第101話 魔族を倒せ!転移魔法陣を破壊しろ!
インビジブルで姿を隠しながら転移魔法陣の傍にいる魔族に向かって行くクリフ。気づかれる前に1体の魔族を倒してしまう作戦だ。インビジブルの魔法を使って透明になってるクリフだが、いつ魔族に気付かれるかわからないので一瞬で近づいて最大威力の攻撃で倒そうと決めていた。
クリフは見た目で弱そうな魔族を先に倒す事にした。強そうな魔族に向かって行き、倒せなかったら2体1になり形勢が不利になると思ったからだ。
行動を開始したクリフの動きはすばやかった。魔族の背後にまわったクリフは即座にデュランダルを召喚して魔族に切りかかる。予想してなかった攻撃に魔族はなすすべなく、上半身と下半身が分かれて上半身が地面に倒れた。
上半身と下半身が分かれたぐらいでは復活する。そんなテンプレを危惧したクリフはその後、魔族の上半身と下半身に火魔法を放ち、完全に消滅させた。
(よし。これで魔族は残り1体だ。)
「誰だ!?」
もう一体の魔族が、異変に気付き声を上げる。
(そりゃバレるか。まあ一体倒せたからよしとするか。)
「そこか!!」
魔族は魔法を放ってきた。クリフはその魔法をよける。話をするためにクリフはインビジブルの魔法を解除した。
「お前は魔族か?この魔法陣はなんだ?魔物を連れてきて何をするつもりだ?」
「お前何者だ?・・・まあいい。これは転移魔法陣だ。これで魔国から魔物を連れてきて王都を壊滅させるのだ。」
(まあここまで魔物を大量に見てるからそれは知ってるけどね。少し情報を得る為に探るか。)
「なんで王都を壊滅させるんだ?」
「王国が邪魔なんでな。まあその為に魔物を呼んで王都に向かわせている。大量の魔物が王都を破壊するんだ。考えただけで楽しいだろ?」
「ここ以外からも攻めているのか?」
「さあな。」
(西側の事は言わないか・・・でも、一斉に向かってきてる事を考えると西側も、僕が破壊した北側も全て同じ魔族?の仕業の可能性が高いよな。)
「王都に向かわせるわけにはいかない。お前はここで倒す。」
クリフが魔族と話してる間に、スイムがブレスで転移魔法陣を破壊した。
「何!?もう一人いたのか?・・・・スライム!? 」
「スイムナイス!!。これでもう魔物は現れないぞ。スイム後は適当に魔物の討伐をしてくれ。そのままグランと合流できるなら合流してくれ。僕はこの魔族を倒したら合流する。」
「ピキッ!」
「俺を倒すだと!?さっき倒したヤツと同じにするなよ。いきなり切られたりしなければお前なぞすぐに殺してやる。まあアイツは弱いからここで死んでよかったかもな。」
魔族とクリフの戦いが始まる。すると、魔族は空に飛びあがり魔法を放ってくる。周囲の影響を考えてクリフは水魔法で魔族の魔法を相殺していった。
「なかなかやるな。だが、そこからじゃここまでは届かない。」
魔族は連続で魔法を使ってくる。相殺する事はさほど難しくないので、クリフは魔族が放つ魔法を全て相殺した。
(僕が空を飛べないと思ってるのかな?まあ空を飛べる人は少ないけど・・・このまま防御だけしてても埒が明かないな。)
クリフは魔族の後ろに転移してデュランダルを召喚、そのまま切りかかった。魔族はそれに気づいたのか距離を取った。
「へぇ~。今のをよけるんだ。けっこう強いんだね。」
「お前・・・何をした?それに・・・空も飛べるのか?」
「まあね。それよりもここで引き返すなら見逃すよ。大量の魔物もどうにかしないといけないしね。どうする?」
「ははは。何を言うかと思えば。お前の方こそこのまま俺と戦っていていいのか?早くしないと魔物どもが王都を破壊してしまうぞ?」
「それこそ問題ないよ。僕の仲間ががんばってるからね。」
「ならお前を殺して俺も直接王都に向かうとするか。」
「それはさせないよ。お前は僕が倒す!」
クリフはデュランダルを振って斬撃を飛ばす。魔族は避け切れないと思ったのか両腕でガードする。しかし、完全には防ぎきれないのかガードした腕から血が流れる。
(よしこのまま攻めればこの魔族も倒せそうだな。)
クリフは斬撃を飛ばしながら魔族に向かって行く。そのままデュランダルを振って魔族の腕を斬り飛ばす。
「何!?」
腕を斬り飛ばされた魔族は、そのまま距離を取る。
(もしかしてまだ何か切り札があるのか?それとも逃げるのか?)
クリフは魔族がどうやってきても対処できるように魔族から目を離さない。
「クソッ。こんなの聞いてないぞ。予想外だ。」
魔族はそう言って振り返って逃げようとする。
「させないよ。」
クリフは魔族の傍に転移してデュランダルを振り落とす。魔族はなすすべなく、身体が左右に分かれて地上に落ちていった。
「ふ~。なんとか南側はいけたな。スイムは・・・大丈夫そうだ。魔物を見に行くか。あの魔族に命令されて動いてたんなら、これでなんとかなるだろ。数が多いからそのまま王都に向かうかもしれないけどグランなら心配ないしな。」
クリフは魔族との闘いを終えた。2体の魔族を倒す事で。だがまだ南側の魔物と西側の魔物と魔族?が残っている。クリフは休む間もなくグランの元へ向かった。
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