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第79話&第80話 勇者との決闘は無事終わった・・・だが勇者との関係は・・・

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異世界小説
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第79話 勇者は調子に乗ったようだ!!!

目が覚めるとベットの上にいた。
「知らない天井・・・じゃないか。昨日もここで寝たっけ。って何で僕はここにいるんだ??確か勇者と決闘して・・・・・!?あれっ何で僕はここで寝てるんだ?もしかして僕は負けたのか??」

「安心してください。クリフ様。クリフ様は負けておりませんよ。」
落ちあがって周りを見るとソファーに座ったセリーヌがいた。

「セリーヌ。勇者と決闘して僕って勝ったんだったっけ?」
「いいえ決闘は引き分けに終わりました。勇者様とクリフ様は最後に全力でぶつかってお互い気絶したんですよ。」
「そうだったんだ。でもよかった~。引き分けって事はセリーヌと勇者の婚約話はなくなったんだよね?」

クリフがそうセリーヌに話すとセリーヌはクリフの元に向かいクリフを抱きしめた。
「はい。ありがとうございます。私はクリフ様の婚約者のままです。本当にありがとうございます。」
(お~!?セリーヌの胸が当たる!!!!。これは幸せだ!!でも・・・・息ができない・・・)

クリフがセリーヌの胸に埋もれて息ができなくなり必死にセリーヌを放そうとする。
「セリーヌ!?息ができないよ~」
「ああごめんなさい。とてもうれしかったから」
「うん。僕もうれしかったよ・・・」
「えっ??」
「ううん。なんでもないよ。」

(危ない危ない。でも・・・やわらかかったな~!!!勇者との決闘頑張って本当によかった。あれ?そういえば勇者はどうなったんだろ??)
「セリーヌ。勇者はどうなったの?」

「はい。勇者様は昨日、帝国に戻っていきましたわ。」
「昨日?」
「はい。クリフ様。クリフ様は決闘が終わって2日間眠ったままだったんですよ。全然起きなかったから心配してたんですが目を覚ましてほっとしました。」
「2日も寝てたんだ・・・」

(意外に勇者との力の差はなかったのかもしれないな。もしかして本当に運がよかっただけかもしれないな。)
「はい。勇者様も決闘で気絶されたんですが、昨日目を覚ましました。勝てなかった事を悔しがっていましたが、デュランダルを壊した事とクリフ様がまだ目を覚ましてない事を聞いて気分よく帰っていきましたわ。」
「そうなんだ。なら作戦は成功したんだね。」
「はい。作戦通りですわ。本当にありがとうございます。」

セリーヌはそう言ってクリフに近づき、そっとクリフに口づけした。
「んんん!!!!」
(キスされた!?)

「私のはじめてですよ。クリフ様、私の為にがんばってくれてありがとうございます。」
セリーヌが顔を赤くして御礼を伝えてきた。

「セリーヌだからがんばったんだよ!」
クリフも顔を赤くしてセリーヌを見つめる。

お互いが見つめ合う・・・・そしてしばらく見つめ合い・・・再度お互いの顔が近づいていく。

「コン、コン、コン」
部屋のドアが開く音が聞こえて二人はとっさに離れる。セリーヌはベットから離れ、クリフは起き上がっていたがベットに横になった。
(いい雰囲気で誰かがくるってテンプレかよ。これほど起こってほしくないテンプレもないよな・・・)

「はい」
「失礼します。」

「クリフ様、目が覚めて何よりです。体調は大丈夫ですか?」
「はい。もう全然動けそうですよ。」
「それはよかったです。大丈夫なようなら陛下がお呼びですが、どういたしますか?」
「大丈夫です。2日も寝てたから色々心配かけたと思うので、準備したら陛下の元に向かいます。」
「わかりました。陛下にそのように伝えます。」

クリフはマテウスに会う為にベットから起き上がり、準備をした。
「それではクリフ様、私も失礼しますわ。お父様とのお話の後、今日は王城で食事もしていってください。」
「ありがとうセリーヌ。又後でね。」
「はい。」

セリーヌが部屋から出ていった。
クリフは準備をして、マテウスの元に向かった。

「陛下、クリフ・ボールド参上いたしました。」
「うむ。クリフ君。そう固く並んでよい。こちらに座ってくれ。」

謁見の間ではなく、奥の個室だったので、クリフはソファに座った。
「まずはよくやってくれた。クリフ君のおかげでセリーヌを勇者に取られずにすんだ。しかも帝国にクリフ君の能力がバレずに済んだのも大きい。ありがとう。」
「無事にセリーヌを守れて良かったです。」

「あとはすまなかった。儂の魔眼で勇者よりもクリフ君が格段に強いと思っていてあんな提案をしたんじゃが、勇者が思いの外強かった。あんなに強いならクリフ君にあんな提案をしなければよかったと思った程だ。セリーヌにも大分怒られたしな。国の為とはいえクリフ君を危険な目にあわしたことを謝罪させてほしい。この通りだ。」

「陛下。顔を上げてください。僕は無事に生きています。セリーヌも無事です。それだけで十分です。」
「そういってくれると助かる。」

「今回の件で、クリフ君のスキルがバレる事はなかったが、クリフ君の力は帝国にバレてしまった。今後何かしら問題事が起こる事も考えられる。儂ら王族もクリフ君をこれからサポートしていくつもりじゃ。」
「ありがとうございます。助かります。」

(まあ王様の変な提案のせいで、全力を出せなかったし2日間も寝る羽目になったんだから当然だよな。言わないけど・・・とりあえず勇者イベントが無事に終わったから良かったとしよう。早く帰ってゆっくりしたい。)

その後、王城で食事をとり、風呂に入って王城でもう一泊したクリフは学生寮に帰って行った。

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第80話 勇者はやはり危険な存在だった!?

