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第77話&第78話 勇者との決闘~僕は負けない!!

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異世界小説
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第77話 勇者との決闘に備えて準備しよう!!

クリフはマテウスから予想外のお願いをされ固まってしまった。
(えっ、転移禁止と圧勝禁止!?どうゆう事だ?俺に勝つなって事じゃないよな。勝ってほしいって言ってたからそれは違うか。でもな~)

「お父様。それはどういう事ですか!?」
セリーヌがマテウスに詰め寄った。

「セリーヌよ。お前の気持ちはわかるが、王国の王としてクリフ君の能力を帝国にばらしたくないのじゃ。帝国は今や勇者を得て力がある。そこにクリフ君の転移の能力がバレて見ろ。魔王討伐に必要だ。とかなんとか言ってクリフ君を取り込んでくるに決まっておる。ただでさえ、能力を見てもクリフ君の方が上なのじゃ。勇者に圧勝したとしても、勇者と一緒に魔王を討伐してくれ!って言われて帝国に連れて行こうとするに決まっておる。」

(なるほど。陛下の言う事も一理あるな。俺が勇者の代わりになるんじゃなくて、勇者とともに行動するようになるって事か・・・・それはかなり嫌だな。セリーヌとはもはや婚約者同士だし、ハーレムも・・・・ってまだセリーヌだけだけど・・・クラスには綺麗な女性は多いし仲良くなったんだ。これからハーレムを形成はできる。
それを勇者と一緒に行動すると、僕の夢が遠ざかってしまう。それは避けないと。)

クリフはマテウスの言った内容を吟味しつつどうしようか考えていた。
(まてよ・・・予知夢の内容も実は陛下が言った事を忠実に守った結果なのか??もしかして本当は僕は剣を召喚できていたのかも。でも陛下に能力を見せるな。って言われてからスキルを使わずに勇者と戦って、死んだ。・・・ありえるな。

勇者の能力は僕よりも低いって陛下は言ってたけど夢の中の感じは聖剣の力に負けたって感じだったもんな。もしかしたら聖剣召喚する事で能力が上がったりするのかもしれないな。

僕は死ぬわけにはいかないから危なくなったらデュランダルも使うし転移も使った方が良さそうだ。死んだら元も子もないもんな。)

クリフは今が夢で見た通りの内容になってるかもしれないと思い気を引き締めた。
「クリフ様!本当にスキルを隠して大丈夫なんですか?」
セリーヌが心配してクリフに問いかける。

「セリーヌ安心してくれ。俺は負けないよ。陛下には申し訳ないけど負けそうになったら転移も使うと思う。勝つ前提で後はどれだけ能力を隠して勝つことができるか。っていうのが課題かな。」

「うむ。それでかまわん。そもそも負けたらセリーヌは勇者と婚約させられるんだ。勝つことは絶対条件じゃ。」

「ありがとうございます陛下。明日までまだ時間がありますので勇者との決闘についてどうするか考えてみます。」

「うむ。クリフ君。今日は王城に泊まって行くと良い。お風呂もあるからゆっくり考えれるじゃろ。」
(お~風呂はありがたい。久々にリフレッシュして明日の勇者との決闘に備えよう。)

クリフはマテウスの言葉に甘え、その日は王城に泊まる事にした。クリフは久々のお風呂でゆっくりしながら明日の事について考えていた。

(ふ~気持ちいいな。さすが王城の風呂だ。でかい!!テンプレならセリーヌとのお風呂イベントとか、お風呂で勇者に出会う。とかあるかもしれないからちょっと緊張するけど・・・まあ今は明日の決闘の事を考えよう。勇者に華を持たせつつ僕が勝つ・・・か・・・結構難しいよな。勇者の戦闘スタイルも知らないしけっこうぶっつけ本番だよな~・・。は~僕にできるかな・・・)

テンプレは起きずにクリフはお風呂でゆっくり明日の決闘について考える事が出来た。そこでクリフはマテウスに一つのお願いをすることにした。マテウスは心よくうなずいてくれた。

