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第61話&第62話 学園生活が始まった~クリフはうまくやれるのか・・・

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異世界小説
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第61話 はじまる学校生活・・テンプレ発生!?

クリフは今、今日から始まる高等学校へ向けて足を進めていた。

(あ~今日からやっと学校が始まるな~。何があるか楽しみだな。まずは友達だろ。Sクラスのメンバーとは仲良くやっていきたいな。ハーレムハーレム言ってたけど、友達から徐々に仲良くなっていつの間にかハーレムメンバーって方
がやっぱ現実的だよな。はじめからハーレムを意識するからうまく行かない気がする。よし。そうしよう友達友達、友達意識だ!)

クリフは学校生活に期待を膨らませてながら歩き、すぐに学校にたどりついた。クリフは1年Sクラスの為、自分の教室に向かって行った。

(お~周りにいるのは同学年だよな~。やっぱ学校にはいろんな人がいるな~。懐かしいな。前世の学校と一緒だな。周りが知らない人ばっかりだからちょっと緊張するけど頑張れ僕!って感じだな。それよりもなんかチラチラ見られてる気がして落ち着かないな・・・)

クリフは周りの学生の事を知らないが、首席であるクリフは学生からは知られていた。入学試験の事を知っていたり、入学式の代表挨拶を見ている人がほとんどだからだ。

「おい。あれ今年の首席じゃないか~。」
「かっこいいわ~。友達になりたいけど、なんて声かけたらいいのかしら 」
「顔も良くて実力もあって権力もあってリア充かよ。」

(ヒソヒソ話が聞こえるよ・・・気まずい。僕も声かけたいけどまだ学園でのキャラ設定が決まってないからどうしたらいいかわからないな・・・今日は静観でいこうっと。リア充ってまだ何もしてないんだよな~。今の僕って友達が少ないボッチ候補だしな・・・)

周りのヒソヒソ話を耳を傾けながら表情に出さないようにクラスに向かって行くクリフ。すると、

「おい。獣人お前のせいで俺がCクラスになったじゃねぇか」
とそんな声が通路から聞こえてきた。

(おっテンプレか???)
クリフはテンプレ発生の予感がして声の所に向かった。声がしている所に近づくとミーケが男性3人に絡まれていた。
「ミーケ!!どうしたんだ?」
「あっクリフ君。いや私も何がなんだか・・・いきなりこの人達に声を掛けられたんだよ。」

「なんだお前は?関係ないヤツは引っ込んでろよ。
今はその獣人に話をしてるんだ。おい!!獣人のくせにBクラスなんて生意気なんだよ。お前がいるから俺がCクラスになってしまっただろ。今からBクラスを辞退してこいよ。そうしたら俺がBクラスに上がれるんだからな。」

(なんだ。この意味不明理論は?クラスは試験順なんだから獣人とか関係ないじゃん。そもそもこの国では獣人差別は禁止されている。獣人のくせにって時点でアウトだろ?こいつも入学試験の時に絡んでたヤツみたいに俺様が俺様がってヤツだな。こういうヤツってざまぁされるのがテンプレなんだが、本人って自分が痛いヤツだってわからないんだろうか?)

「いやいや。お前こそ何言ってるんだ。クラスは入学試験で決まるんだろ?。ミーケががんばってお前が頑張らなかった結果だろ?思ってたクラスじゃないからって他の人に文句いうなんて普通にありえないだろ??」

「うるさいうるさい。お前には関係ないだろ。そもそも獣人のくせに俺よりも上のクラスにいる事がありえないんだ。俺は貴族だぞ獣人はおとなしく俺とクラスを代わればいいんだよ。」

(いやいやクラスを代われってそんな簡単に、しかも勝手にクラスを変更できるわけないじゃん。どうして残念な人って頭も残念なんだろうか??)

「そもそも貴族とか獣人とかってここじゃ関係ないだろ。権力使ってもここじゃ全く意味ないよ。知らないのかな?」
クリフは冷静に、激怒している貴族の学生に話しかけた。

「ザンネ様、この方は辺境伯家のクリフ様です。あまり騒動を起こさない方がいいかと思います。」
貴族の名前はザンネと言うらしい。隣にいる学生がザンネにこそっと耳打ちした。

(いやいや聞こえてるけど・・・ザンネって残念なヤツみたいな名前だな・・・)

「まあ、今日はこのくらいでゆるしてやるよ。」
クリフの正体を聞いたザンネは取り巻きを連れてサササっと去って行った。

(えっ・・・逃げるのはや!?典型的な小者だ。強者に弱く弱者に強いってやつだな。学校にもああいう人は少なからずいるよね。前世ではああいうのは見て見ぬふりする観客だったけど、今は理不尽に立ち向かう権力も実力も僕にはあるんだ。間違ってる事は間違ってるって指摘するのって当然の事だし、今後もこんな事があったら僕はがんばって立ち向かおう。)

前世ではいたって普通の学生だったクリフは、この世界では好きに生きると決めていた。好きに生きるといっても乱暴したりわがままに生きる訳ではない。正しい事と間違った事を見極め、間違った事にはしっかりと対応できる。見過ごさない。前世ではできなかった事をクリフはやってみたかった。

「クリフ君ありがとう。たすかったよ。」
「ミーケ。無事ならいいんだ。あんな事ってよくあるの?」
「うん・・・未だに獣人を差別する人って少なからずいるから・・・」
「そうなんだ。悲しい事だな。なんかあったら僕に言ってよ。力になるからさ」
「ありがとうクリフ君。」

(そうだクリフ。ハーレムとかを意識するんじゃなくて友達として接しろ。そうしてるとミーケもその内フラグ立つから。下心出すな。下心出すな。)

クリフは自分に言い聞かして、学園の初回テンプレをうまく切り抜けたのだった。

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第62話 Sクラス勢ぞろい!?セリーヌ神様~!!