決闘を終えたパインは帝国に戻ってきていた。
「くそ~。あのクリフとかゆうヤツのせいで王女様をモノにできなかったじゃないか。せっかく王国まで足を運んだのに無駄足だったぜ。」

パインが王国での事を愚痴っていた。
「パインよ。お主は勇者だ。ただ鍛錬をしないとああいった事が起こるぞ。クリフという少年はお主より剣をうまく使っていたぞ。」
「わかってるよ。でもアイツがいなかったら今頃俺は王国の王女様と婚約できたんだ。そうなっていれば気分よく魔王討伐もできたのに。それができなかったからイライラしてるんだよ。」

「まだお前は若い。これから魔王が攻めてきた時はお前だけが頼りだ。その為に協力はしているつもりだ。頼むぞ。」
「もちろんだ。俺は勇者だ。皇帝陛下のサポートには感謝してるよ。俺に足らないのはレベルだ。レベルを上げればあんな事は起きなかった。俺は最強だ。最強でないといけない。」

(そうだ。アイツと引き分けたのも俺のレベルが低かったせいだ。アイツの剣は粉々に砕いてやったから今やれば俺が絶対勝つ。俺はまだ王女をあきらめないぞ。今度会った時は完全勝利してやる。)

パインはクリフと引き分けた理由を自分のレベルが低いからだと思っていた。なので、次に会った時に完全勝利する為に帝国の端にある深い森へレベルアップに行くことを決めた。

「よし。この辺なら俺の相手になる魔物も少しはいるだろう。」
パインは魔物を見つけると聖剣から斬撃を飛ばし魔物相手に無双していた。
何度も頭の中に流れるレベルアップのファンファーレに気をよくしていた。

「はじめっからこうすればよかったんだよ。ちまちましなくてもこうやってレベルを上げてれば魔王だろうが何だろうが俺の敵じゃないだろ!!」

周辺の魔物を狩りつくして気分がよくなったパインはストレス発散できたのか気分よくなり、帰ろうとしていた。すると・・・・
(ん?なんだ?何か感じた事のない気配がするな・・・)

今までに感じた事のない気配を感じたクリフは身を潜めて気配のする方に歩いて行った。気配の先には・・・頭から角をはやした人型の魔物?がいた。
(何だあれは?目が赤い・・・あれが魔族ってやつか・・・)

目が赤く人型で角があり羽がある。魔族の特徴である。
パインは深い森の中で魔族を発見するのであった。

「この辺にけっこう魔物を集めてたのに全然いないじゃないか。これじゃ帝国を攻めれないじゃないか!!せっかく帝国の周辺と王国の周辺に魔物を集めて一気に2か国を攻め落としてやろうと思っていたのにどういう事だ?」
(俺がこの辺りの魔物を倒したからか。そういえばいつもより魔物の数が多かったきがするな・・・それより魔物を集めて帝国を攻めるだと!?魔王の刺客ってやつか??)

パインは魔族に近づき、聖剣エクスカリバーで魔族の腕を切り落とした。
「ギャー。」
魔族は一瞬で腕を切り落とされて悲鳴を上げた。
聖剣エクスカリバーは魔族特攻がある。魔族相手には絶大な効果を発揮する。
まさに勇者専用の剣だった。

パインは魔族の首に聖剣を突き付けた。
「おい。お前は魔王の手下か??」
「お前!何者だ?」
「俺の事を知らないのか?俺は勇者だ。もう一度聞く。お前は魔王の手下か?」
「そうだ。」

(今、こいつを倒してもあまり俺にとってメリットがないな。それよりもこいつさっき帝国と王国って言ってたよな。ちょっと情報を得ておくか。)
「おい。さっきの話を聞いていたんだが帝国と王国を攻め落とすってどういう事だ??」
「そんな事を話すと思うか?」
「話さなくても別にかまわないが、話さないならここでお前が死ぬだけだ。話せば命は助けてやる。」
(まあ助けるかどうかはお前の選択次第だがな。)

「魔国から転移魔法陣を使って帝国と王国に魔物を集めている。周辺に魔物を一気に集めて四方から両方の中心を一気に攻め落とす計画だ。」
「計画は魔王がたてているのか?」
「魔王様は知らない。俺達が勝手にやっているだけだ。魔王様はまだ力が完全じゃない。その前に俺達が人間どもを恐怖に陥れる為にやっている事だ。」
「なるほどな。おいお前!!帝国は俺がいるからやめておけ。魔物がもったいないだろ。それよりも帝国周辺に転移させるモンスターも王国に全て転移させろ。そうした方が向こうの戦力も増えるから好都合だろ?」

「どういう事だ?」
「どうもこうもない。お前を逃がしてやるから帝国を狙わず、狙うなら王国を狙え。と言ってるんだ。」
「お前は勇者なんだろ?なぜそんな事をする。」
「俺だって嫌いなヤツの一人や二人はいる。今は王国が嫌いなだけだ。」
(王国がピンチになって、俺が助けてやったら王女様をゲットできるかもしれないしな。それに俺の最終目的は魔王の討伐だからな。雑魚に様はない。)

「わかった。しばらく帝国は狙わない。狙うなら王国にする。」
「よし。」
パインは首に突き付けた聖剣をはずした。
魔族はそのまま逃げて行った。

(はは。今後の王国が見ものだな。あの時俺と婚約しなかったことを後悔させてやる。)
パインの助言により、魔族は王国への進行を開始するのであった。

第三章 完

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