔族はこっちに来てないの?」
「ああ。だいたい下っ端に命令したら自分達は魔国で報告を待ってるだけだ。」
「なるほど。どこの国でも同じような事が起こってるんだね。」
「で、俺達はどうなるんだ?」
「一応、王都まで来てもらうよ。捕虜としてね。色々話してくれたら死刑だけはやめてもらえるように王様に頼んであげるよ。」
(とりあえずこの2人の魔族は少しは話がわかりそうだ。どうやら魔族も上位の存在が色々とやってるらしい。魔王の知らない所でやってる所とか聞くと、王国で言う、能力が高くないのに、むちゃくちゃ言う貴族にそっくりな感じだな・・・)
2体の魔族を生け捕りにしたクリフは、王都の西側にいるギルドマスターの所まで戻って行った。ギルドマスターを見つけるとクリフは駆け寄った。
「ヨハンさん。魔物の発生元にあった転移魔法陣は破壊してきました。もう魔物は襲って来ないと思います。それで転移魔法陣の近くにいた魔族を拘束したので連れてきました。この魔族はもう戦う意思はないので大丈夫です。後の事はまかせて大丈夫ですか?」
「ああ。色々と聞きたい事はあるが・・・・まあそれは後日にしようか。とりあえずスタンピードはおさまった。みんなー!よくやってくれた。」
ギルドマスターが参加していた冒険者にスタンピードの終了を告げると一斉に皆が安堵した。
「では僕はこれで・・・今日はちょっと疲れたんで家に帰ります。」
「ああ。話は後日聞かせてくれ。落ち着いたらギルドに来てくれるかい?もしかしたら城から呼び出しがかかるかもしれないけど・・・」
「わかりました。じゃあ僕はこれで失礼します。」
(疲れたよ・・・・早く帰って休みたい。)
ハードに動き回ったクリフは疲れていたので、王都に到着後すぐに自宅に戻ってベットに倒れ込んだ。
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