「よし。これで心配事が一つ解決したな。後は作戦どおり行くかどうかだな・・・僕だけではダメだから陛下にもがんばってもらわないとな。」

クリフは明日の決闘の為の案を考えて実行にうつしていた。これが実現する事で夢とは内容が違ってくる。必然的に結果も変わってくるだろうと考えていた。

そして決闘当日、王城の闘技場にはクリフとパインが対峙していた。もちろん周りには王国の王族一団、帝国一団がそれぞれクリフとパインを見ていた。

「お前が王女様の婚約者か。あまりぱっとしないな。安心しな。王女様は勇者である俺がもらってやるよ。お前はここで俺に負けて、無様に去っていけよ。」

「あなたが勇者様ですね。はじめまして僕はクリフ・ボールドと申します。勇者様と決闘出来て光栄ですが、セリーヌは私の婚約者です。いくら勇者様でもこればっかりは覆す事はできません。なので今日は全力で臨ませてもらいます。」

クリフは腰に掲げる剣を抜いた。クリフが事前に創造していた神剣デュランダルだ。
「ほぅ。かなり強そうな剣じゃないか?」
「ええ。セリーヌと婚約した時に陛下より頂いた剣です。」

「セリーヌと婚約した時にクリフ君には宝物庫よりデュランダルという件を贈っておるのじゃ。聖剣にもひけを取らぬ名剣じゃぞ。」
「はん。聖剣に勝てるモノか!!こいエクスカリバー!!」

パインが叫ぶとパインの手元に聖剣エクスカリバーが現れた。
「俺様が最強の理由はな。勇者の称号とこの聖剣エクスカリバーがあるからだ。」

(なるほどね。たしかに聖剣を召喚してから勇者の雰囲気が変わった気がする。多分聖剣には能力を上昇させる効果があるんだろう。でも僕だって不壊をイメージして剣を創造したんだ。夢のように無様に負けないぞ。)

こうしてクリフとパインの決闘が始まろうとしていた。

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第78話 勇者との決闘・・予知夢になんてさせないぞ!

聖剣エクスカリバーを持ったパインと、神剣デュランダルを掲げたクリフは闘技場の中心でお互いを見ていた。

「それではこれより勇者パイン様とクリフ様の決闘を開始します。ルールは簡単です。どちらかが参ったと言うか致命傷になる1撃を入れるまで、又、勝負が決まったと思ったらこちらから勝負を止める事もあります。それでは開始!!」

開始と同時にパインは後ろに下がって距離を取った。

「お前を倒したら王女は俺のモノだ~!!お前みたいなクソに俺が負けるかよ。俺が世界最強だ。いけ!聖剣エクスカリバー!」
パインは聖剣を振って斬撃を飛ばしてきた。

(来たな飛ぶ斬撃。でも聖剣から斬撃が飛んで来るのは夢で予習済みだ。こっちも斬撃を飛ばせるんだよ!!)

「いけ~デュランダル!!スラッシュ!!」
クリフも負けずにデュランダルを振って斬撃を飛ばした。

お互いから放たれた斬撃は中央で衝突して消えていった。斬撃勝負は引き分けのようだ。

「何!?俺の斬撃が防がれただと!!??」
勇者パインは驚いていた。それもそのはずだ。パインは今までほとんどの敵をエクスカリバーの斬撃で葬ってきたのだ。それがいきなり防がれたのだから驚きもするだろう。

(よし。王様に言ってデュランダルをもらった事にして初めから創造していたのは正解だな。スラッシュのスキルとデュランダルの効果で勇者の斬撃を防げたぞ。後はうまく立ち回って引き分けに持って行くのがベストだな。)

クリフは勇者に勝つと後々面倒だと思って、決闘を引き分けにしようと考えていた。勇者が勝ったらセリーヌと婚約する。という話なので、引き分けならその話が流れると思ったからだ。

「まだまだ~」
勇者は次々と聖剣エクスカリバーを振って斬撃を飛ばしてきた。クリフは冷静にエクスカリバーの斬撃を見極めスラッシュで相殺していった。

「はぁはぁはぁ。少しはやるようだな。でも!!これならどうだ!?」
勇者はクリフに突撃していった。

勇者の剣がクリフにせまる。カンッカンッカン!!勇者の剣をクリフが剣で防御する。勇者は聖剣を使って攻撃の手を緩めなかった。
(さすが神様のスキルの聖剣召喚だ。威力が強いな・・・さばけなくもないけどこのまま防戦一方だと万が一がありえるか・・・)

