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第73話&第74話 勇者からセリーヌを守れ

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異世界小説
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第73話 今週末は王国と帝国の会談だ!!という事は・・・

神剣を召喚する事ができたクリフは学校で早速セリーヌに報告をした。
「セリーヌおはよう。聞いてよ。剣の召喚がうまく行ったんだ。これも全部セリーヌのお陰だよ。ありがとう。」
「本当ですか!?おめでとうございます。さすがクリフ様です。クリフ様のお役にたてて私もうれしいですわ。」
「本当ありがとう。セリーヌの一言がなかったら考え付かなかったからね。今日は試し切りして感触をたしかめようと思ってるよ。セリーヌもよかったら見に行かない?」
「是非是非!!私もクリフ様の聖剣を見て見たいですわ!!」

(これはクリフ様のデートですわね。逃してはいけませんわ。)
「いや聖剣ではないんだけどね。まあ聖剣みたいなモノだけどそれは見てのお楽しみかな。一応セリーヌを連れてってなると危ない所にはいけないから近くの草原でスライムとかウルフを相手にしようかと思ってるから安心してね。」
「はい。クリフ様と一緒なら魔物も怖くありませんわ。危なくなったら守ってくれると信じていますし。」
「もちろん!それはまかせてよ。剣の事は他の人には隠しておきたいから内緒でお願い。」
「はい。私とクリフ様だけの秘密ですね。」

学校が終わった後、クリフとセリーヌ、それにお付きのユウリとマークで近くの草原に来ていた。剣の事をあまり知られたくない為、2人で行きたかったが、さすがに王女様と二人で王都の外に出る事はダメだったのでユウリとマークも付いてきた形だ。

「それじゃいくよ。こいデュランダル。」
クリフが剣を召喚すると、クリフの手に白く光った片手剣が現れた。神剣デュランダルだ。

「これが僕が創造した剣、神剣デュランダルだよ。どんな攻撃を受けても壊れない剣をイメージして聖剣のようにどんなモノを切れるように名前を付けて見たんだ。」
「とても綺麗です。それに剣を持ったクリフ様がとてもカッコいいです。」
セリーヌが剣の感想?剣を持ったクリフに見とれていた。

「クリフ様。それが言ってた聖剣召喚ですか?それは存在する剣ではなく、魔法で作ってるんですか?」
マークから剣について質問が上がった。
「そうだよ。でも聖剣じゃないから神剣召喚・・・はちょっといいすぎかもしれないから一応、剣召喚って呼んでるんだ。そしてちゃんと魔法で作ってるよ。ほら消したりするのも自在でしょ。」
そういってクリフは手元のデュランダルを消したり出したりしていた。

「デュランダルを召喚する事はできたけど、使いこなせなかったら意味がないからね。今日はこの辺の魔物で試してみたいんだ。おっさっそくウルフ発見!」
クリフはウルフの気配を察知した。

「ちょっと行ってくるね。」
クリフはウルフに向かって行き、そのままデュランダルを上から下に振り下ろした。
ウルフは豆腐のようにスパッと切れて一瞬で命を引き取った。
「お~。切れ味抜群だ。使いやすい剣をイメージしたから違和感なく使えるよ。」

その後、スライムやウルフなど1時間程、剣の感触を確かめたクリフは満足して遠目で見つめていたセリーヌ達の元へ戻って行った。
「お待たせ。いや~。バッチリだったよ。これで僕はまた一つ強くなれた気がする。これもセリーヌのお陰だね。」
「いえいえ、私なんかちょっと思いついた事を言っただけです。これはクリフ様の努力の結果ですよ。」

「いやいや本当に感謝してるから!!あっそうだ!よかったら今度の週末御礼に一緒に買い物でもいかない?前に一緒に買い物に行こうって言ったっきり、全然僕が時間とれなくていけてなかったじゃん。」
「本当ですか!!??」
セリーヌは目をキラキラさせて近寄ってきた。

(セリーヌのお陰で悩み事が一つ解決したんだ。それぐらいはしなくちゃね。)
「もちろん。で、今度の週末どうかな??」
「是非、行きたいです!!・・・・と言いたいところなんですが、この週末はダメなんです。実は帝国との会談が入っていてどうしても抜けれないんです。」
「帝国との会談?」
「はい。定期的に他国と会談を行って情報交換をしているのですが、今度が次の週末にあるんです。王族として他国との会談は絶対はずせないので、本当は会談をすっぽかしてクリフ様と買い物したいんですが・・・」

「全然大丈夫だよ。むしろ大事な会談はちゃんと出てよね。買い物はその次の週末でも行けるしね。」
「ありがとうございます。来週の週末なら大丈夫です。楽しみにしてます。」

(帝国との会談か~。向こうも王族が来るんだよな。もしかしてその時に勇者が来るのか??)
「帝国の人って、向こうも王族が来るの?」
「そうですね。皇帝陛下が来られたり、第一王子や第一王女が来ることもあります。後は宰相がきたり外務相がきたりですかね。」
「勇者がきたりはしないよね??」
「そうですね。帝国は勇者様の情報をけっこう隠してるので、今まで連れてきた事はありません。こちらが帝国に行った時は見かけた事はありますが、基本勇者様は帝国から出てこないと思いますよ。」
「それならいいんだけど。なんか嫌な予感がするから気を付けてね。」
「心配してくれてるのですね。ありがとうございます。」

「クリフ様、私とマークもそばに使えているので安心してください。」
(今週末か・・・帝国、勇者、会談・・・ちょっと心配だな~。何かあったときにセリーヌの事がわかるような魔道具って何かないかな??明日ロイドに相談してみよう。)