痛い貴族から絡まれているミーケを助けたクリフは周りからのヒソヒソ話と視線が2割増しぐらいになり、落ち着かないと思って早足でSクラスの教室に向かった。

Sクラスの教室に入ると何人かはすでに教室にいた。
(すでに半分ぐらいはいるな。ってセリーヌもいるな。そういえば僕は合格発表でもすぐに帰ったから誰がSクラスなのか知らないな。セリーヌはSクラスだと思ってたけど、マッシュとかもSクラスになれたんだろうか・・・。とりあえず、挨拶して王族のセリーヌ様に挨拶にいくのが常識?かな)

きている学生に挨拶しようと思ったクリフだが、教室内の学生から一気に視線をあびたクリフは一気に緊張して、目線をキョロキョロしながらその場に立ち尽くしてしまった。

(みんなこっちみてるよ~。当然か・・・入学式では堂々と宣誓したもんな・・・いきなり視線浴びるときまずいぞ・・・どうしたらいいんだ。小心者だな。僕って・・・これじゃ前世と変わらないじゃないか。好きに生きるって決めただろ。さっきも騒動を起こしてる貴族に立ち向かっただろ。がんばれ僕。)

行動を開始しようと心に決め動き出そうとした瞬間、セリーヌから声がかかった。
「クリフ様~!!おはようございます。」

(おお~セリーヌ。あなたは神か。セリーヌ様、いやセリーヌ神様と呼ぼう。)
セリーヌに声を掛けられる事で場が和んだ気がしたので、クリフはそのままセリーヌの元に歩いて行った。

「セリーヌ様おはようございます。セリーヌ様もSクラスだったんですね。さすがですね。僕はあまり知り合いもいないので、セリーヌ様に話しかけてもらってすごく助かりました。どうしたらいいのかわからなかったので。」
「はい。もちろんです。クリフ様と同じクラスになりたかったですから。それと学校ではセリーヌと呼んでください。ここでは身分は関係ありませんから。」
「わかったよ。セリーヌ。同じSクラスとしてよろしくね。」
「はい。こちらこそですわ。」

「たしかSクラスって20名だったよな。セリーヌはSクラスのメンバーしってるの?」
「もちろんですわ。皆さん有名な人ばかりですから。クリフ様が一番の有名人ですよ。」
「えっそうなの??僕は恥ずかしながらSクラスのメンバーをまだ知らないんだよね。仲良くなりたいし
セリーヌ後でもいいから紹介してくれないか?」

「はい。わかりましたわ。」
(女性が多いからクリフ様に近づかないように言っておかなければいけませんね。婚約したことは周りは知らないですし、クリフ様なら周りの女性がほっとかないでしょうから私がそのあたりはうまくしないといけませんわ)

セリーヌはクリフが他の女性にも言い寄られると確信していた。婚約したと言ってもまだ周りはしらないので、他の人に取られないようにセリーヌは気を引き締めた。

クリフとセリーヌが世間話しているといつの間にか教室内は20名全て揃っており、先生と思われる人が入ってきた。

(おっいつの間にか全員そろってるな。知ってる顔は少しだけだな。マッシュとかアリスとかシェリーとかだな。って元々知ってる人は全然いないんだ。当然か。)

「みんなおはよう。席は決まってないからとりあえず空いてる席に座ってくれるかな。」

先生が入ってきたので、みんな席に着く。クリフもセリーヌの隣が空いていたので、その席に座った。

「みんな席に着いたね。今日からSクラスを担当するフローラだよ。授業は主に魔法学を担当してるから魔法の事でわからない事があったら私に聞いてね。最初にみなさん、Sクラスおめでとう。Sクラスは学年の上位20名しかなれないから競争率が激しいんだ。みんなにはSクラスを4年間維持できるようにがんばってほしい。その辺りのシステムについては後に説明するからね。

まあ私も君たちと4年間一緒に過ごしたいから何でも相談してね。まずは私もSクラスのメンバーの事を知りたいから自己紹介からしようか。順番はそうだな。やっぱり首席のクリフ・ボールド君からだね。」

フローラがそういうと視線が一斉にクリフの方を向いた。クリフは周りのメンバーの事を全然知らないが、周りのメンバーはクリフの事を知っているので一気に注目が集まるのは当然の事である。

(えっみんなの視線がこっちに集中してる。やりづらいんだけど・・・でもまあやっぱり最初は自己紹介からだよな。しかも首席って僕からか~。まあ知ってる人も少ないからアピールタイムは大事だよな。ここで名前とよろしくお願いします。だけの前世でよくある自己紹介は危険だな。よし気合入れるか。名前、出身、得意な事ぐらいは言うようにしよう。よし目標2分で行こう。)

学校始まりと言えば自己紹介タイム。前世を含めて何度もやってきた自己紹介だが、ここ異世界では目標がある。その目標の為にも自己紹介と言えど気を抜けない。
首席のクリフは気合を入れて、自己紹介タイムを迎えるのだった。

 

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