クリフは剣を防ぐのやめて受け流して行った。そのままカウンターで勇者に攻撃を仕掛けていく。
「今度はこっちの番だ。」

クリフがデュランダルで勇者を攻撃する。勇者は防御なんかできないだろうと思っていたが、剣が意思でも持ってるかのように勇者はクリフの攻撃を防いでいた。
(攻撃疲れが出てるから防御できないと思ったけど、聖剣の能力か?聖剣が勇者を動かしているように見えるな。)

そう聖剣エクスカリバーは持ち主の勇者を導いていた。その為、剣術の訓練などろくにしないパインでも超一流の剣術使いになれていたのだ。

(このままじゃ勝負はつかないな。勇者の性格じゃ引き分けにするのは難しいか・・・しょうがないある程度接戦を演じたら剣を飛ばして終わりにするか・・・)

この日の為に学校が始まってから3か月間、ひたすら努力をしてきたクリフはパインといざ決闘をしてみて、パインの力量がある程度掴めていた。その上でパイン相手ならいつでも勝負を終えれる事を確信していた。負ける事はない!と思っていたのだ。

学校初日に勇者との決闘を行い死んでしまう夢を見ていなければ、それなりに学校生活を楽しんで過ごしていただろうから、クリフはきっとこの決闘で勇者に負けて死んでいただろう。ただ、クリフは幸か不幸か夢で今日の事を先に見る事が出来た。しっかりと今日の為に努力を続けたクリフが勝つのは必然だった。

何度か剣を打ち合った所でクリフはパインの剣を弾き飛ばした。
「これで終わりだ!!」
聖剣エクスカリバーはパインの手を離れ空高く舞い上がり闘技場の隅に刺さった。

「これで聖剣はなくなったぞ。負けを認めたらどうだ??」
「まだだ!!聖剣がなくても俺は勇者だ。負けるわけがない。」
勇者は再度聖剣召喚を行い、隅にあった聖剣を呼び寄せた。

(あ~。剣を飛ばしても召喚ですぐに手元に戻ってくるのか・・・これじゃいつまでたっても終わらないじゃん・・・)

クリフはどうしたら勇者が決闘をやめてくれるのか考えていた。その後も勇者が斬撃を飛ばしたり剣で攻撃を重ねてくるが、勇者の動きに慣れてきたクリフは楽々に対処していた。

(もう体力の限界だろ??テンプレ展開ならここでラストアタックで勝負を決める流れか・・・勇者に全力を出させたらそれを僕が防いだら勇者は倒れるだろう。それで僕がデュランダルを消滅させれば勇者の面目も保たれるだろ・・・よしそれで行こう。)

「もうヘトヘトじゃないか。僕ももうそろそろ体力の限界だ。どうだ次の一撃で決めるって言うのは・・・」
「いいだろう。俺の全力を見せてやる。聖剣エクスカリバーよお前の全力を見せてみろ~」

(お~聖剣の光が強くなった!!威力を上げたのか?)
「いくぞ~。王女は俺のもんだ~!」
「お前には渡さない」

クリフとパインの剣が交差する。すさまじい力の衝突に周囲に爆風が広がった。
(さすがに全力の聖剣ずっしりきたな。でも・・・なんとか防げたぞ。さすが神剣デュランダルだ。創造魔法ってかなりチートだな。勇者が倒れてるな。よし僕も膝をついて剣を粉々にするイメージでっと)

クリフは勇者が倒れたのをみて相打ち+剣を破壊された事にして引き分けに持ち込む事にした。

爆風が収まると倒れて気を失っている勇者と、剣を破壊されて膝をつき、倒れそうなクリフがいた。
「それまで!!両者戦闘不能によりこの勝負引き分けとする。」

(よかった~予定通りにできたぞ!!後は気絶したふりだ)
クリフがそう思って気絶したフリをしようとしたが、勇者の剣の威力は想像以上だったのだろう気をぬいたクリフは本当に気絶したのだった。

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