セリーヌ達と別れたクリフは今週末の帝国の会談の事で頭が一杯になり、色々考えていたらいつの間にかその日は終わってしまっていた。

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第74話 魔道具師の息子ロイドは魔道具オタクだった。

翌日、学校でいつものようにセリーヌに挨拶した後、クリフはロイドに話しかけた。
「ロイド、おはよう。ちょっと相談があるんだけどいいかな。」
「クリフ君おはよう。クリフ君が相談って珍しいね。」
「ああちょっと魔道具について聞きたくてね。」
「魔道具についてかい!!何でも聞いてよ!!」

ロイドは魔道具と聞いた瞬間に席から立ちあがりクリフの手を握って声を上げて答えてくれた。

が「いいよ。じゃあ授業が終わったら一緒に食堂に行ったらいい」
「うん。じゃあ授業がおわったら。」

(よし。あとは昼食までにどんな魔道具がいいのか考えておこう。とその前にセリーヌに帝国との会談の事をロイドに話していいか聞いておかないとな。極秘とかだったらロイドに話した瞬間につかまっちゃうもんな。)

クリフはセリーヌに状況を説明し、ロイドに今週末の帝国との会談の事を離してもよい許可をもらった。予知夢の事を話せないクリフは状況を説明するのに苦労したが、セリーヌの為にできる事を考えたいんだ。と伝えると二つ返事でOKしてくれた。

(よし。これで第一関門突破だ。後は思っているような魔道具があるか?なかったら作れるかだな。)

魔道具の事をずっと考えていたクリフは午前の授業が全く頭に入らなかった。気づいた時には授業が終わっていた。
(あれっいつの間にか授業終わっちゃったな。全然内容覚えてないや・・・まあいっか。それよりも今は帝国との会談の方が大事だもんな。)

授業を終えたクリフはロイドとともに食堂へ行った。空いている席に座って昼食をテーブルに運ぶとロイドがクリフに話しかけた。
「それでクリフ君。魔道具についての相談って何なんだい?」
「ああ、ちょっと魔道具について色々教えてほしくてね。例えば遠くにいる人が危ない目に合ってる時に危険を知らせる魔道具とか、遠くにいる人の声が聞こえる魔道具とか、遠くにいる人に危険がせまったらこっちが危険に気づく事ができる魔道具ってあったりする?」

「なるほどなるほど。その魔道具だったら存在するよ。」
「本当に!!??」

「うん。例えば、危険を知らせる魔道具だけど、対になっていて片方が魔力を込めるともう一方が反応する。っていう魔道具がある。危険を知らせるってわけじゃないけど、危険を感じたら他の人に知らせる事はできるからそんなんでいいよね。」
「もちろん全然OKだよ。他のは?」

「そうだね。遠くの人の声が聞こえるっていうのは魔道具を通して会話ができる。って事だよね。これは今の所存在しないかな。文字を遠くの人に伝える魔道具は存在するけど、声を相互に伝えたりするっていう発想はおもしろいけど、どうすれば作れるか僕にも想像つかないな。文字を伝える魔道具はギルドとかで使ってると思うけど、一般に販売されてないから使う事は難しいね。」
(なるほど、電話みたいなモノはまだこの世界には存在しないんだな。転移魔法も使い手がほとんどいないからその辺の空間を使ったモノはまだまだって事か。)

「あと、遠くの人に危険がせまったら知る事ができる魔道具だけど、危険っていうかその人が死んだらわかる魔道具っていうのは存在するね。これも対になっていて、片方が死んじゃうと相手の魔道具が光って教えてくれるってヤツだよ。」
(ロイド君、魔道具についてかなり詳しいな。さすが魔道具師の息子だな。)

「なるほど、ありがとう。それにしてもロイドはさすがだね。魔道具について、かなり詳しいね。」
「当然だよ。魔道具は作るのもおもしろいし、使うのも面白い。どんな事ができるのか?を考えるだけで可能性が広がるからね。」
「ロイドは魔道具が作れるの?」
「一応まだ簡単なモノしか作れないけどね。父さんに教えてもらいながら作ってるよ。一応店で販売もしてるんだよ。」

「すごい!!そうなんだ。今度作った魔道具みせてよ。」
「もちろんいいよ。クリフ君の感想とか聞かせてよ。僕はもっと色々な魔道具を作って僕の作った魔道具で世の中をもっと便利にしたいんだ。」

魔道具の事を語ってるロイドはすごく輝いていた。
「応援してるよ。それにこんなに魔道具について知ってるロイド君ならきっとできると思うよ。」
「ありがとう」

「それでロイド君。さっき言ってた相手に危険を知らせる魔道具って売ってたりするのかな??」
「ほしいの?クリフ君。ああセリーヌ様と付けるんだね。」
「わかる?」
「そりゃ学校でもあんなに親しくしてたらね。」

クリフは帝国との会談の事をロイドに話し、何かあるかもしれないから何かしてあげたいと伝えた。
「なるほどね。わかった。クリフ君の為にその魔道具用意してあげるよ。といってもミラクル商会にはあると思うから、ポロンに言うだけなんだけどね。」

「ポロンに?ロイドはポロンと仲いいの?」
「うん。ミラクル商会には僕が作った魔道具を置いてたりするからね。仕事仲間って感じだね。」
「そうなんだ。じゃあお願いしていいかな。」
「クリフ君とセリーヌ様の為だ。まかせたまえ。」

ロイドに魔道具を依頼したクリフはその後、ロイドから魔道具を受け取り、すぐにセリーヌに渡した。魔道具は対になっているネックレスだった。魔道具とはいえ、クリフからネックレスをもらったセリーヌはとても喜んでいた。

無事にセリーヌにネックレスを渡した翌日、会談の為に来た帝国の一団が王城に到着した。もちろん勇者も一緒に・・・

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